2016年12月23日 愛媛県
内子町八日市護国 重要伝統的建造物群保存地区
愛媛県喜多郡内子町
内子町は江戸時代後期から明治時代にかけて木蝋(もくろう)の生産によって栄えた町。その面影が今も色濃く残っているのが、八日市・護国地区の町並みです。約600mの通りに伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が、当時のまま軒を連ねています。ゆっくりと散策してみると、浅黄色の土壁が目につきます。この壁は、地元の土で塗られたもの。
▼大村家住宅 重要文化財
寛政年間(1789~1801)に建てられた大村家住宅主屋は、寛政5年(1793)に建てられた町家資料館とともに町内最古級の建物です。内子町で木蝋生産が盛んになる以前の古い町家の形式で、裏座敷、藍蔵などの附属屋も揃っている貴重な文化財です。
▼本芳我家住宅 重要文化財
木蝋(もくろう)の生産で財をなした本芳我(ほんはが)家の主屋は明治22年(1889)に建てられたもの。漆喰塗籠の重厚な建物は、鏝絵(こてえ)と呼ばれる彫刻や海鼠壁(なまこかべ)などで飾られ、町並みの中でも圧倒的な存在感を放っています。
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▲中芳我家(いもん)
▼上芳我家住宅 重要文化財
国内最大規模の製蝋業者だった本芳我家の筆頭分家・上芳我家の邸宅。江戸時代末に分家した当時の出店倉とともに、内子木蝋生産の最盛期に建てられた主屋や附属屋など全部で10棟の建物が現存し、いずれも重要文化財に指定されています。
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