スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

火の鳥賞&逆説との関係

2008-06-15 19:23:39 | 競輪
 熊本競輪場は500バンクの上に直線が長く,滑走路と呼ばれています。今日が2日目優秀(動画)の火の鳥賞でした。
 並びですが,室井は中部近畿へ。橋本は単騎ということでしたが,結局は岡山の後ろでの運行になりました。
 雨中のレース。前は石丸選手で,橋本選手を挟み中団に小嶋選手。荒井選手が後方。打鐘まで一列棒状で,ようやく上昇した荒井選手が小嶋選手の横で牽制し,ホームに入ってからかまして先行の形に。ここで室井選手が九州にスイッチ。小嶋選手はすぐに巻き返していきましたが,バックで5番手からインに入るも詰まって後退。替わって市田選手が自力捲り。直線はバック8番手からこの市田選手に乗るような形になった石丸選手が一番外を伸びて1着。荒井選手の番手から出た紫原選手が2着で3着に市田選手。逃げた4着の荒井選手まで,接戦のゴールでした。
 石丸選手の先行というのはまず考えられませんので,後ろを取った荒井選手が組み立てやすいレースとなりました。小嶋選手にとっては室井選手の切り替えも痛かった感じです。

 このように,時間の稠密性を導入した場合には,どんな物体も瞬間移動をすることができなくなるのではないかという不条理は,今回のテーマでは扱う逆説に含めなかったのですが,ゼノンが第一の逆説を論証する場合の方法に非常に似ています。すなわち,ゼノンは競技場でスタートするランナーは,ゴールする前にスタートとゴールの中間地点に到達する必要があり,さらにそこからゴールまでの中間地点にも到達する必要があり,さらにそこからゴールまでの中間地点にも到達する必要があり,という具合に繰り返し,数列が稠密であるならば,この中間地点は無限に生じてくるので,論理的にはランナーはゴールに到達することができなくなると主張するわけです。これは稠密性としては距離としての数列の稠密性による論証ですが,この距離の稠密性を時間の稠密性に置き換えれば,僕が物体は瞬間移動することができないことを説明したことと,完全に同じ方法であるということが理解できると思います。
 ところが,単に方法は同じであったとしても,第一の逆説とこの瞬間移動の場合とでは,実は決定的な違いがあって,瞬間移動の場合の方が,その相違によってより厄介な問題となっているように僕は考えています。この相違とは,競技場のランナーというのが運動をしているのに対し,瞬間移動する物体というのは,運動しているのではなくて,静止している位置だけを変更しているという点にあるのですが,この相違をもう少し詳しく考えてみることにします。
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抽選式シングルマッチ③&不条理

2008-06-14 19:57:40 | NOAH
 1日の札幌大会の抽選式シングルマッチ。第3試合,この日のメーンとして行われることになったのは,GHC王者の森嶋選手とヨネ選手の試合でした。このふたりはタッグパートナー。グローバルタッグリーグもこのチームで参戦しましたし,過去に2度,GHCタッグの王者にもなっています。なのでシングルはもちろんのこと,タッグでも対戦す機会はそう多くありません。ヨネ選手は事前に,できれば森嶋選手と戦いたいという意向を表明していましたので,そういう意味ではいいくじを引いたということにあります。
 そういった意気込みがあったからだと思いますが,この試合はヨネ選手のペースで進展していき,それに対して森嶋選手が反撃していくという展開となりました。ただ,ヨネ選手としては決め技のキン肉バスターが不完全な形となってしまったのが誤算。このあたり,森嶋選手の重い身体が生きました。最後は投げ捨てジャーマンからラリアートを連発。そして得意のバックドロップを完全な形で決め,森嶋選手が勝っています。
 森嶋選手もシングル王者としては負けられないところで,ホッとした気持ちの方が強かったのではないでしょうか。グローバルタッグリーグ最終戦でスリーカウントを奪われた杉浦選手との防衛戦は,今日の横浜大会です。

 明日は熊本記念の2日目優秀です。並びは予想で,小嶋-市田の中部近畿,石丸-豊田の岡山,荒井-紫原-松本の九州。四国は橋本が動くなら室井がつけて4分戦。動かないなら室井が中部近畿で,橋本が岡山ではないでしょうか。いずれでも小嶋選手。

 それでは瞬間移動と稠密性の関係を,哲学の方面から,論理的に考えてみましょう。
 物体Aがあって,これがXからYへと瞬間移動すると仮定します。そしてさらに,AがYに移動した時間をPとしましょう。そこでPより前の任意の時間Qを取ります。これは任意ですので,1時間前であろうと1秒前であろうと構いません。そして議論を分かりやすくするために,AはただXからYへと瞬間移動するだけであって,それ以外のことは何もしない,つまりそれ以外の瞬間移動もしなければ運動もしないということにします。したがってAは,最初はXで静止し,Pという時間になるとYで静止するということになります。
 さて,時間がQのときAはどこにあるのかといえば,これはXにあるわけです。Aは時間がPになったときにYに瞬間移動し,QはPより前と仮定されているのでこれは当然であるように思えます。しかし,時間の稠密性を導入した場合にはどういうことになるでしょうか。
 時間がQからPヘと至る間には,その中間があります。そこでこれをRとしましょう。RはQより後ですが,Pより前なので,このときもAはXになければなりません。次にRとPの中間にSを取ると,このときもAはXにあります。ところで,時間が稠密であるならこのような時間の中間は無限に生じてきます。したがってAはいつまで経ってもYには到達できないということになるでしょう。したがって,この場合は,AがXからYに瞬間移動し得るということを主張すること自体が不条理であるということになります。
 このように,もしも時間の稠密性というのを認めるのであれば,論理的にはどんな物体も瞬間移動することができないということが帰結するのではないかと僕は思うのです。
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函館記念&瞬間移動と稠密性

