脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
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森下竜一先生

2013年10月20日 | 人物紹介
日本脳神経外科学会総会を終えて、急ぎ大阪に戻りました。
大阪大学遺伝子治療学講座の森下竜一先生が中心となって開催されている「Molecular Jungle」という会に参加するためです。

森下竜一先生は大阪大学遺伝子治療学講座の教授で、日本で最初に血管性疾患に遺伝子治療を行った方です。
私が大学院生の頃、遺伝子治療の共同研究をさせて頂きました。
当時、脳血管における血管拡張後再狭窄を防ぐ良い方法はないかと考えていたため、先生の教室で研究させて頂いたのです。
何でもそうですが、最初に物事を行うというのは大変なことです。
確か1998年、先生が大阪大学の倫理委員会に書類を提出される際、私は丁度居合わせました。
安全性確認を中心とした試験ではありましたが、何しろ初めてのことですから、とてもご不安だとおっしゃっておられました。
しかしその後、研究は順調に進み、現在もいくつかの臨床試験を手がけておられます。
先生とそのグループの先生方が対象とする領域は幅広く、広いテーマを勉強する会を開催されているのです。

今回の講演は血管の石灰化の分子学的な研究と、
女性疾患に関する講演が二つ、といった具合でした。
血管の石灰化はなじみのある領域ですが、女性疾患は自分の専門外であり、とても新鮮でした。

偶然にも先日テレビで隣り合わせになった宋美玄(ソンミヒョン)先生が講師の一人で、やはりとてもパンチのあるご発表でした(笑)。
この会で他領域を楽しく学べましたし、多くの旧友に出会うことが出来ました。
来年もぜひ参加したいと考えています。
森下先生、関係者の皆さん、ありがとうございました。
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