2017年8月21日 【ぐるり東北2017】 岩手県
木村榮記念館(旧緯度観測所旧本館分館)
岩手県奥州市水沢区星ガ丘町(国立天文台水沢VLBI観測所内)
この記念館は、かつて木村榮所長以下の職員が日夜観測事業を続け「Z項」発見という世界的な大偉業を遂げた施設。観測所敷地内には、明治建築の面影を残す臨時緯度観測所(木村榮記念館)と大正10年(1921)に建築の木造洋風2階建の緯度観測所旧本館(奥州宇宙遊学館)の姿があり、左手には、今は国立天文台水沢VLBI観測所と名を変えた近代的な本館がある。
木村榮像と記念館
木村榮(ひさし)
明治3年9月10日~昭和18年9月26日(1870~1943)
石川生まれ。天文学者。第四高等中学、帝国大学を卒業後、緯度観測に従事。明治32年(1899)国際共同事業として設立された水沢緯度観測所長となる。35年(1902)緯度変化の新要素(Z項)を発見し、37年(1904)に理学博士となる。この業績は国際的に高い評価を受け、昭和12年(1937)には第1回文化勲章を受章した。
▲所長室
▲ 眼視天頂儀
▲浮遊天頂儀
▲座標測定器
▲大森式地震計
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