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「わら一本の革命」



現在の日本の食料自給率は、カロリーベースで
37%か38%だそうです。
こんなことでは、ウクライナ危機の小麦高騰などの影響や、
トンガなどの噴火で予想される、冷夏による
お米の不作までは何とかなったとしても、
その先の気候変動や環境破壊による食料危機などに、
とてもとても耐えられそうになく、不安です。
しかし、この書籍を読んだら希望が湧いて来ました。
福岡さんは、「何もしない農法、耕さず、草もとらず、
肥料もやらず、しかも多収穫」という農法を目指して、
自然農法を始められた方です。
少し福岡さんの言葉を引用します。

「私は、実は国民皆農っていうのが理想だと思っている。
全国民を百姓にする。日本の農地はね、ちょうど面積が一人当たり
一反ずつあるんですよ。どの人にも一反ずつ持たす。
5人の家族であれば5反持てるわけです。
昔の五反百姓復活です。五反までいかなくても、一反で家建てて、
野菜作って、米作れば、5、6人の家族が食えるんです。
自然農法で日曜日のレジャーとして農作して、
生活の基盤を作っておいて、そして後は好きなことをおやりなさい、
というのが私の提案なんです」
「まあ、米麦とですね、野菜を食っておれば生きられる、
ということになってきたら、日本の農業というものも、
それだけを作っておればいいんだし、それだけ作っておればいい、
ということになれば、これは、きわめて楽な、いわゆる、
百姓と名のつかない、ふつうの人でもやることのできる
遊びごとの農法で、日本の食料問題は解決してしまう。
もしも、みなさんがそれで満足出来るとすれば、人口が倍になろうが
三倍になろうが、それで、自給体制というのが完全にとれるんです。
これだけ農業問題が簡素化されれば、役人や農業技術者も十分の一に
減らすことができ、税金のいらない日本ができることにもなる。」

全て福岡さんの仰る通りには出来なくても、ひとりひとりが
関心を持って、考えて、農業や食に対する視点を変えるだけで、
食料事情は変わって来る気がするのです。
貴重な福岡さんの動画がありました。
福岡さんの自給自足の自然農をされている生活は、電気もガスも
水道も無く、まるで、男性版ターシャ・テューダのようです。
畑というよりは、雑木林の中にいきなり立派な大根が
生えていたりして驚きますが、本当に自然と共生され、
世の中の煩わしさとは全く別の、真に豊かな世界に感じられました。
動画はこちら
ですからこの書籍は、農法の解説でありながら自然と共生する
哲学も綴られており、目からウロコや価値観が変わることが
いろいろありました。
現在、福岡さんのお孫さんに当たる方が農園を引き継いでおられ、
その動画もありました。こちら
































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