2008-06-13 18:57:19 | 競輪
 現在の競輪界は,地区別にみれば北日本が最強。ただ,冬場の天候の関係もあるでしょうが,競輪場自体は3場のみ。函館競輪場はそのうちのひとつで,今年の記念競輪は一昨日が決勝(動画)でした。
 Sは石毛選手が取って海老根選手の前受け。坂本選手が3番手,金沢選手が5番手,佐々木選手が8番手という周回に。残り2周のホームから佐々木選手が上昇,まず海老根選手を抑えました。打鐘から金沢選手が発進。しかし内から坂本選手も行き,坂本選手がホームで佐々木選手を叩いたところ,その上から金沢選手がさらにかまして先行というレースに。しかし有坂選手が離れてしまったので,金沢選手の番手に坂本選手。その坂本選手が残り半周から番手捲り。展開だけでいえばこのラインに絶好の形でしたが,後方に控えていた海老根選手の捲り追い込みが直線では届いて優勝。マークの石毛選手も2着に続き,3着に坂本選手。
 優勝した千葉の海老根恵太選手は2005年の千葉記念以来となる記念競輪3勝目。GⅠの決勝などにも乗ってきていた選手ですので,こんなに長いこと記念競輪を勝っていないのはやや意外でした。ここはメンバーに多少恵まれたという印象が拭えませんが,南関東は有力な自力型が少ないということもあり,もっと頑張ってほしい選手のひとりです。

 明日からは熊本記念になります。小嶋選手と平原選手の対決です。

 量子仮説というものが数列の稠密性ということについてどのように考えるのかということは僕には分かりません。ただ,物理学の領域を離れて哲学的にのみ考えることが許されるならば,物体が瞬間移動をし得るということと,数列が稠密であるということを同時に主張することは,おそらく齟齬を来すことになるのではないかという気がします。これを最も単純な例で考えてみましょう。
 物体がAからBへと瞬間移動すると考えます。このとき,AとBの間には隙間があるかないかはあまり関係がありません。距離における稠密性は問題とはならないからです。しかし、瞬間移動するということは,まさに瞬間的に移動するということを意味します。そこでこの場合に,物体が最後にAにある時間をX,最初にBにある時間をYとするなら,XとYとは何らかの意味で連続的でなければならないように思います。実際,XとYとの間に何らかの隙間があると仮定すれば,物体はAからBへと瞬間的に移動したというよりは,あるときにAからなくなって,あるときにBにあるようになったということになりますから,これは瞬間的に移動したということにはならないからです。この隙間はいくら長くても短くても同じことなのですから,たとえば1時間前にAから消えた物体が,1時間後にBに現れたとしても,普通はこれを物体が瞬間移動したとみなすことはできないでしょう。よって数列の稠密性というのは時間の稠密性と密接に関係しているわけですが、この瞬間移動の場合にも、時間の稠密性が大きく関係してくるということが分かります。というか,時間の稠密性をどう考えるのかということが,瞬間移動という場合の瞬間というのをどのように考えるのかということの意味に直結してくるのです。
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グランドマイラーズ&瞬間移動

2008-06-12 18:47:46 | 地方競馬
 昨日の船橋競馬場では,南関東重賞のグランドマイラーズが争われました。
 先手を奪ったのはナイキアディライト。グローリーウイナー,ナイトスクール,デスモゾームがこれを追い,さらにトップサバトンとベルモントギルダーまではほぼ一団。前半の800メートルは48秒4。このくらいならミドルペースですが,緩むところがなかったので,前の馬たちには厳しいレースとなりました。
 4コーナー手前でトップサバトンが前に上がろうとしましたが,先行勢の後ろにいたベルモントサンダーガ遥かに脚色で勝り,一気に抜け出しました。普通はこれで勝負あったなのですが,同じような位置にいたコアレスデジタルが,最内を突くとこちらも伸び,ベルモントサンダーに追いついてきて最後は叩き合いにまで持ち込み,ゴールではついに競り落として優勝。ベルモントサンダーが惜しい2着で,5馬身離された3着にトップサバトンでした。
 優勝したコアレスデジタルは中央1600万から南関東に転入。昨年3月の弥生特別以来の勝利。10月の埼玉新聞杯で2着になってから休養に入り,ここが叩き2戦目。体調面が回復していたということもあるでしょうが,今日は展開に恵まれたという面もあったのではないかと思います。もちろん南関東重賞は初勝利。騎乗した船橋の左海誠二騎手は,昨年11月の平和賞以来の南関東重賞制覇で,グランドマイラーズは1999年以来となる2勝目。管理する船橋の川村昭男調教師はグランドマイラーズ初制覇になります。
 惜しかったのはベルモントサンダー。こちらも展開の利はありましたが,石崎駿騎手自身は大丈夫と言っているものの,僕には本質的に1600メートルは長いと思えますので,スプリント戦になればまた活躍が見込めるのではないかと思えます。

 量子力学でいう量子の瞬間移動ということを,哲学的に,とくにスピノザの実在論との関係でどのように考えるのかということですが,まずこれを僕は原則的に次のように考えます。
 物体AがあってこれがXからYへと瞬間移動したと仮定します。このことのうちに示されているのは,僕は物体Aの運動であるとは思いません。なぜなら,このことは,Xという地点にあった,すなわち静止していた物体Aが,ある瞬間にYという地点にあるようになった,すなわち静止するようになったということを意味しているように考えられるからです。すなわちこの場合,物体Aのなしたことは,XからYへと運動したということではなく,むしろXからYへと静止している位置を変えたというように理解されるべきだと思うのです。したがって物体Aは静止しているのですが,占めている空間についてはそれが変化するということになります。これが基本です。
 問題は,この瞬間移動が連続的に生じる場合です。すなわち物体Aが,Bに瞬間移動し,またすぐにCに瞬間移動するということが生じる場合には,これは確かに物体が非連続的な運動をなしたというように解釈できるような余地があると思えます。しかしこの場合には,今度は瞬間移動というときの瞬間というのが,何を意味するのかということが重要になってきそうです。
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棋聖戦&量子力学

