先日お伝えしたばかりだが、広面近隣公園のハナショウブをまた見に行った。
おっ だいぶ咲いてる!
前回から1週間経っていないが、もう見頃と言っていい状態になっていた。
今の段階では、紫・白・水色系の花が中心。
一部、「絞り」柄の花も咲いていた。つぼみがまだまだあるので、他の色の花も咲くかもしれない。
薄い水色系の花。これが特に気に入った
今まであまりハナショウブを見たことがなかったが、びっしり咲いていてきれいだ。
やっぱりここのハナショウブ、
見応えあり!
秋田市公園課には、ぜひとも引き続き、維持管理をお願いしたい。(千秋公園のデッキなんかより、ずっといいよ!)
さて、前回写真がなかった、池に生えている
キショウブ
他のアヤメ類よりも少し早く咲くようで、既に終わりかけ。
キショウブは日本に自生する種ではなく、輸入されたものが野生化した「帰化植物」。
ところで、
秋田駅東口、中央道路トンネル出口そばのバス停
バス停の足元に植物が生えている。
なんとキショウブ。しかも側溝のフタから生えている!
ここでも終わりかけだったが、路面の点字ブロックと同じくらい鮮やかな黄色の花を咲かせていた。
水で流されてきた種が、たまたまここで芽を出して花を咲かせたのだろうか。生命力の強さを感じさせ、「ど根性キショウブ」と呼びたいところだが、これがやっかいな「要注意外来生物」に指定されてしまったゆえんだろう。
【2016年6月21日追記】「要注意外来生物」は2015年に発展的に解消され「生態系被害防止外来種」となりました。以下は古い情報です。この記事末尾の追記参照。
※「要注意外来生物」は、「特定外来生物」のような規制はないが、取扱いに注意が必要とされる生物。
要注意外来生物としてのキショウブは環境省のサイト(http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#12)によれば、
「1987年頃に観賞用として導入された。現在では全国にみられる。」
→思ったより最近に広がったようだ
【2016年6月28日訂正】他の資料には「明治中頃に渡来」とあるものが多い。元の資料は削除されてしまったので確認できないが、1987年ではなく、1887年もしくは1897年の間違い(僕の見間違い??)か。
「繁殖力が強く、海外では水路等の雑草になっており、日本でも水辺の在来種と競合・駆逐のおそれがある。
近縁種に絶滅危惧種が含まれ、それらの遺伝的攪乱のおそれがある。
美しい花が親しまれ、観賞用に栽培されることが多いため、分布を拡大するおそれが大きい。」
→植物自体の繁殖力のほか、花の美しさゆえ人為的にも広められ、それが在来種をおびやかしているわけだ。釣りを楽しむため広められたブラックバスのようなものか。
また、キショウブについての注意事項は、
「栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
ビオトープ創出等を目的とした水草の利用には、在来種を利用することが望まれる。」となっている。
キショウブはもともと丈夫な植物で、日本の環境にも適していたからこうなってしまったわけで、キショウブに罪はない。
帰化植物を作り、広めてしまったのは人間のしわざ。
一方、ハナショウブにしても、元は日本各地に自生する「ノハナショウブ(野花菖蒲)」を品種改良したもの。
これは人間が好き勝手に“改造”してもてはやしているともいえる。
キショウブにしてもハナショウブにしても、与えられた環境で生きているだけ。
それに対して人間は身勝手なものですな…
※先日紹介した、秋田中央道路トンネル入口の遮断機・表示板が稼働していた。(工事中の看板はまだあった)表示板は平常時は何も表示されないようだ(隅で小さく「■」が定期的に点滅していた)。
おっ だいぶ咲いてる!
前回から1週間経っていないが、もう見頃と言っていい状態になっていた。
今の段階では、紫・白・水色系の花が中心。
一部、「絞り」柄の花も咲いていた。つぼみがまだまだあるので、他の色の花も咲くかもしれない。
薄い水色系の花。これが特に気に入った
今まであまりハナショウブを見たことがなかったが、びっしり咲いていてきれいだ。
やっぱりここのハナショウブ、
見応えあり!
秋田市公園課には、ぜひとも引き続き、維持管理をお願いしたい。(千秋公園のデッキなんかより、ずっといいよ!)
さて、前回写真がなかった、池に生えている
キショウブ
他のアヤメ類よりも少し早く咲くようで、既に終わりかけ。
キショウブは日本に自生する種ではなく、輸入されたものが野生化した「帰化植物」。
ところで、
秋田駅東口、中央道路トンネル出口そばのバス停
バス停の足元に植物が生えている。
なんとキショウブ。しかも側溝のフタから生えている!
ここでも終わりかけだったが、路面の点字ブロックと同じくらい鮮やかな黄色の花を咲かせていた。
水で流されてきた種が、たまたまここで芽を出して花を咲かせたのだろうか。生命力の強さを感じさせ、「ど根性キショウブ」と呼びたいところだが、これがやっかいな「要注意外来生物」に指定されてしまったゆえんだろう。
【2016年6月21日追記】「要注意外来生物」は2015年に発展的に解消され「生態系被害防止外来種」となりました。以下は古い情報です。この記事末尾の追記参照。
※「要注意外来生物」は、「特定外来生物」のような規制はないが、取扱いに注意が必要とされる生物。
要注意外来生物としてのキショウブは環境省のサイト(http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#12)によれば、
「
【2016年6月28日訂正】他の資料には「明治中頃に渡来」とあるものが多い。元の資料は削除されてしまったので確認できないが、1987年ではなく、1887年もしくは1897年の間違い(僕の見間違い??)か。
「繁殖力が強く、海外では水路等の雑草になっており、日本でも水辺の在来種と競合・駆逐のおそれがある。
近縁種に絶滅危惧種が含まれ、それらの遺伝的攪乱のおそれがある。
美しい花が親しまれ、観賞用に栽培されることが多いため、分布を拡大するおそれが大きい。」
→植物自体の繁殖力のほか、花の美しさゆえ人為的にも広められ、それが在来種をおびやかしているわけだ。釣りを楽しむため広められたブラックバスのようなものか。
また、キショウブについての注意事項は、
「栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。
関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。
既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
ビオトープ創出等を目的とした水草の利用には、在来種を利用することが望まれる。」となっている。
キショウブはもともと丈夫な植物で、日本の環境にも適していたからこうなってしまったわけで、キショウブに罪はない。
帰化植物を作り、広めてしまったのは人間のしわざ。
一方、ハナショウブにしても、元は日本各地に自生する「ノハナショウブ(野花菖蒲)」を品種改良したもの。
これは人間が好き勝手に“改造”してもてはやしているともいえる。
キショウブにしてもハナショウブにしても、与えられた環境で生きているだけ。
それに対して人間は身勝手なものですな…
※先日紹介した、秋田中央道路トンネル入口の遮断機・表示板が稼働していた。(工事中の看板はまだあった)表示板は平常時は何も表示されないようだ(隅で小さく「■」が定期的に点滅していた)。