今年は、太宰治が青森で生まれて110年。それにちなんで、青森の工藤パンは「太宰治生誕110年記念パン」を発売した。
秋田ではまず売っていないが、ハッピー・ドラッグ秋田泉北店では、
なんと2種を扱っていた!
やっぱりハピドラさんの工藤パンラインナップは独特。
泉北店は、4月から5月下旬頃まで、他のパン類と違う面の棚にPOPを出して、ちょっとした特設コーナーを作っていた(その後は入荷なし)。
秋田市内のもう1店の秋田新屋店では、入荷自体がなかった模様。
上の2つは4月1日発売。
右はイギリストースト 津軽産りんごジャム&はちみつ風味クリーム 384kcal
包装には、太宰の小説「津軽」の表紙がデザインされている。
ラグノオささきの林檎ファイバー入りクッキー「津軽」の箱も同じなので、見覚えがある。これは生誕100年記念で発売された。
(再掲)クッキーの「津軽」の箱
青森産でなく「津軽産ふじ」を使ったのはこだわりか。
中身
パンそのものは、イギリストーストシリーズとしては安定したおいしさ。
左側。
人間失格カステラサンド
赤い文字の「人間失格」が目を引き、こんな名前の食べ物があるのに驚く。太宰治にちなむことを知れば、作品名なわけですが。
「カステラサンド」は、工藤パンでも秋田のたけや製パンでも、レギュラー商品として存在する。しかし、工藤パンのは長い三角形(たけやは枕型)で、全体的にも相違点が多いので、これはシリーズでない単発商品ということになろう。
「イギリストースト風」との表示もある。
こちらの包装は、実際の「人間失格」の表紙と同じではないようだが、本っぽいデザインになっている(写真では分かりづらいです)。
イギリストーストと比べると大きいが、これが単行本サイズ=B6判というこだわり。
大きい
生地が2枚重なって、表面はパンというよりカステラっぽい(通常のカステラサンドは表面はパン)。「ルヴァン種を使用したふんわりとしたカステラ」とのこと。包装や商品名はインパクトがあるが、中身だけ見ればそっけない四角。

間には、「イギリストーストに使用しているシュガーマーガリンをサンド」。だからイギリストースト風。
このサイズ、この中身からして想像がつくが、熱量は842kcal! ひとりでいちどに食べてはならない。
軽いふわふわの食感。見た目や厚さも含めて、同社の「シベリア」の皮と似ている。
裏面表示から
名称は「和菓子」扱い。
「製造者」は工藤パンだが、その下に「製造所」欄もあり、名称は書いていないが別の所在地(青森市油川)。
関連会社「幸福の寿し本舗」で製造した場合は、名称が記載され、工藤パンは「販売者」とされるべき。ただ、幸福の寿し本舗と近い場所(番地が違うだけ)にあるようだ。
調べると、これは「工藤パン第二工場」の所在地。幸福の寿し本舗設立より6年早い、1978年から稼動している。
第一(?)と第二はどういう分担なんだろう。
ヤマザキやイオントップバリュからの受託製品では、工藤パンの製造所固有記号は1つしか割り当てられていないから、パンでないこういうお菓子系の工場なんだろうか。
ランチパックなどと同じように、包装裏面の一角には、関連情報が記載。
カステラサンドでは、おなじみ「斜陽館」の紹介。
イギリストーストは、「芦野公園 太宰治銅像」について。

聞いたような気もするが、生誕100年記念で建立されたそうだ。その作者は「鹿児島市在住の彫刻家・中村晋也氏」とあった。
1926年生まれで、現在92歳。鹿児島大学の教官を長く務めた。
どうしてこの方に依頼したのかは、五所川原市の制作者決定を伝えるホームページにも出ていない。その他調べても青森と直接の関係はないようだが、実はなくもないはず。
話が飛ぶけれど、秋田市の秋田公立美術大学の正面にある、二頭立て馬車に乗った女神の像「EOS(エオス)」も、中村氏の作(EOSは全国各地にあるようだ)。美大の前身の秋田公立美術工芸短期大学が1995年に開学した時に設置された。以下、聞いた話。
その短大の初代学長・石原英雄氏(2011年没)は美術教育学者で、中村氏と旧知だったそうで、その縁でEOSが美短に置かれたのだとか。そして、石原氏は弘前大学教育学部の教官をしていたことがあった。
ということで、10年前は石原氏もまだご存命だったし、もしかしたら、美短のEOSと同じように、石原氏ルートで推薦・紹介されたのかも。との邪推でした。
5月1日からは、「わいはっ! 走れメロンパン」も発売。5月26日に五所川原で「走れメロスマラソン」が開催されるのに合わせたそうだ。包装では商品名の前に「夕日に向かって走れ!!」のフレーズと、メロスらしき人物が走る姿が描かれる。
大きなメロンパンのシリーズもので、北海道産メロンピューレを使っている。表面はオレンジ色で、夕日をイメージしている。
これは食べてみたい。ハッピー・ドラッグさんに期待したものの、これは入荷しなかった。
太宰治の誕生日は6月19日だが、6月に新発売されるものはなかったようだ。
【追記】2019年9月には2種が新発売。同じく人間失格で色違いの包装にした「カステラサンド ミルク風味クリーム」と同サイズでタイトルが違う(110周年ロゴもあり)「走れメロス黒糖カステラサンド チョコクリーム」。
しかもその2種が、秋田駅前のザ・ガーデン自由が丘西武秋田店で平積みで売られていた!(9月7日確認。平積みは短期間だと思われる)
9月21日には秋田市のスーパー「ナイス」外旭川店でも売られていた。
秋田ではまず売っていないが、ハッピー・ドラッグ秋田泉北店では、