2008-06-11 20:06:29 | 将棋
 棋聖戦五番勝負第一局。振駒で羽生善治二冠の先手となり▲7六歩。佐藤康光棋聖は△8四歩と相矢倉でも構わないの姿勢を見せましたが▲2六歩で角換りを志向。結局一手損角換り第2図~第4図の形に進みました。
 将棋は途中から2005年5月の王位リーグと同一の進行となり第1図。これはほかならぬ佐藤棋聖が同じ後手で勝った一局です。
           
 第1図で当時の山崎七段は▲1五歩。以下△3六馬から馬と飛車の交換に進みましたが,羽生二冠は▲2七角とし,ここから別の将棋に。この後,手順だけを見ると僕には先手の方が有効な手を多く指したように思えたのですが…。
           
 第2図では▲2七角と出る手が有力と思えますが,おそらくこれがうまくいかないのでしょう。それにしてもここで▲6六銀引としたのには驚きました。何にしても凄い手ですが,こうせざるを得ないのでは,厳密には第2図では後手の方が若干有利なのかもしれません。この後,後手は先手の飛車角を目標にして第3図。
           
 このあたりはもう観戦していましたが,ここで△2七桂と打ったのでまたびっくり。しかしこれは好判断だったようです。▲1六香と逃げたのも凄い手だと思いますが,対して△1九桂成▲3八角にすぐに△同成銀とせず,じっと△1八成桂と引いたのもまた凄い手。このあたりの応酬は観戦していてうなりました。というか凄すぎて笑えてきました。実戦はこの後,100手目に△6五歩と突き出したのがうまい手で,後手がかなり優勢になったものと思います。
           
 投了図は投了するにはまだ早い感じもありますが,後手玉を寄せるのは難しいのに対し,後手からは△4九角,△4五角,△7五桂など厳しい手が多いので,見込みなしと判断したものと思います。
 実は羽生二冠は先手ではこのところ12連勝していました。そういう意味では第一局を後手で勝ったというのは,佐藤棋聖にとってはとても大きな1勝だったのではないかと思います。第二局は21日。これは土曜日になります。

 もうひとつ,このスピノザの実在論における結論,とくに第二部自然学①公理一に加えられた新しい意味に関しては,量子力学との関係で興味深い問題がふたつほどありますので,これについても考察してみます。ふたつの問題とは,ひとつは運動そのものに関する事柄で,もうひとつは運動と位置との関係ですが,最初は運動そのものに関係する事柄に関してです。
 量子力学の世界ではマックス・ブラウンの量子仮説というのがあります。これによると量子すなわち電子や陽子といった素粒子の運動というものは,スピノザが示すような連続的な運動ではなく,むしろ瞬間移動,すなわちワープのようなものなのだそうです。僕もこの方面の事柄については詳しくありませんから,これ以上は詳細に説明することができないのですが,たとえば電子が原子核に近付いていくときの運動というのは,連続的なものではなく,むしろ非連続的なものなのだそうです。いい換えれば電子は原子核に対して徐々に近付いていくというのではなく,とびとびに近付いていき,かつこのとびとびは瞬間的に現在し,しかもそのとびとびの間には隙間がないということです。
 量子仮説がこれについてどのような形而上学的,あるいは哲学的考察をもっているかは僕には分かりません。ただ,僕はこの方面からしかこれについては分析することができませんので,物理学的な話としてではなく,哲学的な問題としてこれを少し考えてみたいと思います。
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抽選式シングルマッチ②&同一の前提

2008-06-10 19:03:22 | NOAH
 1日の札幌大会の抽選式シングルマッチ。第2試合は力皇選手と斎藤選手の試合になりました。
 このふたりのシングルマッチは2度目。唯一の対戦は絶対王者といわれていた小橋選手を破ってGHCの王者になった力皇選手の初防衛戦として組まれた試合。日本武道館で行われたこの試合は,タイトルマッチとしては平凡な内容となり,試合後に観客からブーイングが浴びせられたもので,あるいは両者にとって苦い思い出となっている試合かもしれません。これが2005年4月のことでしたので,およそ3年ぶりのシングルマッチでした。
 このふたりの試合となれば正面から力がぶつかり合うような展開となるのは必然。斎藤選手はそれが持ち味ですし,力皇選手もそれを避ける理由がありません。試合は15分前後に大きな山場を迎え,ラリアート4連発からブレーンバスター,ダイビングボディープレスと繋ぎ,さらにラリアート3連発を挟んで無双から天下無双を決めた力皇選手が斎藤選手を降しました。
 斎藤選手はグローバルタッグリーグを優勝した後,その勢いに乗ってGHCタッグの新王者にもなったばかり。シングルとタッグではまた意味合いの違いもありますが,力皇選手にとってはこれは大きな勝利であったのではないかと思います。

 明日は棋聖戦五番勝負第一局が行われます。対戦成績は佐藤康光棋聖の46勝,羽生善治二冠の87勝となっています。

 船橋ではグランドマイラーズ。実績上位のナイキアディライト◎、プライドキム○に、上昇中のデスモゾーム▲。ほかではトップサバトン△。

 また,函館記念は決勝です。並びは金沢-有坂の北日本に手島,海老根-石毛の千葉,佐々木に前田,坂本に渡辺。海老根選手を狙います。

 この算数の問題に関して,なぜスピノザの実在論の方が正しいと僕が考えるのかといえば,簡単にいうなら次の通りです。
 運動している物体の位置が特定できるという前提は,実はゼノンが前提していることと同じなのです。数学の一般論でいえばこれは数列の稠密性を前提しますから,これに依拠して考えるならば,第二の逆説は正しいということ,すなわちアキレスは亀に追いつくことができないということになるでしょう。逆にもし,数列の稠密性を排除するならば,アキレスは亀に追いつくことはできるかもしれませんが,運動は非連続的なものであるということになるでしょう。要するに,運動している物体の位置を特定できると考えること,すなわちこの類の小学校の算数の問題は答えられると主張するなら,アキレスは亀に追いつけないと主張するか,さもなければ運動は非連続的なものである,いい換えれば物体はワープすると主張するか,どちらかでなくてはなりません。しかし僕はこのどちらも不条理だろうと思います。だからスピノザの実在論の方が正しいだろうと考えるのです。
 ただし,運動している物体の位置を特定できるということが,日常生活の上で便利であるということについては僕はこれを否定しません。というか,僕自身,日常生活においては運動している物体があたかも特定の位置を占めるかのようなもの言いをします。ですからこの点について,このような考え方をしてはいけないということをいうつもりは毛頭ありません。ただ同時に,それは誤りでもあるといっているだけです。
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巴賞&算数の問題

