「ウイルスは弱毒化する」というデマは 日医大特任教授だけがバカで理解できないのかと思っていたが
どうも「医学界の大勢を占めている」との話もある
これは進化生物学界による遺伝的進化万能妄想を温存している怠慢が要因であろう
とはいえ 感染症学界においても「遺伝的進化が常に都合よく生存や種の保存に適した進化以外が生じない」などという話が論理的根拠のないデマに過ぎないことは理解可能なはずであり 進化生物学界だけに責任を丸投げして良い話ではない
寄生生物というのは決して特殊なものではなく そもそも全ての生物は「環境に寄生」しているのであって 決して環境なしに個体単体だけで生存を維持できるわけではない
特定環境下に寄生する形で遺伝的進化が起きていることを踏まえれば その特定環境が他の生物個体の体内であった場合に「寄生生物」だと特殊扱いしているに過ぎない
生物が環境適応する過程において その変異の全てが常に環境との調和に適する保証はない
かつてのカンブリア大爆発における膨大な変異の大半は絶滅し その後も大絶滅は繰り返しているのであって 環境調和的に「宿主(環境)との共生」が達せられる保証は何もないのである
現状存在しているウイルスだけを観測すれば 弱毒共生に成功したものしか観測できないのだが それは弱毒共生に「失敗」したあらゆるウイルスと宿主の絶滅の結果でしかない
「死人に口無し」
死滅した個体株種が存在しないのは当たり前の話であって 偶発的に生き残った個体種の性質だけを根拠に進化の全てが常に生存や種の保存に適する進化以外が絶対に起きないかのように「解釈」するのは 到底科学的論証には全くならない
どんなにたくさんの「白いスワン」を集めてきても 「この世の全てのスワンは白い」ことの科学的論証にはならないのである
Ende;