いいお医者さんネットでも紹介したダブルバイパスが論文になりました。
日本脳神経外科学会の学会誌であるNeurologia medico-chirurgicaに掲載されたのです。
上の図を見てもらえば、非常に小さな傷で血管を2本つないでいるのが分かると思います。
皮膚の壊死などの問題もなく、いい方法を開発したと思っています。
しかし、この論文が掲載されるまでには実は2年以上の時間がかかっています。
「なぜ2年も?」と思われますよね。
その理由はというと、実は海外では脳梗塞慢性期におけるバイパスは保険で認められていないからなのです。
脳梗塞慢性期におけるバイパスは1980年代に行われた国際比較研究でその効果が否定されているのです。ただアジア地区に限って言えば効果があった、とのことです。
だからなのか日本ではずっと保険で認められていますが、アメリカではこの保険の問題のため、ほんのわずかしか行われなくなり、技術が低下して治療成績が悪くなっているとのことです。
ですからバイパスに関する論文を海外の雑誌に投稿すると、「まだその効果が証明されていない」などと一蹴されてしまいます。
日本では最近、JET studyという比較研究が行われ、効果が確認されていますが、まだ論文化されていないため、相手にされません。どう主張しても、雑誌の査読者は「まだJET studyは論文化されていないから、継続中のはずだ」と主張してきます。やはり論文化するまでは認められないのですね。
そんなこんなで、この論文は巡り巡ってやっと今回、日の目を見たわけです。
実際にこの手術法で多くの患者さんを良好に治療していますから、自分たちはその効果を十分実感していますが、世の中に広く知られるのはとてもうれしいことです。
英語であれば世界中の人が見れますからね。
日本脳神経外科学会の学会誌であるNeurologia medico-chirurgicaに掲載されたのです。
上の図を見てもらえば、非常に小さな傷で血管を2本つないでいるのが分かると思います。
皮膚の壊死などの問題もなく、いい方法を開発したと思っています。
しかし、この論文が掲載されるまでには実は2年以上の時間がかかっています。
「なぜ2年も?」と思われますよね。
その理由はというと、実は海外では脳梗塞慢性期におけるバイパスは保険で認められていないからなのです。
脳梗塞慢性期におけるバイパスは1980年代に行われた国際比較研究でその効果が否定されているのです。ただアジア地区に限って言えば効果があった、とのことです。
だからなのか日本ではずっと保険で認められていますが、アメリカではこの保険の問題のため、ほんのわずかしか行われなくなり、技術が低下して治療成績が悪くなっているとのことです。
ですからバイパスに関する論文を海外の雑誌に投稿すると、「まだその効果が証明されていない」などと一蹴されてしまいます。
日本では最近、JET studyという比較研究が行われ、効果が確認されていますが、まだ論文化されていないため、相手にされません。どう主張しても、雑誌の査読者は「まだJET studyは論文化されていないから、継続中のはずだ」と主張してきます。やはり論文化するまでは認められないのですね。
そんなこんなで、この論文は巡り巡ってやっと今回、日の目を見たわけです。
実際にこの手術法で多くの患者さんを良好に治療していますから、自分たちはその効果を十分実感していますが、世の中に広く知られるのはとてもうれしいことです。
英語であれば世界中の人が見れますからね。