2008-06-09 19:04:35 | 競輪
 記念競輪というのは多くは土・日・月・火か,木・金・土・日という日程で行われます。ただ,GⅠの日程との兼ね合いでこれがずれるケースもあり,今回の函館記念は日曜から水曜。ということで今日が2日目優秀の巴賞(動画)でした。
 ここは2分戦。前受けは海老根選手で,飯野選手が5番手。海老根選手が飯野選手に抑えさせずに突っ張り先行。打鐘で最後尾の前田選手が前に斬り込んでいきましたが,菊地選手の後ろまで。飯野選手はホームから巻き返しを図りましたが,2番手で一杯。これをみて今度は菊地選手がバックから自力で発進。しかしこれは石毛選手がうまく牽制して止めました。このとき,石毛選手が外にいったので,開いた海老根選手と石毛選手の間に突っ込んできた3番手の兵藤選手が直線は突き抜けて1着。突っ張った海老根選手が2着に残り,仕事をした石毛選手が3着と,こちらにラインで上位を独占しています。
 今日のポイントは海老根選手が突っ張ったこと。飯野選手としても,菊地選手が競られるおそれがあるので思い切りいけなかったのかもしれませんが,飯野選手と海老根選手でははっきり海老根選手の力が上ですので,打鐘過ぎまで叩けなければ,そこで勝負あったという気がします。

 このスピノザの実在論による結論が別の問題を発生させるということはすでに説明しました。そこであくまでもスピノザの側から,僕たちが日常的にそのように捕えていることについて,どう考えるべきなのかということについて,僕なりの考え方を示しておきます。
 僕たちは小学校の算数の授業において,速度=距離÷時間という公式を学びます。厳密にはニュートン力学に依拠するこの公式は誤りですが,実用的なレベルではこれは問題ありません。問題はこの公式が,運動する物体の位置を特定し得るという点にあります。すなわちこの公式は,距離=時間×速度としても同じことだからです。
 そこで小学校の算数の問題では,たとえば時速60キロで等速運動する物体は,30分後にはどの位置にあるか,といった類の問題が出るわけです。もちろんこれは最も単純な種類の問題で,それこそアキレスと亀のように,異なる速度で等速運動する物体が,どの位置で追い付きまた追い付かれるかといったような問題も同様です。
 スピノザの哲学からあからさまにいうならば,実はこのような問いは,答えることができないような事柄を問うているということになります。実際には運動する物体はある特定の位置を占めないからです。というよりも,このような問いは答えることができないような問いなのであると考えるべきであるというのが,スピノザの実在論の考え方だということになります。そして僕はこのときには,スピノザのいっていることの方が正しいのではないかと考えているわけです。
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安田記念&ゼノンの逆説の否定

2008-06-08 19:57:45 | 中央競馬
 香港からの遠征馬3頭を交えて行われた春のマイル王決定戦,安田記念
 昨年と同様にコンゴウリキシオーの先手。離れた2番手には香港のアルマダで,その外にジョリーダンス。内のウオッカ,外のアイルラヴァゲインまで4頭はほぼ一団の先行グループ。前半の800メートルは46秒2ですからミドルペース。逃げ馬が少し離していたことを考慮すれば,実質はスローに近かったかもしれません。
 直線に入るとまずはウオッカがアルマダの内へ。香港の騎手はわりと乱暴に乗る印象もありますが,アルマダのダグラス・ホワイト騎手は日本での騎乗経験が豊富ということもあるでしょうか,とくに意地悪することもなかったので,そのままコンゴウリキシオーとアルマダの隙間からウオッカが抜け出し,一気に後続を離して早くもセーフティーリード。外からエアシェイディやスズカフェニックスが伸び,アルマダに迫りましたが粘ったアルマダが2着。追い込んだ2頭の内を割ったエイシンドーバーが3着に飛び込みました。
 優勝したウオッカは昨年のダービー以来の勝利で大レース3勝目。父はタニノギムレット母系フロリースカップシラオキローズトウショウの分枝。今日は岩田康誠騎手に乗り替わっていましたが,今までにない積極的なレース運びで,これが最大の勝因になったかと思われます。もちろん馬自身も復調していたのでしょう。その岩田騎手は先月の天皇賞以来の大レース優勝。角居勝彦調教師は先々週ののオークスに続く大レース制覇。安田記念は共に初優勝となっています。

 ベルモントステークスのカジノドライヴは出走を回避しました。Big Brownもやはり本調子にはなかったようで最下位に大敗。レースの方は戦前には候補にも上がっていなかったDa'Taraが勝っています。