やっぱりハピドラさんの工藤パンラインナップは独特。
泉北店は、4月から5月下旬頃まで、他のパン類と違う面の棚にPOPを出して、ちょっとした特設コーナーを作っていた(その後は入荷なし)。
秋田市内のもう1店の秋田新屋店では、入荷自体がなかった模様。
上の2つは4月1日発売。
右はイギリストースト 津軽産りんごジャム&はちみつ風味クリーム 384kcal
包装には、太宰の小説「津軽」の表紙がデザインされている。
ラグノオささきの林檎ファイバー入りクッキー「津軽」の箱も同じなので、見覚えがある。これは生誕100年記念で発売された。

青森産でなく「津軽産ふじ」を使ったのはこだわりか。

パンそのものは、イギリストーストシリーズとしては安定したおいしさ。
左側。

赤い文字の「人間失格」が目を引き、こんな名前の食べ物があるのに驚く。太宰治にちなむことを知れば、作品名なわけですが。
「カステラサンド」は、工藤パンでも秋田のたけや製パンでも、レギュラー商品として存在する。しかし、工藤パンのは長い三角形(たけやは枕型)で、全体的にも相違点が多いので、これはシリーズでない単発商品ということになろう。
「イギリストースト風」との表示もある。
こちらの包装は、実際の「人間失格」の表紙と同じではないようだが、本っぽいデザインになっている(写真では分かりづらいです)。
イギリストーストと比べると大きいが、これが単行本サイズ=B6判というこだわり。

生地が2枚重なって、表面はパンというよりカステラっぽい(通常のカステラサンドは表面はパン)。「ルヴァン種を使用したふんわりとしたカステラ」とのこと。包装や商品名はインパクトがあるが、中身だけ見ればそっけない四角。


間には、「イギリストーストに使用しているシュガーマーガリンをサンド」。だからイギリストースト風。
このサイズ、この中身からして想像がつくが、熱量は842kcal! ひとりでいちどに食べてはならない。
軽いふわふわの食感。見た目や厚さも含めて、同社の「シベリア」の皮と似ている。

名称は「和菓子」扱い。
「製造者」は工藤パンだが、その下に「製造所」欄もあり、名称は書いていないが別の所在地(青森市油川)。
関連会社「幸福の寿し本舗」で製造した場合は、名称が記載され、工藤パンは「販売者」とされるべき。ただ、幸福の寿し本舗と近い場所(番地が違うだけ)にあるようだ。
調べると、これは「工藤パン第二工場」の所在地。幸福の寿し本舗設立より6年早い、1978年から稼動している。
第一(?)と第二はどういう分担なんだろう。
ヤマザキやイオントップバリュからの受託製品では、工藤パンの製造所固有記号は1つしか割り当てられていないから、パンでないこういうお菓子系の工場なんだろうか。
ランチパックなどと同じように、包装裏面の一角には、関連情報が記載。
カステラサンドでは、おなじみ「斜陽館」の紹介。
イギリストーストは、「芦野公園 太宰治銅像」について。

聞いたような気もするが、生誕100年記念で建立されたそうだ。その作者は「鹿児島市在住の彫刻家・中村晋也氏」とあった。
1926年生まれで、現在92歳。鹿児島大学の教官を長く務めた。
どうしてこの方に依頼したのかは、五所川原市の制作者決定を伝えるホームページにも出ていない。その他調べても青森と直接の関係はないようだが、実はなくもないはず。
話が飛ぶけれど、秋田市の秋田公立美術大学の正面にある、二頭立て馬車に乗った女神の像「EOS(エオス)」も、中村氏の作(EOSは全国各地にあるようだ)。美大の前身の秋田公立美術工芸短期大学が1995年に開学した時に設置された。以下、聞いた話。
その短大の初代学長・石原英雄氏(2011年没)は美術教育学者で、中村氏と旧知だったそうで、その縁でEOSが美短に置かれたのだとか。そして、石原氏は弘前大学教育学部の教官をしていたことがあった。
ということで、10年前は石原氏もまだご存命だったし、もしかしたら、美短のEOSと同じように、石原氏ルートで推薦・紹介されたのかも。との邪推でした。
5月1日からは、「わいはっ! 走れメロンパン」も発売。5月26日に五所川原で「走れメロスマラソン」が開催されるのに合わせたそうだ。包装では商品名の前に「夕日に向かって走れ!!」のフレーズと、メロスらしき人物が走る姿が描かれる。
大きなメロンパンのシリーズもので、北海道産メロンピューレを使っている。表面はオレンジ色で、夕日をイメージしている。
これは食べてみたい。ハッピー・ドラッグさんに期待したものの、これは入荷しなかった。
太宰治の誕生日は6月19日だが、6月に新発売されるものはなかったようだ。
【追記】2019年9月には2種が新発売。同じく人間失格で色違いの包装にした「カステラサンド ミルク風味クリーム」と同サイズでタイトルが違う(110周年ロゴもあり)「走れメロス黒糖カステラサンド チョコクリーム」。
しかもその2種が、秋田駅前のザ・ガーデン自由が丘西武秋田店で平積みで売られていた!(9月7日確認。平積みは短期間だと思われる)
9月21日には秋田市のスーパー「ナイス」外旭川店でも売られていた。