当科では質の高い頚動脈ステント留置を目指しており、術中に光ファイバーのようなものを用いて検査を行っています。
機械の名前はOCTといいます。以前にも確か紹介したと思いますが、この機械は血管の中にファイバーを入れて観察するもので、立体的な画像を構成することも可能です(上図、右下)。このような所見を元に、術中に安全策を講じることが可能です。
さて昨日、この技術を用いた進藤先生の研究が、アメリカの専門雑誌AJNRに掲載されました(オンライン公開)。この研究は頚動脈狭窄の内膜を詳細に観察し、内膜が破れて脳梗塞などの発作を起こす人にはどのような特徴があるのかを検討したものです。その結果、内膜が破れた人は、頚動脈狭窄の表面の膜(fibrous cap)の厚さが130μm(マイクロメートル)以下であったことが分かりました(感度94.7%, 特異度93.3%)。
このような解析は世界的にも報告がないので画期的な成果と言えます。実はこの解析、OCT検査を始めたときから試みていたのですが、以前の機種では画質が足りず不可能だったのです。最新の機械の画質が向上したため、可能となり、確かな結果を得たというわけです。
素晴らしい研究を行った進藤先生の頑張りと、ご指導頂いた循環器内科の藤井先生をはじめ、多くの皆様に感謝いたします。
機械の名前はOCTといいます。以前にも確か紹介したと思いますが、この機械は血管の中にファイバーを入れて観察するもので、立体的な画像を構成することも可能です(上図、右下)。このような所見を元に、術中に安全策を講じることが可能です。
さて昨日、この技術を用いた進藤先生の研究が、アメリカの専門雑誌AJNRに掲載されました(オンライン公開)。この研究は頚動脈狭窄の内膜を詳細に観察し、内膜が破れて脳梗塞などの発作を起こす人にはどのような特徴があるのかを検討したものです。その結果、内膜が破れた人は、頚動脈狭窄の表面の膜(fibrous cap)の厚さが130μm(マイクロメートル)以下であったことが分かりました(感度94.7%, 特異度93.3%)。
このような解析は世界的にも報告がないので画期的な成果と言えます。実はこの解析、OCT検査を始めたときから試みていたのですが、以前の機種では画質が足りず不可能だったのです。最新の機械の画質が向上したため、可能となり、確かな結果を得たというわけです。
素晴らしい研究を行った進藤先生の頑張りと、ご指導頂いた循環器内科の藤井先生をはじめ、多くの皆様に感謝いたします。