 明日は函館記念の2日目優秀の巴賞です。並びは飯野-菊地-有坂-山田の北日本に前田,海老根-石毛の千葉に兵藤-藤原の上越。有坂選手で。

 第二の逆説についてこれをその前提と結論とに分けて考えたとき,最初はその前提は正しいけれども結論は誤っているというように考えました。しかし実際にはそうではなく,前提の方にもすでに誤りが含まれていたのだということになります。前提が誤っているなら結論が誤っているということは,第三の逆説の崩壊に関連して説明した事柄と同じですから,第二の逆説の場合も,ただこれだけのことをもって崩壊していると結論してよいと思います。この第二の逆説は,直接的には数列の稠密性という考え方を導入すれば,速度の速いものが速度の遅いものを追い掛けても永遠に追いつくことができないということを証明しようとして意図されたものではあると思いますが,その実,すでに運動しているものが運動している間にある特定の空間を占めているということ,すなわち,運動している物体は運動している間はずっと静止しているということを,その前提の段階ですでに含んでしまっているのです。そこでこれを排除してやれば,数列が稠密であると考えようと数列が稠密ではないと考えようと,ゼノンが亀に追いつくことができないという奇妙な結論はそれを排除することができるのです。
 これにより,ここで扱う逆説のみに関連させていうならば,スピノザの実在論によってゼノンの逆説を完全に否定することができたと思います。しかし,僕たちの一般的な考え方は,スピノザ流の実在論よりはむしろゼノンの逆説の考え方の方に近いですので,もう少しこのあたりのことを考察してみようと思います。
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抽選式シングルマッチ①&追いつくという意味

2008-06-07 18:51:51 | NOAH
 1日のNOAH札幌大会では,抽選式シングルマッチが3試合行われました,これはエントリーした6選手が,その日のリング上で抽選を行い,試合相手を決めるというもの。この後,14日の横浜大会で,杉浦選手が森嶋選手に挑戦することは決定していますが,その次の挑戦者を決定する際の査定に影響しそうな,注目の3試合でした。
 抽選の結果,最初に行われたのが秋山選手と丸藤選手の試合。このふたりは丸藤選手が秋山選手を破ってGHCヘビーの新チャンピオンになった試合以来となる対戦。秋山選手が2連勝して,丸藤選手が2連勝の2勝2敗ですので,秋山選手としてはもう負けられないところでした。
 リングインするや丸藤選手がスワンダイブ式のドロップキック。さらにトペコンヒーロと畳み掛け,ようやくゴング。リングに戻っていきなり不知火を決めるなど,丸藤選手がかなり押し気味の試合となりました。
 しかしポールシフトを狙った丸藤選手をフロントネックロックで返したあたりから秋山選手が怒涛の反撃。そのまま垂直落下式のブレーンバスターを決めるやさらに垂直落下式エクスプロイダー。さらに顔面へのニーパットを挟んでエクスプロイダー連発,さらにリストクラッチ式のエクスプロイダーを炸裂させ,丸藤選手を沈めました。
 ちょっとこの日の秋山選手の最後の爆発力は尋常でなく,粘りが身上の丸藤選手もその勢いに飲まれてしまった感じです。

 明日は安田記念です。香港の馬が強いと思うのでグッドババ◎,アルマダ○,ブリッシュラック▲。日本馬ではコンゴウリキシオー△とウオッカ△。

 日本時間明日朝,ベルモントステークスがいよいよ発走となります。これはアメリカ三冠レースの三冠目ですが,注目は無敗で二冠を制したBig Brown。その後一頓挫はあったようですがさして問題はないようです。無敗の三冠を目指す馬VSきょうだいによる同一GⅠ三連覇を目指す馬の対決ということで,現地でもかなりの注目を集めているようですが,前日朝の段階でカジノドライヴが左後ろ足の爪に外傷を負ったということで出走回避の可能性もありそう。詳しくは今日のカジノドライヴで。もしカジノドライヴが出走を回避すれば,このブログではレース回顧は行いません。

 競輪は明日から函館記念が開催されます。ここは関東が手厚そうです。

 このように考えた場合に,注意しなければならないのは,アキレスが亀に追いつくということの意味をどのように考えるべきなのかということです。アキレスは亀よりも速い速度で亀を追いかけるわけですから,アキレスがこの運動を継続する限り,アキレスは亀に追いつくことができるでしょう。しかし,ではどの地点でアキレスは亀に追いつくのかといえば、その地点を示すことはできないのです。なぜなら、ある地点たとえばPでアキレスが亀に追いつくというならば,途端にこのことはアキレスも亀もPという地点を占めているということを意味し,よって第二部自然学①公理一の新しい意味により,アキレスも亀もPという地点で静止しているということになってしまうからです。つまり本当はこのP地点に関していうならば,アキレスも亀もこの地点を通り過ぎるだけなのであって,この地点にいるということはないのです。したがってある特定の地点でアキレスが亀に追いついたということを示すことはできません。示すことができる地点があるとすれば,それはアキレスにとっても亀にとっても,それぞれが運動を開始する地点と,それぞれが運動を終了する地点だけであるということになります。
 追いつくということと追い抜くということは概念上は分けて考えられますが,スピノザの実在論ではこれは分けられません。もしもAがBに追いつくときというのがあると仮定すれば,そのときには同時にAがBを追い抜いているということになるのです。なぜならその地点をPとするなら,PはAにとってもBにとっても,変えつつある地点として生じるからです。運動を静止状態の集積とみなさないということは,このような意味も含むのだと僕は考えます。
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新王者&第二の逆説の場合

2008-06-06 18:44:27 | NOAH
 グローバルタッグリーグで優勝したスミス・斎藤組が丸藤・杉浦組の保持するGHCタッグに挑戦する試合は,5月23日の新潟大会で行われました。この両チームはリーグ戦では30分時間切れ引き分けとなりましたが,この試合はその30分を超える熱戦となりました。
 試合の序盤はスミス組が丸藤選手に攻撃の目標を絞り,孤立させる展開に。ずっと休んでいた杉浦選手が登場したところで王者組がラッシュをかけ,この後,スミス選手が孤立。息を吹き返した丸藤選手がトラースキックから不知火。これをロープに逃げられた後,ポールシフトにいこうとしたのですが,重いスミス選手を上げることができませんでした。これが試合のポイントになったように思います。最後はアイアンクロスラムから雪崩式のバイソンテニエルを決めたスミス選手が丸藤選手をフォール。リーグ戦優勝チームがその勢いのままに第17代の新王者に輝きました。
 印象的だったのは試合そのものよりも試合後,ファンが大バイソンコールを送っていたこと。この日は雪崩式フランケンシュタイナーまで出して奮闘していましたし,スミス選手はNOAH生え抜きの外国人選手で,ベルトの獲得が初めてだったということもあり,祝福ムードが高まっていたようです。

