脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

2013年01月09日 | 閑話休題
私が頚動脈の治療をした患者さん。
手術後、何年も問題なく外来に通っておられましたが、昨年、体の別のところにがんが見つかってしまいました。
大変落ち込んでおられましたが、現在は病気と闘っておられます。
今週外来に来られて、薬の効果が出ていることを涙ながらに語ってくださいました。私ももらい泣きしました。
これからも頑張って、ぜひ元気になって欲しいと思います。

今週、動脈瘤の治療をした患者さん。
遠方から、わざわざ私を指名して来てくださいました。
心臓に病気があり、そちらの手術も予定されています。ですから、できれば切らずに治療して差し上げたいと思いました。しかし切らなければならない可能性もありました。
徹底的に詳しく調べた結果、何とか切らずに治療できると判断しチャレンジしたところ、見事に成功しました。患者さんは、治療後しばらく泣いておられました。いつ破裂するか、心配で仕方がなかったと言われました。私も言葉に詰まりました。
頭の病気は乗り切れそうです。ぜひ心臓の治療も頑張って欲しいと思います。

病気が不安で流す涙。
手術が成功したうれし涙。
涙の理由にも色々あります。

もしできれば、私が力になれればと思います。
力になれない時には、気持ちだけでも共有させて頂きたい。
甘いと言われるでしょうが、すべての方の病気が良くなればいいのにと、そう願う毎日です。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜県総合医療センター

2013年01月08日 | 閑話休題
急患の手術のため岐阜県総合医療センターに行って来ました。
治療が無事成功し外に出ると、1月とは思えないような陽気です。
でもなぜかこのところ脳卒中が多いのです。
皆さん、健康管理に気をつけて下さいね!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事始め

2013年01月07日 | 閑話休題
年末年始は急患が多く、とても忙しく過ごしましたが、腰を落ち着けて仕事をすることが出来ました。
さて、みなさん今日から仕事始めですね!
気持ち新たに行きましょう!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八重の桜

2013年01月06日 | 閑話休題
今回は見ますよ! 大河ドラマ「八重の桜」
「幕末のジャンヌ・ダルク」だそうですね。
楽しみです。

NHK大河ドラマ「八重の桜」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Apple a day

2013年01月06日 | 閑話休題
先日のメディカルトリビューンの記事に、リンゴやナシを多く食べる人は脳卒中が少ないという報告がされていました。脳卒中は生活習慣病なので、日常生活や食事がその発症に影響することは良く知られています。今回は大規模調査の結果、リンゴやなしの消費量が最も多い群で脳卒中の発症率が52%低いことが示されたということです。
また、リンゴやナシ以外にも、チョコレートやオリーブ油の摂取、身体活動、非喫煙が脳卒中予防に有効で、複数の予防対策を取り入れれば発症リスクを大幅に低下させることも分かった、とのことです。
何と言っても、「脳卒中は予防が一番」。みなさん、気をつけましょうね!

ところで皆さんは「Apple a day」という言葉をご存知でしょうか。
これは「An apple a day keeps the doctor away」つまり、「一日一個のリンゴを食べれば医者いらず」という意味です。昔からの言い伝えなのですが、その理由は?と尋ねられても私はうまく答えられませんでした。思いついたのは「ビタミンCが多いから」とか「カロリーが低いから」とかぐらいです。
しかし最近では、「リンゴに含まれるフラボノイドが血管に良い」という報告がなされるようになり、心臓の冠動脈での効果が示されています。これに加え、今回は脳卒中の予防効果も確認されたということです。

リンゴのおいしいシーズンには、うれしい話題ですね!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抗うつ剤で神経細胞増加?

2013年01月05日 | 報道・出版関係
脳は一旦障害されると再生する機能がないため、後遺症として症状が残ってしまいます。これまで多くの研究がなされて来ましたが、なかなか有効な薬がないのが現状です。
私は米国留学中に神経再生の研究をしていましたが、そのきっかけは、「大人の脳内でも新たな神経細胞が産生されている」という報告でした。
これは米国のGage博士が報告した神経新生(neurogenesis)と呼ばれる現象で、従来の「脳は再生しない」とされていた既成概念を打ち破る大きな発見だったのです。
そうなると、「脳内の神経細胞新生を増やせば、脳卒中などで障害された脳機能の改善につながるのではないか」と誰もが考えます。私も、脳卒中モデルを作成し、神経新生の促進因子を探すために実験していました。
その結果、ある成長因子(FGF)が重要な働きをすることを見いだし科学論文として報告したところ、とても大きな評価を頂きました。

しかし、人に応用するとなるとどうでしょうか。私の研究は成長因子FGFの遺伝子を導入する方法でしたが、ご存知のように遺伝子治療には倫理的に大きな壁があります。そう、安全性に問題がないかどうかを慎重にチェックする必要があるのです。
これには長い時間がかかります。「長期の安全性」を示すには、「長期の実験」が必要となるからです。また、安全性に少しでも問題があれば、実際に行うことは難しくなります。
このため遺伝子導入法ではなく、普通に内服や点滴されている薬剤の中に効果があるものがないか調査がなされています。当教室でも研究を続けていますが、本日、あるうつ病の薬が脳内の神経細胞新生を促し、脳梗塞やアルツハイマー病に有効ではないかと報道されていました。

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130105070334175

残念ながらこの抗うつ剤「フルオキセチン」という薬剤は日本では未承認で、入手することが出来ません。またこの薬剤をヒトに応用した場合に効果があるかどうか、まだ不明です。
ただ、この研究をきっかけに、この系統の薬剤を調べて行けば、ある程度ヒトに効果のあるものが見つかるかもしれません。

今後もこういった研究が進み、いつの日か、脳卒中の後遺症や認知症の特効薬が開発されることを期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高鷲スノーパーク

2013年01月03日 | 閑話休題
昨日は友人家族と高鷲スノーパークに行って来ました。
雪が降っていましたが、ゲレンデはかなり良いコンディションでした!

さて、この高鷲スノーパークはダイナランドに隣接した新しいスキー場です。ゴンドラがあり、頂上でダイナランドとつながっていて、岐阜県では最大級です。東海地区はもちろん、関西からも比較的アクセスが良いので人気があるんですよ!

私は学生の頃、大日岳スキー場(現、ダイナランド)にしょっちゅう行っていて、スキースクールの瀬木指導員(写真左)に指導して頂きました(おかげで学生時代にSAJ 1級を取得できました)。
瀬木さんは現在、高鷲スノーパークスキー学校の校長先生なのです。
昨日は三島支配人(写真右)にもお会いすることが出来ました!
お世話になっているお二人に、感謝。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辻井伸行さんの演奏

2013年01月01日 | その他
辻井伸行さんの演奏がBS朝日でやっています。
「奇跡のピアニスト辻井伸行 魂の旋律 指揮者佐渡裕との10年」

http://www.bs-asahi.co.jp/tsujii2013/
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする