オミクロン株の猛威が収まりません。和歌山県でもついにまん延防止等重点措置
適用を申請することになります。これまでは新規感染者の周辺調査を徹底することで、
第5波に至るまでどうにかこうにか感染者を抑え踏みとどまっていた和歌山でしたが、
今回は爆発的感染者増に調査が追いつかず、この先歯止めが効かない恐れがあります。
そもそもマンボウにどれほど効果があるのかが不透明だし、その他の指示や措置も
チグハグ、ゴテゴテのように思えてならず、全国的に先が見通せない状況が
続きそうです。個人的な対処法としては、なるべく外出を控えるしか手段がなく、
まあそれにも限度はありますが、当分はアニメを見たり、本を読んで、できるだけ
屋内で過ごすしか手はなさそうです。
それでまたアニメの話題をひとつ。現在BSフジで「電脳コイル」をまとめて
再放映中で、「魔法少女特殊戦あすか」に引き続いてこの作品を一気見しようと
し始めていたところ、序盤アスペクト比変換の不手際があったとかで、今週末また
第一話から改めて放送が始まるようです。4:3→16:9への変換がまずかった
のでしょうか? 私も画像の歪みには気がついてはいましたが、「古い作品なので
仕方ないのかな」程度であまり気にせずに見てはいました。なにが幸いするか
わかりません、この再放映を見逃していた方には最初から鑑賞できるチャンス
ですよ、チェックされたらいかがでしょうか。
電脳~は、「プラネテス」などと同様、NHKで放映されたという理由だけで見た
アニメで、最初とっつくのに時間がかかった覚えがある作品です。理由としては、
そもそもその前後ほとんどアニメ自体を見ていなかったのと、番組内に登場する
「電脳空間」という概念になかなか馴染めなかったからです。パソコンや携帯電話
など今時のデジタル機器には乗り遅れていた私です、いっそはるか未来ならともかく、
このお話はごく近未来を舞台とした出来事で、日常生活のすぐ隣、身近な場所に
電脳空間が張り巡らされているという設定にすっかり混乱してしまったんですね。
これが架空のお話なのか現実世界なのか、境目がわからなくなったというか…
主人公の少女らは小学六年生という設定で、視聴ターゲットとしては小学校高学年
~中学生あたりがメインでしょうけど、それにしては物語がかなりディープで複雑
なんですよ。最初SF基調ながらギャグを交えた学園日常ものという軽い感じで
始まりつつ、回が進むにつれ闇の深さが増すんですよねえ。そして終盤、物語は
激しいうねりとなり、すべて解決したとき、少女らはひとまわりもふたまわりも
大人びているという、彼女らの成長物語だったことに気づきます。
私としては電脳~の視聴が途中で中断してしまったので、代わりに、保存してある
「少女終末旅行」を見始めました。もう何度見返しているでしょうか、今回も
あらためて傑作であることを再確認しつつ楽しんでいます。話が終わらなくなるので
ひとつだけ、旅の途中彼女らが遭遇する数少ない人物であるカナザワって、作家の
高橋源一郎さんに似てません? 思い過ごしも恋のうちでしょうか??
突出したものが見当たらない冬アニメの新作中では、「明日ちゃんのセーラー服」
「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」「その着せ替え人形は恋をする」「東京24区」
などが私的には横一線でしょうか。期待値が高すぎた「平家物語」はやや肩透かし、
このあとの巻き返しに期待です。
アニメを見てすべて解決するわけでないにせよ、滅入る気分が少しでも和らげられたら
と思います。