 それでは第二の逆説の場合にはどうでしょうか。実はこの逆説の場合にも,第三の逆説の場合と同じことが生じていると僕は考えています。したがって,第三の逆説への反駁とちょうど同じような反駁が,第二の逆説の場合にも成立すると思います。
 たとえば,アキレスが亀を追い掛ける場合,アキレスが亀が運動を開始する地点に到達したとき,亀はそれより前のある地点,たとえばAにいるということをゼノンは主張します。この主張は一見したところ正しいようなのですが,実は誤っているのです。なぜなら,ゼノンはアキレスが亀が運動を開始した地点に到達するということの意味を,アキレスが亀が運動を開始した地点という空間を占めるとき,という意味で理解するからです。しかしこのように理解するならば,このことは,アキレスがその地点で静止しているという意味になるのです。むしろその地点に関していうならば,アキレスはただ通り過ぎるだけなのであって,アキレスが亀を追い掛ける間に,この地点を占めるということはないのです。同様にA地点に関しても,亀は進み続けているわけですから,亀はこの地点を占めることなく,ただ常に位置を変えつつあるひとつの地点としてのみ現れるということになります。つまり前提の中でゼノンがアキレスがいると示している各地点について,実はゼノンはその地点にいるということはないですし,これは亀についても同様です。
 そこでこれらのことは,ゼノンが示している地点だけではなく,亀が進み,アキレスが追い掛ける直線上のあらゆる地点について妥当します。この直線上のあらゆる地点を,亀もアキレスも占めることはありません。したがって,亀にしろアキレスにしろ,そうした地点を占めるということを前提として考えること自体が,誤りであるということになるのです。
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打った駒を取られるポカ②&第三の逆説の崩壊

2008-06-05 18:47:27 | ポカと妙手etc
 前回は今期の名人戦のポカを紹介しましたが,今日は1990年の名人戦第二局のポカを紹介します。
 角換りから後手が棒銀に出て,先手は右玉に。その後,攻め合いになり,先手が攻めきれるか後手が受けきれるかとなって迎えたのが第1図。▲2四歩と突いたところです。
           
 この手に後手は意表を衝かれたようで,20分以上考えました。そうして指されたのが△2五桂打だったのですが,これがポカ。▲同飛と取られ,玉が素抜かれるので△同桂とはできません。前回は桂馬の空き王手をうっかりして銀をただ取られたものですが,これは打ったそばからただ取られましたので,ポカの質としてはよりひどいかもしれません。後手は仕方がないので△2四歩としましたが,▲同飛△2三金に▲2五桂とただ取られた桂馬を打たれ,後手玉は寄り形に。
           
 第2図以下は先手が一方的に攻めきって勝っています。
 第1図でまず思い浮かぶのは△2四同歩。これには▲1六飛と馬に当てる手があるかもしれません。後手は△2七馬と飛車に当て返すでしょうが,▲1三香成△2一玉に突き捨てを生かして▲2三歩。
           
 参考図はあくまでも変化の一例ですが,これは先手がよさそうです。したがって,△2五桂打のポカは,負けを早めたかもしれませんが,第1図はすでに先手が優勢かもしれず,このポカによって逆転してしまったという将棋ではないと思います。

 これだけのことですでに,とくにスピノザの哲学に準じて考察する場合には,第三の逆説は崩壊してしまったと考えてよいと思います。
 第三の逆説は,運動している矢が,運動している間はずっと静止しているということを証明することによって,一般的に運動している物体は静止しているということ,いい換えるなら物体は一般に運動をしないということを導いています。そこでもしも矢についての論証が否定されるならば,物体が運動しないということも否定されます。これはそれ自体で明らかでしょう。
 ところで,ゼノンが運動している矢は静止しているということを論証するときに,その前提として,運動している矢が延長空間の中においてある特定の位置を占めているということを認めています。たとえば矢が1秒後には1メートルの位置にあるというような仕方で結論を導く方法は,確かにそのようなものだからです。ところがスピノザの反駁によれば,この前提そのものが誤りであるということになるのです。むしろ運動する矢は,このような特定の位置を占めていない状態にある矢だからです。
 僕はすでに第二部定理四〇証明することにより,前提が誤っているならば,そこから帰結する結論に関してはとくに吟味しなくてもそれが誤りであるということを示しました。この場合にもこれが妥当します。よって第三の逆説は,それが前提としている事柄が誤りを含んでいるのですから,矢が運動しないという結論もまた誤りであり,よってこの逆説は崩壊しているということになるのです。
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東京ダービー&第三の逆説への反駁

2008-06-04 21:08:34 | 地方競馬
 今週はダービーウイークと銘打たれ,地方競馬は各地でダービーが開催されています。その中で今夜は南関東のダービー,東京ダービーでした。
 戦前の予想通りに先行争いが激化。先手を奪ったのはディアヤマトでしたが,ニックバニヤン,ギャンブルオンミー,モエレラッキーの4頭はほとんど一団。前半の1000メートルは61秒2のハイペースになりました。
 これを向正面から後方のディラクエが上がっていったので,その前にいたロイヤルマコトクンやコラボスフィーダも動いていき,激しいレースに。直線に入ると先行4頭の中からモエレラッキーが振り切って抜け出し,ディラクエは直線半ばで伸びが案外,変わって内からコラボスフィーダが迫りましたが,まとめて大外からドリームスカイが差しきって優勝。2着にモエレラッキーが粘り,コラボスフィーダが3着,ディラクエが4着に沈み大波乱の決着になりました。
 優勝したドリームスカイは昨年10月のナドアルシバ競馬場カップ以来の勝利でこれが4勝目。南関東重賞実績はは11月の平和賞2着があるくらいで,その後は裏街道で入着どまりだった馬。今日はディラクエをマークするように上がっていき,展開面でやや恵まれた印象ですが,2冠目も今後の評価が難しい馬が制した感じです。鞍上は大井の戸崎圭太騎手で、4月のしらさぎ賞以来の南関東重賞制覇。東京ダービーは昨年もアンパサンドで制していて連覇。管理するのは川崎の内田勝義調教師で,こちらは東京ダービー初制覇となります。
 展開を考えると2着のモエレラッキーはよく走っていて,勝ち馬と同等以上の評価が必要でしょう。ディラクエは結果的に動くのが早すぎたということでしょうが,前のモエレラッキーを交わせず,後ろのドリームスカイにも差されていますので,あるいは距離が長いのかもしれません。

