さる集まりで、音楽業界の古株と同席した。
その場にいた古い仲間が、私に耳打ちするように教えてくれた。
「言葉が妖怪で、何言ってるかわかんない」
ちょっと説明しておきますとね、
私は少し、聞こえが悪い。
聴力に問題があるほどではないのだが、
ザワザワと人が集まったりBGMの流れる中で、言葉を聞き分けるのが
苦手なのだ。
これが非社交性に拍車をかけているが、今はその話はおいて。
なるほど、音楽界の . . . 本文を読む
[あらすじ] 以前できたことができなくなるとつらい。
以前できたことをまたできるようになっても新鮮な喜びが少ないため、
リハビリはつらく感じがち。
ではいっそ初心者になってしまおう!
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/617d8a0fbf605320b0a1f7dc9e4154da
という次第で、初めてビッグバンドセッションに参加してみた。
オーケストラでトロ . . . 本文を読む
まあまあ聴いてきているのに、やったことが無いのが、ビッグバンドだった。
金管をやっていると、ブラスバンド出身と思われがちだ。
バンド人口は実際多い。
私はオーケストラでトロンボーンを始めて、
あとはソウル・ファンクバンドで、3管くらいのセクションで吹いてきた。
小学生の頃、大学のビッグバンドのイベントを見に行ったことがある。
明治大学や、どこやらや、いろんなバンドが入れ替わり立ち替わり登場した . . . 本文を読む
人間は哺乳類だ。
哺乳類は恒温動物だ。
つまり、体がいつも温かい。
一定の温度に保たれている。
恒温の恒という字は、訓読みすると「つね」だ。
つねに、一定の体温を保っているのが、人間ということだ。
恒常性の維持、なんていう言い方をする。
恒常性。つねにつねに保つのだ。
この働きをしているのが、自律神経だ。
興奮することもあるけれど、そのうち落ち着こうね、ということを
つねにやっている。
必要な . . . 本文を読む
昨日は鍼についてあやしい落語を紹介してしまったので、
今日はちょっといい噺を聞いていただいて、
鍼の復権につとめたい。
柳家喬太郎の新作落語『移動結石症』
https://www.youtube.com/watch?v=ETKn4Onu0Tw
また喬太郎か、と思われそうだ。
ああ喬太郎さ。
私はさん喬のとろけるような語り口が当世最高だと思っている。
が、好きなのはその不肖の弟子である喬太郎だ。 . . . 本文を読む
落語の題に、「たいこ腹」というのがある。
鍼師の私としては、ひやひやして聞いていられない噺(はなし)だ。
なんたって、若旦那がいろんな趣味にコる中、ついに鍼にコる。
金はあるので、すぐに道具を買い揃える。
ヒマはあるので、すぐにアレコレに鍼を打つ。
枕に打ってすぐにあきる。
飼い猫に打って引っ掻かれる。
人間に打ちたいというので、街に出かける。
いつもの茶屋に上がって、贔屓の幇間(ほうかん)を . . . 本文を読む
ずっと以前から興味はあったものの敬遠し続けてきた、
陶芸を始めてみた。
ヤキモノ。
焼いてみないとわからん、いきあたりばったり感がいい。
なんだか幸い、日本のやきものは、いびつなのも良しとしている。
とは言え、
左の小さな器は、ドライヤーをかけている時によそ見して
ドライヤーの先っちょがぶつかって歪んでしまったのだ。
それでも焼ける。
いいのいいの。気にしなーい。
テケトに続けてみまっさ。 . . . 本文を読む
ことりのうたを歌った。
https://www.youtube.com/watch?v=116A2pnFcys
動画の中、梅の枝を見ると、樹皮が裂けている。
(40秒のツグミのとこなど)
これは、一昨年6月末の雹の傷痕だ。
https://www.youtube.com/watch?v=ZfD0YkErWCU
いたいたしいが、これで木々は生きている。
人間で言ったら、ケロイド状といったところだ . . . 本文を読む
東京の冬は、思いがけず鳥の季節だ。
小鳥の種類が増える。
他の季節には見られない鳥がやってくる。
昨日アップした、「ことりのうた」の動画には、
庭に来る鳥の映像を使った。
https://www.youtube.com/watch?v=116A2pnFcys
ジョウビタキ
アカハラ
ツグミ
スズメ
アオジ
シジュウカラ
ハクセキレイ
ヒヨドリ
メジロ
コゲラ
ムクドリ
この中で、東京の冬鳥 . . . 本文を読む
[あらすじ] 庭にいろんな鳥が来る。 ついに聞き耳頭巾を手に入れた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/c0ab9bf305b0dc9d1e3fd5b9000b9ea4 聞いて何を言ってるのか分かるようになったら、 次は会話に入りたくなる。 他言語の次の問題は、発音だ。 バードコールという道具がある。 硬い木に穴をあけて、金属のネジが入っている。 松脂を付けて . . . 本文を読む
[あらすじ] 20年お世話になったバイク店から、ある日、封書が届いた。
1月31日まで、ということなら、それまでにもう一度修理を依頼しよう。
そういえば、この頃チェーンがたるんでいた。
自分で調整しようと思っていたが、この際、店に預けて
工賃を餞別としよう。
たぶん、チェーンのたるみは軽く、交換ではなくて調整で済むだろう。
あと数日で閉店してしまうのに、部品をどこかから取り寄せるような仕事 . . . 本文を読む
ひとは、自分の目・耳を通して外界を受け取る。
自分の目を通り自分の耳を通った物事は、自分の脳みそに入る。
自分の脳みそは物事に関して自分なりに考えてみたり、自分なりの思いを抱いたりする。
物事に関する推測や感想が、残る。
この推測や感想は、外界にあった物事そのものではなく、
自分が生み出したものであって、自分の世界のものである。
この区別が非常に大事だ。
だが、区別できていないことが意外と多 . . . 本文を読む
岩波子どもの本とかなんとかいうシリーズの絵本で育った。
初山滋さんの挿絵は、ひんやりとしていて、
子どもにとっては少し怖いような感じがした。
独特の線と色の使い手だ。
『ききみみずきん』の他に、『おそばのくきはなぜあかい』や『たなばた』も初山さんの絵だった。
http://www.ehonnavi.net/ehon/10705/%E3%81%8D%E3%81%8D%E3%81%BF%E3%81 . . . 本文を読む
[あらすじ] 世田谷ボロ市で、手拭いを買いまくった。
手拭いは、古着屋の店先で、段ボールにごっそりと詰め込まれて
売られていたりする。
どこでどうやって手に入れてきたのかわからない、
誰かが何かの記念に作って配ったものの大量に余ったものが
束になっていたり、シミたりヤケたりした物も売っている。
そういう中から掘り出すのも、ボロ市の楽しみだ。
動画を撮る時の衣装になるかと、ある手拭いを買った古 . . . 本文を読む