2021年11月4日 長野県
旧横田家住宅 重要文化財
長野県長野市松代町松代
旧松代藩士横田家は、禄高150石の中級武士で郡奉行などを努めた家である。最後の甚五左衛門は表御用人であった。この住宅は他の藩士宅と同様、一種の公舎で、横田家が現在地に移った時期は18世紀末である。主屋は、寛政6年(1794年)表門は天保13年(1842年)に建てられた。隠居屋は、文政3年(1820年)頃移築されたものと推定される。
屋敷地は、間口約40メートル(22間合)面積3340、82平方メートル (約1012坪)道に面して表門、奥に主屋、主屋の東隣りの隠居屋、主屋南西に土蔵が建つ。この屋敷構えは江戸時代末期の様相を伝え、当時の位置に屋敷地及び建物がほぼ完全に保存されている点で貴重である。
cosmophantom
この横田家住宅へは、ある意味、隠れた名所旧跡で、
よほど松代を調べないと、ここへは殆んどの皆さんは寄らないと思います。
ですので、コスモさんが、ここ横田家住宅を訪れていただけたのは、
有り難い気分になりました。
また、解説付きで事細かくお調べいただけて有難うございます。
私らは、横田家の家系図を見させて貰っているのですが、
ここ横田家の娘さんが、群馬県の国立富岡製糸工場に工女として派遣された
和田 英さんが、書かれた「富岡日記」はそこそこ有名なことのようです。
また、この横田家から真田家へ嫁いだ「真田志んさん」も
松代真田家の箏曲:八橋流の伝統者として、
地元では結構有名なお琴の師匠になっています。
他にも、息子さんなども、元最高裁長官を務めたり、
優れた能力を活かして、お国の要所の役職を受け持っていたようでした。
ですので、我々一般庶民には、何となく近づき難い存在のような気もしています。
この屋敷で一番目をひかれたのは屋根です。
滑らかなカーブを描いた茅葺?屋根は素晴らしいものでした。内部は武家屋敷独特の飾り気のない質素な造り。
裏庭から見える物見台のようなもは、大変珍しいものですね。登って庭を見たらどういう景色が見えるのだろうか。
富岡製糸働いた工女は良家(武家)の娘さん達だったようですね。