みなさんこんにちは。今回は頚動脈ステント留置術について紹介します。
首の動脈(頚動脈)は大脳の広い範囲(約3分の2)に血流を送る重要な血管です。
この血管が細くなることで、脳梗塞を起こすことがあります。
内服治療には限界があるため、細いところを広げる治療が行われますが、その一つがカテーテル治療である頚動脈ステント留置術です。
血管の細いところをまず風船で広げ、その後、メッシュ状の筒(ステント)で広げる方法です。
ただし、他の血管と違い、頚動脈の治療では注意すべき点があります。それは、脳に血液を送る血管なので治療中にできた血液の固まりや血管の壁の破片(カス)が脳に流れると、それによって脳梗塞を起こしてしまうのです。
このため頚動脈ステント留置術では脳を保護する器具(脳保護フィルターやバルーン)が用いられます。
ただし、血管の壁が極度に柔らかい(ドロドロしてる)場合や、カチカチに固い場合には脳を保護していてもトラブルが起きやすいことが知られています。
このためこのような場合には、外科手術など別の方法で治療する場合もあります。
この治療の様子など、動画を交えて詳細に紹介していますのでぜひご覧くださいね!
https://www.youtube.com/watch?v=4OddliUSZEk