 第一部自然学①公理一に付け加えられた新しい意味を利用して,ゼノンの逆説に反駁してみましょう。このうち,第三の逆説に対する反駁は簡単です。
 ゼノンは,もしも矢が秒速1メートルで飛ぶのであれば,矢は1秒後には1メートルの地点にあるということを主張します。そしてゼノンはこのことの意味を,矢が1メートルの地点という空間を占めるという意味に理解するのです。
 ゼノンがこのように理解する限り,矢は静止していることになるでしょう。それどころか任意に抽出できるあらゆる秒数のとき,その地点で矢は静止しているということになり,運動している物体は常に静止しているということになるでしょう。なぜなら,物体がある空間を占めるということは,そもそもその空間においてその物体が静止しているということを含意するからです。
 運動している矢に関して,そもそもこうしたことを前提とすること自体が誤りであるというのがスピノザからの強力な反駁になります。1秒後に1メートルの地点に矢があるということの意味は,その地点を矢が通過するという意味であって,その地点を変えつつあるという意味です。そこでもしもあるということの意味が,ゼノンの理解するような意味で解されるのであれば,むしろ矢は1秒後には1メートルの地点にはないというべきだし,任意に抽出できるようなあらゆる秒数のときに,矢は特定し得るどんな地点にもないというべきなのです。それが,矢が運動しているということが含意していることだからです。
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高松宮記念杯&別の問題

2008-06-03 19:15:57 | 競輪
 競輪の世界は競馬と逆に,ここのところ東高西低という傾向がありますが,今日の高松宮記念の決勝はその傾向がもろに出て,東が8人,西が1人という構成になりました。
 渡辺選手も出ましたがSは伏見選手が取って山崎選手の前受け。新田選手が3番手に入り,小倉選手はここを追走。6番手に武田選手,8番手に平原選手で周回。
 打鐘前のバックで武田選手が先に上昇。打鐘過ぎに山崎選手を抑えると,その上を平原選手がかましていって先行。武田選手が3番手にドッキングし,新田選手が5番手,山崎選手は8番手。バックまでこのまま一列棒状で,ここから新田選手の捲りに武田選手が応戦。しかし新田選手の後ろからインの方に切れ込んでいった渡辺選手がよく伸び,抜け出して優勝。捲り追い込んだ新田選手が2着で現地集合の静岡ワンツー。あまりに離された山崎選手は不発でしたが,それでも大外から3着まで届きました。
 優勝した静岡の渡辺晴智選手は3月の日本選手権に続いてGⅠ連覇。優勝もそれ以来。昨年までは記念競輪の決勝でも準優勝続きであったことを思えば,完全に一皮剥けた印象。今日もインに行ったところが,追込み選手として好判断でした。
 惜しかったのは新田選手。渡辺選手が最後までマークしていればこちらが優勝だったでしょう。もう少しだけ早く出ていった方がよかったかもしれません。

 明日は大井で東京ダービーです。中心はディラクエ◎。相手はゲンキチホマレ○を筆頭に,ロイヤルマコトクン△,コラボスフィーダ△まで。

 この考え方によって運動の非連続性の排除は可能になりましたが,僕たちが一般的に考えていることから比較すると,今度は別の問題も生じています。というのは,運動している物体が延長空間の中で,特定し得るような位置を次々に変えているのだとすれば,僕たちは物体が運動をしている限りでは,その物体がそのように特定し得るようないずれかの位置にあるということを示すことができないということになるからです。もちろんこのようなことになるのはある意味では当然です。なぜなら,物体が次々と位置を変えるということは,特定の位置を占めていないという意味であって,一方であるものがある位置にあるということを示すということが可能で,かつそれが正しいのであれば,そのものはその位置を占めていなければなりません。この両者が両立すると主張することはそれ自体で矛盾しますから,運動している物体については,その位置を特定することができなくなってしかるべきだからです。
 しかし僕たちは実際には運動している物体について,それがあたかも特定の位置を占めるかのように考えていますし,それを示します。これは小学校の算数の問題でも出てくるのではないでしょうか。それ自体で考えればこれは大変な問題なのですが,しかし僕はどうも,僕たちが常識的にあるいは日常的にそう考えていることの方が誤りなのであって,スピノザの考え方の方が正しく,ここには何の問題もないのではないかと思えるのです。というのは,この考え方を導入することによって,ゼノンが示している奇妙な逆説に対して,十分に反駁できると思われるからです。
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速さの表象&非連続性の排除

