旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2017.06.10  愛媛県四国中央市  非コンビニ人間帰宅する

2017-06-10 10:01:01 | Weblog




もう一度阿蘇の道の駅に戻る(=滞在を長くする)かどうかを思案しつつ夕食用の
食材を購入。しかし結局、やや未練を残しつつもひと足早く九州を離れることを決めた。

帰路の手段や日時は、様々な選択肢の中から、往路と同じく四国を経由して戻ることを
選択した。「道の駅おおの」まで移動、ここで早めに就寝して、深夜便に乗ることにした。


6月10日(土) 晴れ時々くもり


深夜の時間帯で道が空いていたこともあり、思ったより早く臼杵港について、これまた
往きと同様予定していた便よりも一便早いのにドンピシャで間に合ってしまい、急かれるように
手続きをして飛び乗った。船内はガラガラで、眠れはしなかったものの、2時間体を横たえて
休息することはできた。

八幡浜港3:15着。オール高速道路で東へ向かうも、未明の時間帯でもあり道路はガラ空き、
このままでは徳島へあっという間に着いてしまいそうだが、南海フェリーは減便中で、次は
11:00発しかないのだ。あわてても仕方ないし、眠気が襲ってきたりもして、途中2箇所の
SAでゆったりと休憩した。

そのうちの1箇所には24時間営業のコンビニが配置されていて、こうした配慮は長旅の
旅行者には助かる。なにか生々しいものが無性に食べたくなって、サンドウィッチなどを買ったら、
キャンペーン期間中で抽選できるとのこと。で、当たったのが「Fit’s LINK」というロッテのガム。
店員さんが「おおっ!」と小さな声を漏らしたから、それなりのいい景品だったのか、私には
よくわからないが。

私は普段は圧倒的に「スーパーマーケット派」で、コンビニは必要最低限しか使わず、
旅先などで必要に駆られて使う程度だ。いわばいまだ昭和の残り香漂う奴で、どうやら私には、
平成という時代は馴染めないまま別れを告げそうだ。次世代にとって昭和人間は、我々の感覚から
すると、大正生まれの人と接するみたいな扱われ方になるのだろうか。いずれそのうち書類の
記載欄からも、「昭和」を丸するところが消し去られてしまうんだな。

今風の言い方からすると、私は「コンビニ人間」ではなく、「非コンビニ人間」となるであろう。
旅に出る行為が非日常だとしたら、コンビニを利用することすら私にとっては非日常であり、
つまり私にとってコンビニを利用することが、すなわち旅なのだ。

このSAに併設されたコンビニの利用が今回の最後となって、イコール旅の終わりが近づいたことを
意味している。


間引かれ便数の減った南海フェリーはメチャ込みで大盛況、それでもなんとか体を横たえる
スペースを確保して、波の上ではずっと静養していた。和歌山港に到着することがほぼ旅の終焉なのは
本当に気分が楽でいい。北海道からの帰路もこうだったらいいのにと、うつらうつらする頭の中で、
はや次の旅の構想を練っていた。





コメント
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