柿の種

某所の農産物直売所で、干し柿を買った。

私は、干し柿をさほど好んで食べない。
ねっちゃりした食感が好きでない。
妙に地味だが甘いところもなんだか気に入らない。

しかし、今日食べた干し柿はうまかった。
見た目はなにやら真っ黒ケで、今まで見たことのないような姿だ。
ごわっとした肌合いなのに、中はとろける舌触り。

そして、種が細長い。
柿の種のような形だ。
いや、おかしな表現だな。
柿の種の形が柿の種の形に似ているとは、逆転している。

というのも、柿の種を食べていつも、
柿の種の形は半月型なのに、
なぜこの柿の種はこんなに細長いのだろう、
と思っていたのだ。

柿の種が柿の種に似ているのなら柿の種と呼ぶのもわかるが、
柿の種に似ていない形なのに柿の種と呼ぶのはおかしい。と思っていた。

ところが、今日食べた柿の種は、柿の種の元となったものなのだろう、
細長い。
柿の種がうまいこと柿の種に似せてある、ということがよく分かった。

きっと、私が日ごろ食べる柿と、この干し柿の柿とは、
種類が違うのだろう。

明日でも調べてみよう。

※

あーややこしい。