2008-06-02 19:32:00 | 哲学
 スピノザは時間を表象と考えます。そしてそれは物体が速やかに運動したり緩やかに運動したりすることを人間が表象することに依拠して説明されます。それでは速やかとか緩やかの規準となるであろう速さには,絶対的な概念があるのでしょうか。
 相対性理論では光速度不変の原理というのがあり,光速が絶対的な規準で,光速に近付くほど速いということになります。僕たちは一般的にはニュートン力学の下で速さを概念しますが,この場合も距離/時間で速度が示されますので,速さは絶対的な概念のように思えます。しかし僕は,必ずしもそうではないだろうと考えています。
 平行して走る二本の電車があるとしましょう。電車Xも電車Yも,A駅からE駅に走ると仮定します。このとき,電車Xは,A駅とE駅の間のB,C,Dの各駅に1分ずつ停車し,A駅を出発して10分でE駅に着くとします。一方電車Yは,途中の駅はすべて通過し,A駅から8分でE駅に着くとしましょう。さて,XとYはどちらが速い電車でしょうか。
 この場合,どちらも速いといい得ると思います。Yは,AをXと同時に発車するなら,2分早くEに着きます。もしもAからEに行くなら,多くの人はYに乗るでしょう。この限りでYはXより速いです。
 しかしYが途中停車しないのに,Xは途中で計3分停車します。したがって実際に走っている時間は,Xが7分であるのに対しYは8分です。よって実際に走っているときの平均速度だけを考えるならば,Xの方がYより速いです。やはり同様にXとYが同時にAを出発すれば,少なくともYがBを通過する前に,XはBに停車するでしょう。この限りではXの方がYより速いのです。
 Xを速いと感じるか,Yを速いと感じるか,人それぞれではないかと思います。つまり速さの絶対的な基準などなく,諸個人の表象のあり方に左右されるのだと僕は思います。皆さんは,XとY,どちらが速い電車だと感じられるでしょうか。

 明日は高松宮記念杯の決勝です。並びですが山崎-伏見の福島。関東は別れ,武田-神山の茨城栃木と平原-手島。新田-渡辺の静岡。小倉はとくに位置は決めないようですが,どこでも3番手なので自然でしょう。関東の協力があり得るのですが,それでも山崎選手で。

 第二部自然学①公理一の意味にこの新しい意味を加えることにより,ひとつの問題を排除することができます。それは運動の非連続性の問題です。すなわち,運動するということが延長空間の中で物体がある特定の位置を占めずに,むしろそのように特定されるような位置というものを次々に変えつつあるということであるとすれば,この変化は連続のものであるということになりますから,運動自体も連続的なものと規定されることになります。そしてこのことは,数列が,とくにこの場合でいうなら,物体が次々と変化させる位置をある数字で表した場合の数列が,稠密であると考えられようとあるいは稠密ではないと考えられようと,同様に妥当します。これは第三の逆説に関連させていうならば,それ以上は分割することができない空間としてのアトムが実在しても実在しなくても同様に妥当するということです。したがって,僕はスピノザの哲学との関連においては,アトムの非実在は必ずしも証明できないのではないかと結論しましたが,その部分の問題も解消されていることになります。つまりこのように運動と位置の関係を考えることによって,運動が静止状態の集積であるということを否定し得ると思うのです。
 運動が連続的なものであるということは,僕は僕たちが直観的に知り得ることなのではないかと思うのです。よってこのことから考えても,運動する物体は延長空間の中においてある特定の位置を占めないというこの考え方は,どうも正しいのではないかと思えるのです。
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ダービー&新しい意味

2008-06-01 19:00:16 | 中央競馬
 一時期を除き,ダービーは5月の最終日曜日に行われてきました。しかし最近は12月28日が日曜の年は,その日までJRAが開催されることになった関係から,これが6月1日にずれ込むことがあります。今年の第75回日本ダービーはそれにあたりました。
 アグネススターチが注文をつけてハナを奪いに行きましたが,これを叩いてレッツゴーキリシマの逃げ。やや離れた2番手にアグネススターチが控え,向正面に入るとこの後ろも少し離れてサクセスブロッケン,スマイルジャック,レインボーペガサスといった隊形。前半の1000メートルは60秒8。レース全体としてはミドルペースですが,前の2頭が少し離していたことを考慮すれば,実質はスローペースであったといえるでしょう。
 直線半ばから抜け出したのはスマイルジャック。追い上げるレインボーペガサス,マイネルチャールズ,ブラックシェルといったあたりに大きな差をつけ,勝ったかと思わせましたが,後方からの競馬になっていたディープスカイが大外から伸び,あっという間に交わし去って優勝。スマイルジャックが2着。3着は3頭による僅差の争いになりましたが,最内のブラックシェルが出ていました。
 優勝したディープスカイは先日のNHKマイルカップに続いて大レース連勝。父はアグネスタキオン。内目で争う各馬を尻目に大外を通って豪快に抜け出したもので,この世代では絶対能力が違うと考えてよいように思います。四位洋文騎手,昆貢調教師もNHKマイルカップに続いての大レース制覇。昆調教師は日本ダービー初制覇ですが,四位騎手は昨年ウオッカで制していて,史上2人目となる日本ダービー連覇ジョッキーになりました。

 これらのことを総合すると,第二部自然学①公理一の意味の中に,さらに新しい事柄が付け加えられているということが理解できると思います。
 まず第一に,現実的に実在する物体は,運動しているか静止しているかのどちらかです。運動していないし,静止もしていない物体というのは,現実的に実在することができません。
 次に,現実的に実在する物体は,あくまでも運動しているか静止しているかのどちらかなのであって,運動しているしかつ静止もしているということはありません。したがって,運動と静止というのは完全に異なる事柄であるということになります。
 さらに,静止している物体については,それは延長空間のうちのどこに静止しているかを示すことができます。あるいは同じことですが,静止している物体は,延長空間の中である特定の位置を占有します。そしてこのように,ある特定の位置を占有するということが,物体が静止するということの意味です。
 よって逆に,運動している物体は,ある特定の空間を占有することはなく,むしろ延長空間の中で特定の空間を次々と変えつつあるでしょう。そしてそのように変えつつある間,一切の空間を占有するということがないのです。
 すなわち,現実的に実在する物体は,ある特定の位置を占めるか占めないかのどちらかです。あるいは特定の位置を占めるか,示し得る特定の位置を常に変えつつあるかのどちらかです。物体が静止しているか運動しているかのどちらかであるということのうちには,このような意味もまた含まれていると考えるべきだろうと思います。
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