TBS系木曜19時放送の「プレバト!!」のスポンサーの話。
※制作は大阪の毎日放送。TBS系列局がない秋田県では、秋田テレビ(フジ系)で日曜正午放送(スポンサーは異なるはず)。敬称略。
フジパンがスポンサーの1社なのは、前から承知していた。
ちなみに、2004年から松下由樹がCMに起用されていたが、2023年7月から綾瀬はるかに交代。だいぶイメージが違うし、どの業種・企業も同じ人ばかりCMに出ているというのは、そんなにいい感じもしないと思う。
この番組は、芸能人たちが芸術作品などを制作して、評価を受ける内容。
9月21日放送では、そのひとりに酒井美紀がいた。知る限りでは3度目の出演で、紹介ナレーションは3度とも、同じような内容だった(21日放送回では、最初の「一筆書きアート」ではなく、次の俳句で紹介が流れた)。
その決まり文句が「不二家の社外取締役としても話題の(酒井美紀)」。
2021年に就任したことは、芸能ニュースでも取り上げられて知っていたけれど、株式会社不二家の資本関係を意識すると、この場でそんなこと放送していいの? と思ってしまった。
なぜなら、株式会社不二家の筆頭株主は、山崎製パン株式会社だから。
上記の通り、この番組のスポンサーの1つが、フジパン。
ヤマザキ本体ではないので、商品ジャンルが完全にかぶるわけではないものの、不二家とフジパンは競合企業・ライバルの間柄に当たると言える。日本の広告業界・テレビ業界の慣行として、スポンサー企業の競合他社の名前を、番組内で出すことは避けるのでは? 昨今は、ビール瓶や自動販売機のロゴ、車のエンブレムにまでボカシを入れて隠してしまう番組もある。制作側が不二家とヤマザキの関係に気付いていないのではと、気をもんでしまった。
ところで、プレバトでは、同じく山崎製パン系列のヤマザキビスケット(2016年までヤマザキナビスコ)のCMが流れるのも知っていた。
ろくに確認もしない先入観で、毎週スポンサーになるのではなく、フジパンと重ならないよう、隔週交互など調整していると思いこんでいた。
ところが、9月21日放送の「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」で確認したら、そうではなかった。
なお、プレバトでは「~お送りします」はなく、提供告知は終わり近くの1回のみ。ゴールデンタイムだけにスポンサーは16社あり、5画面で表示される。
最初の画面でヤマザキビスケット
3番目の画面でフジパン
なんと両社が同一回で(というか毎回)スポンサーに付いていた。
こちらも完全競合ではないにせよ、パン業界1位の企業の子会社と、2位の企業が、同じ番組のスポンサーになるとは!
当然、両社とも納得してスポンサーになっているわけで、不二家社外取締役の件も、同様に問題なしで話が着いているのだろう。
そればかりではなかった。
2番目の画面でサントリー
最後の最後にアサヒビール
CMが何の商品だったか忘れたが、一般消費者の認識(=大手ビールメーカー)としては完全に競合している。
ほかにポリデント、小林製薬、P&G、コーワ辺りも競合する部分がありそう。
このように競合企業が1つの番組のスポンサーに相乗りすることは、最近はなくもないのだそうだ。
日本テレビ「世界一受けたい授業」では、トヨタとマツダ、ライオンとP&G、2020年のテレビ東京「共演NG」では(番組タイトルと裏腹に)キリンとサントリーが、それぞれスポンサーのようだ。
少なくともテレビでは、ライバル企業が名を連ねて提供することなど、昔は絶対になかったはずで、ダブーだと思っていた。どういう経緯かは知らないけれど、変わることもあるものだ。
※制作は大阪の毎日放送。TBS系列局がない秋田県では、秋田テレビ(フジ系)で日曜正午放送(スポンサーは異なるはず)。敬称略。
フジパンがスポンサーの1社なのは、前から承知していた。
ちなみに、2004年から松下由樹がCMに起用されていたが、2023年7月から綾瀬はるかに交代。だいぶイメージが違うし、どの業種・企業も同じ人ばかりCMに出ているというのは、そんなにいい感じもしないと思う。
この番組は、芸能人たちが芸術作品などを制作して、評価を受ける内容。
9月21日放送では、そのひとりに酒井美紀がいた。知る限りでは3度目の出演で、紹介ナレーションは3度とも、同じような内容だった(21日放送回では、最初の「一筆書きアート」ではなく、次の俳句で紹介が流れた)。
その決まり文句が「不二家の社外取締役としても話題の(酒井美紀)」。
2021年に就任したことは、芸能ニュースでも取り上げられて知っていたけれど、株式会社不二家の資本関係を意識すると、この場でそんなこと放送していいの? と思ってしまった。
なぜなら、株式会社不二家の筆頭株主は、山崎製パン株式会社だから。
上記の通り、この番組のスポンサーの1つが、フジパン。
ヤマザキ本体ではないので、商品ジャンルが完全にかぶるわけではないものの、不二家とフジパンは競合企業・ライバルの間柄に当たると言える。日本の広告業界・テレビ業界の慣行として、スポンサー企業の競合他社の名前を、番組内で出すことは避けるのでは? 昨今は、ビール瓶や自動販売機のロゴ、車のエンブレムにまでボカシを入れて隠してしまう番組もある。制作側が不二家とヤマザキの関係に気付いていないのではと、気をもんでしまった。
ところで、プレバトでは、同じく山崎製パン系列のヤマザキビスケット(2016年までヤマザキナビスコ)のCMが流れるのも知っていた。
ろくに確認もしない先入観で、毎週スポンサーになるのではなく、フジパンと重ならないよう、隔週交互など調整していると思いこんでいた。
ところが、9月21日放送の「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」で確認したら、そうではなかった。
なお、プレバトでは「~お送りします」はなく、提供告知は終わり近くの1回のみ。ゴールデンタイムだけにスポンサーは16社あり、5画面で表示される。
最初の画面でヤマザキビスケット
3番目の画面でフジパン
なんと両社が同一回で(というか毎回)スポンサーに付いていた。
こちらも完全競合ではないにせよ、パン業界1位の企業の子会社と、2位の企業が、同じ番組のスポンサーになるとは!
当然、両社とも納得してスポンサーになっているわけで、不二家社外取締役の件も、同様に問題なしで話が着いているのだろう。
そればかりではなかった。
2番目の画面でサントリー
最後の最後にアサヒビール
CMが何の商品だったか忘れたが、一般消費者の認識(=大手ビールメーカー)としては完全に競合している。
ほかにポリデント、小林製薬、P&G、コーワ辺りも競合する部分がありそう。
このように競合企業が1つの番組のスポンサーに相乗りすることは、最近はなくもないのだそうだ。
日本テレビ「世界一受けたい授業」では、トヨタとマツダ、ライオンとP&G、2020年のテレビ東京「共演NG」では(番組タイトルと裏腹に)キリンとサントリーが、それぞれスポンサーのようだ。
少なくともテレビでは、ライバル企業が名を連ねて提供することなど、昔は絶対になかったはずで、ダブーだと思っていた。どういう経緯かは知らないけれど、変わることもあるものだ。