【大沼日没~沼の原にて/2015.07.18撮影】
【無風の夜明けを映す~沼の原大沼にて/2015.07.19撮影】
2015年度作品集その16
この上下写真の撮影に至った経緯は こちら と こちら のウェブログが詳しいので参照のこと。
干上がった湖畔の砂地がそのままテントサイトとなっている沼の原の大沼。沼越しにトムラウシの雄姿や
逆側には石狩連峰が間近に望める風光明媚な場所である。注意点としては、増水時はテントが張れないこと、
大沼自体の水は水質が心配なので、くみ上げるか、五色の水場までピストンして水を確保しなければ
ならないこと、時期によってはブヨが多くてゆっくり休憩できないこと(この時にはたまたまブヨはいなかった)、
熊の出没に気をつけること、トイレが設置されていないこと、などがあげられる。
*今年(2016年)7月末の大雨で、沼の原への登山口へ向かうクチャンベツ林道がまたも崩壊、
通行止めとなったようだ。大掛かりな復旧工事を終え、数年前にようやく再開通したばかりだったのに…
沼の原湿原の木道も新たに敷き直されたばかりだし、再整備の上、再々開通するであろうことを
強く祈念するとして、よしんば実現しても、それまでまた数年待たされることになるからつらい。
その間沼の原は、ごく一部の健脚者しかたどり着けない秘境の地となり、ひっそりと眠りにつくのだ。
先日発表されたキヤノンのデジタル一眼レフカメラ関係の新製品。個人的にもかなり期待し注目して
おりましたが、いかんせん、どれもこれも値段が高すぎますわな。EOS5Dマーク4の予約価格が
最安値で約42万円! まだまだ日進月歩著しい分野であるデジカメ本体に40万円は厳しい出費。
たとえばこれがオーディオのスピーカーとかアンプだったらそれなりの高級品が買えて、少なくとも
10年、うまくいけば20年近くは故障とか新規格の心配もなく、安心して使えるかもしれません。
しかしデジカメはモデルチェンジ時の技術刷新が著しい場合が多いので、3,4年後にはすっかり旧型、
いくら愛着のある当時最先端のモデルでも、10年たてば性能的にはすっかり過去の遺物に近いのが
現状でしょう。しかも野外で使うことも多い商品ですから、予期せぬトラブルなどで壊してしまうことも
ありますしね。あまりにも高額な商品の購入にはちょっと尻込みしてしまいますよねえ。
そしたらいくらまでだったら出せるんだってことなんですけど、できれば30万円、欲を言えば20万円程度までに
価格を抑えてくれたら私としたらうれしいのですが、とてもじゃないけどそんな値段では販売できないほど、
技術の粋を集め、惜しみなく資金投入して開発された新製品なんでしょうか、キヤノンさん。
などとボヤいておりましたら、キヤノンからマーク4のカタログが送られてきて驚きです。頼みもしないのに
カタログが届いたのってたぶん初めてじゃあないかな? おまけに3万円割引のクーポン券まで…
でも元の値段が高すぎて、これぐらいの割引じゃあ購入意欲が湧きまへん。以前だったら、
「ボーナスをすべてつぎ込めば…」とよからぬことをたくらんだかもしれない私も、低収入の身分ではすぐに
飛びつくってわけにはいきまへんわ。
でもまあ、システムをキヤノンで固めている関係上、もう少し値下がりするのを期待しながら待つなどして、
いずれは手を出す可能性のある商品であることも残念ながら事実です。もう少しランクを下げて
クラス下の廉価モデルに移行することも考えられますが、趣味とはいえ、人生下り坂なのはちょっと
寂しいですよねえ。ビールをやめて発泡酒に代える… よくわかるような、まったくわからないような、
でもまあそんな風な感じですわ。
マーク4よりも、リニューアルされた「24-105/F4」と「16-35/F2.8」のLタイプレンズのほうに
より興味がある私です。広角は定価が299000円! これもバカ高い。でも次のボーナスで何とか…
あっ! ボーナスないんだったな。
朝日新聞朝刊で連載されていた沢木耕太郎さんの「春に散る」が今朝最終回を迎えました。
最終回スペシャルで一面を使った特別増量版、読み応えがありました。朝日ではこの前の
「下町ロケット2」あたりから一面丸々使った小説を掲載するようになって、現在では夕刊の
綿矢りささんの「私をくいとめて」も金曜日限定ながら、一面すべてを使って届けられています。
毎朝、あるいは毎夕新聞を開く楽しみはなくなるかもしれませんが、たまにこの分量を目にすると、
続けてほしい企画だなと思ったりします。
そういえば、北海道の一部の地方などでは夕刊の来ない地域があって、朝刊に新聞小説が
夕刊分と合わせて二編掲載されているのですごくお得感があります。四コマ漫画も同時掲載ですしね、
こう感じるのは私だけではないと思います。
沢木さんの「春に散る」は、こう書くとほめ言葉ではないかもしれませんが「フツーに読める」直球小説で、
私の世代でも読みやすくわかりやすいお話でした。「クロスカウンター」が出てくる件では、もちろん
「あしたのジョー」を髣髴させましたしね。ただ、途中「超能力」や「霊能者」みたいな話が登場したので、
「あら?どんな展開になるのやら?」と少し案じたりもしましたけど、さらっと流して、物語の本流には
あまり強くは絡まずに終わらせました。
次は金原ひとみさんの作品だそうで、こちらはかなりの変化球が予想され、もしかしたら
読むのに苦戦するかもしれないなあ。若い女性が同世代の言葉を代弁するように話が展開すると、
おじさん世代としてはついていくのが大変なんです。でも現在夕刊で連載中の綿矢さんの作品
(30過ぎの女性が主人公)もわりかし普通に読むことができているので、意外に取り越し苦労なのかも。
そういえば、綿矢さんと金原さんって、たしか芥川賞を同時受賞したんですよね。若い女性(しかも美形の)
お二人が同時受賞したってんで、当時大きな話題になったのを私も覚えています。このお二人を
並列して掲載させるとは、朝日も狙ったな!?
しかし話題になったとはいえ、私個人的にはまず積極的には手にすることはないだろうお二人の作品を
こうして読むことができるのも新聞掲載のたまものです。毎回「課題図書」を掲示されているみたいなもの
ですからね。
さあ、これで夏休みの宿題「読書感想文」は片付きました。あとまだ計算ドリルが残ってるよ、
おっかあ、どうしよう!
*岩手県を中心とした東北地方、それからまたしても北海道にも台風による大きな被害が出たようで、
お見舞い申し上げます。報道で出てくる芽室(めむろ)や南富良野町(富良野市はあまりにも有名ですが)
などは北海道にある程度詳しい方でないと、どのあたりの場所なのかよくわからないかもしれません。
十勝はおそらくこれまではこの手の災害とは縁のなかった地域だと思われ、川の氾濫などによる
被害の拡大を心配しています。台風の進路などが今までとは違ってきて、強い雨の降る区域が
以前と変わったのかもしれません。それで十勝地方などでは、たぶん初めて経験するような大雨に
見舞われたと想像します。
テレビのニュース映像で刻々と伝えられる惨状、時間が経つにつれ明らかになる深刻な事態を
信じられない思いで見守るしかありませんでした。
ぬかびらユースはまさか大丈夫だと信じていますが、周辺の道路が寸断されるなどして
孤立しないか心配します。これから本格的な秋の旅行シーズンでもありますし、できるだけ早く正常な
状況に戻ることを祈念します。