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Perfect Seminar

2010年02月16日 | 学会/研究会
昨日は岐阜地区の循環器内科の先生方に頚動脈ステント留置術についてお話しさせて頂きました。
この会を主催されたのは岐阜大学循環器内科の西垣和彦先生です(写真参照)。西垣先生にはいつも患者さんのことで大変お世話になっています。
特別講演のもう一人は信州大学循環器内科の宮下裕介先生で、腎動脈狭窄例に対する血管内治療について素晴らしい講演をされました(写真参照)。
わたしは例によって頚動脈です。
現在、頚動脈ステント留置術(CAS)と頚動脈内膜剥離術(CEA)の比較研究の結果がいくつか報告されたので、その結果を紹介しました。CASは切らない治療で体に優しいのですが、脳梗塞を起こす率がCEAより少し高くなるため、これまでの3つの比較研究ではCEAの方が優れているという結果になったのです。
日本での最新の治療成績も集積されましたが、その結果、海外での治療成績よりやや劣るという結果になっています。
以上から、全ての症例をCASで治療するというのは、現時点では明らかに時期尚早で、もっといい治療デバイスが開発されるか、我々のようにプラーク診断で症例を選ばないとCEAと同等の結果は出ないということになります。

このようなことをお話ししましたが、やはりカテーテル治療の専門家が多いため、非常に良くご理解頂いたようで、的を得た質問も多く、うれしかったです。

貴重な機会を頂いた西垣先生はじめ循環器内科の先生方、ありがとうございました。
頚動脈狭窄症は心臓の血管や足の血管にも狭窄を伴っていることが多いため、循環器内科との連携は極めて重要です。
私たちは普段から大変お世話になっているため、これからも循環器内科の先生方の期待に応えられるよう頑張りたいと思います。
コメント (3)
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