Pipeline

今回の学会のブースでpipelineを見ました。
pipelineというのは非常に細かいメッシュでできたステントです。
このステントを親血管に留置するだけで動脈瘤を治療可能なデバイスなのです。
治療が極めて難しい動脈瘤に有用とされており、いずれ日本でも使えるようになると思われます。

実際に見るとすごく短い！
びっくりするほどです。
しかし引っ張ると非常に長くなる。
治療時にポジションニングに注意しないといけないデバイスだと感じましたが、他の治療法が困難な症例においては有望なデバイスのはずです。
日本に導入されるのが待ち遠しいです。

SNR 2010

今回のSNR 2010はUniversity of BolognaのProf. Marco Leonardiが会長をされています。
10/4-9の日程で開催されていますが、色々な国からの発表があり、本当にWorld wideな学会です。
昨日も血管内治療に関する面白い情報がありました。
今後の診療のヒントになりそうです。

PISAの斜塔

さらにその隣のPISAまで行ってきました。列車で一時間ほどでした。
PISAは小さな町でしたが、斜塔はすごい！
本当にかなり斜めになっています。
塔が大きいので、すごく迫力があります。
世界の７不思議の一つと言われるのも納得です。

Firenze

Symposium Neuroradiologicum in Bologna 2010に出席するためイタリアに来ています。
到着直後の休日を利用して隣町のFirenzeに来ました。
写真は町の中心にあるDuomoです。隣の建物に登って撮影しましたが、素晴らしい眺めですね。
Firenzeは町並みがとてもきれいですね。

メルシーデバイス解禁！

本日からメルシーデバイスが全国的に使えるようになりました。　　
メルシーデバイスというのは、脳の血管の詰まったところを再開通させる新しい治療器具です（上図）。
動画もコンセントリック社のホームページで見ることができます。
http://www.concentric-medical.com/Animations

本日をもって、正式に急性期に脳血管閉塞症に対する血管内治療が認められたことになります。
これまでtPAの点滴は発症後３時間まででしたが、今後はこのメルシーを使えば発症から８時間まで治療が可能となります。
これは全国の脳梗塞患者さんにとって朗報であると思います。
ただしどんな患者さんにも使えるわけではありません。
よい治療効果が出るよう慎重に開始したいと思います。

私たちが行っているRESCUE-Japanも徐々に登録症例数が増加しています。
日本の脳卒中治療がさらに進むといいですね！