前回の難しい動脈瘤の続きです。
ステント+コイルは今後多く行われる治療ですが、大型のものではこの方法を持ってしても根治が難しいことを説明しました。
そこで少しづつ使われはじめたのがカバードステントです。
名前の通りステントにカバーがつけてあり、これを本幹に留置すれば、本幹以外には血液が行かないため、動脈瘤は完全に血栓化してしまいます。
理想的な方法に見えますが、いくつか問題点があります。
1)ステントの内側に膜(内皮)が張らないので常に血栓化による閉塞の可能性がある
2)ステントの両端に再狭窄がおこる
3)動脈瘤の近くにある枝が一緒に閉塞されてしまう
などです。
1)2)さえ克服すれば、枝のない大型動脈瘤には良い方法となります。
現在はもちろん脳動脈瘤に使えるカバードステントはありません。
しかし心臓領域では、血管が破れた時に補修に使うために、カバードステントがいくつか認可されています。
それを脳動脈瘤に応用してうまく行ったという報告も海外にはあります。
しかし安全な治療には閉塞の危険性を減らしたカバードステントが必要です。
キーポイントは「内皮細胞」がステントの内面を覆うことです。
内皮が張るようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
いくつかのアイデアが報告されていますが、私にも以前から温めていたアイデアがありました。
ステント+コイルは今後多く行われる治療ですが、大型のものではこの方法を持ってしても根治が難しいことを説明しました。
そこで少しづつ使われはじめたのがカバードステントです。
名前の通りステントにカバーがつけてあり、これを本幹に留置すれば、本幹以外には血液が行かないため、動脈瘤は完全に血栓化してしまいます。
理想的な方法に見えますが、いくつか問題点があります。
1)ステントの内側に膜(内皮)が張らないので常に血栓化による閉塞の可能性がある
2)ステントの両端に再狭窄がおこる
3)動脈瘤の近くにある枝が一緒に閉塞されてしまう
などです。
1)2)さえ克服すれば、枝のない大型動脈瘤には良い方法となります。
現在はもちろん脳動脈瘤に使えるカバードステントはありません。
しかし心臓領域では、血管が破れた時に補修に使うために、カバードステントがいくつか認可されています。
それを脳動脈瘤に応用してうまく行ったという報告も海外にはあります。
しかし安全な治療には閉塞の危険性を減らしたカバードステントが必要です。
キーポイントは「内皮細胞」がステントの内面を覆うことです。
内皮が張るようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
いくつかのアイデアが報告されていますが、私にも以前から温めていたアイデアがありました。