先に言っておくが ハイデガーはナチス政権に迎合した男である
「自分の死と向き合うことで世人に惑わされず他の人生も選択可能」だと言っておきながらナチス政権という「世人」に同調したのである
ハイデガーの「良心」とは その程度のものに過ぎない
「良心の呼び声」という概念の中にはサバイバーズギルドのような根拠のない罪悪感(錯覚)も含まれる
ハイデガーの主観的な「良心の呼び声」は 「ナチスに迎合する」ことを選択したのである
オウム真理教の幹部達は 自分達の「良心の呼び声」に呼応する形で毒ガステロを「鎖を断ち切る」ように「決意」したのである
オウム真理教幹部の「先駆的決意」とは 社会に対する錯覚に基づいたものであったが故の結末である
主観的な「良心」というものに頼ってしまうことによって 論理客観性を欠いた錯覚(間違った認識)に基づいた選択に陥ってしまうのである
養老孟司は大多数の大衆にとって学術権威である
著書「バカの壁」などの内容が論理整合性や客観的根拠を著しく欠いた支離滅裂な嘘やデマに過ぎないにも関わらず 大衆は多数が養老を信じていることに安心し その内容に中身がないことには誰も気づかず 「客観的事実などない」などというオカルト話であっても大衆やマスコミは問題だとすら主観的には「思って」いないのである
大多数の大衆やマスコミにとっての「良心」とは 養老孟司のような権威肩書を盲目的に信頼し内容を鵜呑みにすることである
ヒトという種の生物は サバイバーズギルドのような根拠のない罪悪感という錯覚に悩まされることもあれば 逆に根拠のない支離滅裂なオカルト話に何の罪悪感も持たずに鵜呑みにすることもある
こうした盲目性こそが プーチン政権のプロパガンダであっても信用するロシア人民の「良心」というものである
こうした主観的「良心」というものは ハイデガーに限らずドイツ人の大半もナチス政権に賛同することを「良心」だと信じ
日本人も太平洋戦争の際には政府のプロパガンダを鵜呑みにし 東京電力福島第一原子力発電所の所員達が原発の津波に対する脆弱性を放置した無責任性も 「組織の利益を優先」することこそが「良心」であると「思って」いたからである
オウム真理教幹部達にとっての「世人」とは オウム真理教教祖を信じていない一般人のことだけであって 教団内部の多数は「世人」とは思っていなかった
こうしたエコーチェンバーによる洗脳状態というのはプーチン政権内部でも同じであり 独裁というのはプーチン一人で構築できるようなものではなく むしろ独裁者に同調忖度迎合し唯々諾々と服従する大多数の服従者の存在によって作り出されるのであって 独裁者の認識だけが異常なのではなく 集団ヒステリー的に政権内部全体の認識が異常になることで生ずるものである
重要なのは主観的な「良心」ではなく あくまで論理客観的根拠に基づいた真理(本当のこと)を見極める能力であり 「哲学」の役割とはそこにある
哲学というものは「名言」と称して断片的な文章を 気分が良くなり主観的な悩みを解消するために都合良く勝手な解釈をして安心満足するためのものではない
現状の「哲学者」の多くは主観的な気分が良くなるような都合の良い「こじつけ」によって大衆迎合にいそしんでいるが こうした大衆迎合を「哲学」だと主張するというのは哲学に対する冒涜(ぼうとく)である
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