[あらすじ] 草書を理解するためには、その元である隷書をやらねば。
書いてみたらとても性に合う。
隷書も時代が下って来ると、楷書のような筆遣いがそこここに見られるようになる。
また、楷書の古いものを臨書していると、中に隷書の名残りのような筆遣いが見つかることもある。
書体の変遷史が一文字の中に表れているかのようだ。
こういうことがあるということは、隷書を知るためにはその元である篆書を
書いて . . . 本文を読む
[あらすじ] 動物の骨に占いの結果を刻んだ甲骨文、青銅器に文字を入れた金文、 その後、漢字は篆書-隷書-草書-行書-楷書、という順に発展してきた。 書体の変遷が、思っていたのと逆で驚いた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/43112d66284d41cf52c0696fa68c085e 現代人はすっかり楷書に慣れている。 行書も憶えるルールがいっぱい、草書の道 . . . 本文を読む
[あらすじ] サンスクリットを記すデーヴァナーガリーは、合理的だという。
一見、クネクネと似たような形が多いデーヴァナーガリーだが、
構造的にはしっかりしている。
母音アを伴う子音の文字の、上下左右(ものによっては中にも)に決まった印を付けることで、
ア以外の母音や、先行する子音や後続する子音を表す。
※
子音の文字には、母音アが含まれている。
アルファベットで言えば、k単独の文字という . . . 本文を読む
[あらすじ] サンスクリットの独習を始めた。人生の巡り合わせに恵まれ、祝福されている。
[あらすじ] 書の独習を始めた。古典の臨書が楽しみだ。ちょうど、漢字の歴史の展覧会があった。
[あらすじ] 自販機のつり銭口のプラスチックの蓋が外れていて、側溝に小銭が落ちた。
そもそも
小銭が丸いのがいけない。
円形だから、転がる。
転がったら、低い方へ向かうのは、自然の原理だ。
だから、小銭が丸くなき . . . 本文を読む
[あらすじ] 人間の生を得ることは、とても稀で有り難いことだと言われています。
人間として生まれて、さらにサンスクリット語に辿り着くことは、とてつもなく稀なことです。
サンスクリット語への興味というものは、人間の持てる興味の中で最も重要で尊いものだとされています。
なぜならば、サンスクリット語に触れることは、あらゆる意味でその人を吉兆へと導くからです。
サンスクリット語に興味を持つこと自体が吉兆の . . . 本文を読む
いい天気だった。
小春日和というやつだ。
本格的に冬が到来したら、こんな日はなかなか無いだろう。
公園の近くで弁当屋を探し、それから自販機でお茶を買おう。
都内、道沿いに自販機は容易に見つかる。
千円札しか無い。
つり銭レバーを回すと、チャラン、チャラン、と出てくる。
チャランッ、チーン、チャララララ・・・
えっ、今、違う音がした!?
と見ると、
もう次の音がしていた。
チャランチーンチャラ . . . 本文を読む
以前から行きたい行きたいと思っていた練馬区立牧野記念庭園に
やっと行った。
牧野富太郎(1862-1957)は、植物博士だ。
現代の日本で、植物図鑑を作った人。
植物図鑑と言えば「マキノ」と言うくらいの人。
牧野の図鑑は、図版がすべて牧野の自筆だ。
とにかくあらゆる植物の標本を取り、それをスケッチし尽くした人なのだ。
高知の造り酒屋の息子だったが、植物研究に没頭し、店はひとに譲った。
後に大 . . . 本文を読む
[あらすじ] 曲がりなりにもデーヴァナーガリー文字が書けるようになってきた。
すらすら読めるにはほど遠いし、文法は全てこれからだ。
デーヴァナーガリーとはどういう意味かというと、
デーヴァは「神の」、ナーガリーは都市、つまり聖なる都の文字ということだ。
私の使っている『わかりやすい サンスクリット語の正しい発音と表記
詳しい理論解説と発音矯正指導』という教科書の「はじめに」には、
こんなことが . . . 本文を読む
[あらすじ] デーヴァナーガリーの13の母音、30の子音の文字を憶えた。
しかしこれだけではまだ読めないのだ。
デーヴァナーガリーでは、子音の文字の上下などに記号を付けることによって
母音を表す。
母音が「イ」なら、左に縦棒を引いてその上に羽を付ける。
母音「エー」なら、文字の上に羽を付ける。
といった調子だ。
ただ、母音が「ア」のときは、何も付けない。
つまり、子音の文字には、もれなく母音「 . . . 本文を読む
[あらすじ] 母音が13個、子音が30個のデーヴァナーガリー文字。
ひらがなカタカナ漢字を使いこなす日本人にはさほど難しくない、と先生は言う。
しかもデーヴァナーガリー文字ときたら、
一見して似た形のものが多い。
そっくりな文字が何組かある。
写真はデーヴァナーガリーの五十音図にあたるものだ。
まったくややこしい。
もうちょっと違った形の文字だって作れただろうに!とブツクサ言いながら練習する。
. . . 本文を読む
忘れちゃいけねえ、
中国古代の漢字を書いてばかりいるのじゃなく、
インド古代のデーヴァナーガリー文字も独習しているのだ。
母音の文字が13個、子音の文字が30個ある。
これだけでもう、おそろしい壁が立ちはだかっている気がする。
ヨーロッパ言語はアルファベット26文字となにやらちょっと憶えればいいだけなのに。
サンスクリットはギリシャ語と同源のはずなのに、なんじゃこりゃ。ぶすー
教科書を見ると . . . 本文を読む
[あらすじ] 映画「となりのトトロ」は米国で英語吹き替え版が作られているが、 オープニング曲「さんぽ」の英語詞にソラミミ部分がある。 ♪あるこう あるこう わたしは げんき Hey, let's go, hey, let's go I'm happy as can be 2行目が、そこはかとなく わたしは げんき に聞こえる。 https://www.youtube.com/watch?v . . . 本文を読む
ふと毛筆を練習し始めた、10月のはじめにこんなことを書いた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/19a15094bfe54ca6b559cdf4555278ea 虞世南(ぐせいなん 558-638)の孔子廟堂碑を臨書したお手本の、 「顯」の字の偏の点が、4つではなく5つあるのだ。 先生、勢い余って余計に打ったものか、と その時は思った。 その後、漢字の成り立ち . . . 本文を読む
楷書があたりまえと思ってしまっている漢字だが、
その成立は現存する書体の中ではもっとも新しい。
さかのぼると、楷書、行書、草書、隷書、篆書があり、
さらに金文、甲骨文がある。
甲骨文とは、占いの結果を動物の肩甲骨に刻んだものだ。
金文とは、青銅器の内側などに刻んだり象嵌したりした文字だ。
篆書は今もハンコとして遺っているが、別にハンコ専用文字ではなく、
当時の正式な書体だった。
こういった物は . . . 本文を読む
昨日は一日、法螺の日でした。
牡蠣にあたったのではありません。
読者は法螺貝に中たったかなー?
私は二度目の牡蠣中たり以来、牡蠣はもう怖くて食べられません。
私は一日二食、朝食は食べていません。
私は昼食は蕎麦のみです。
つまり、昨日書いた献立表はまるで法螺です。
本当のことがあるとすれば、夜の
酒、ワイン、ワイン、ってとこくらいか。
ではこの献立表、デタラメに思い付くままかというと、そう . . . 本文を読む