我が家の発掘品シリーズ。
プラスチックケースの中に紙
ケースを開くと、
中身はカラフルなメモ用紙140枚
「カセット・メモ・パッド」
ケースとスタンドを兼用した、メモ用紙セットというわけだけど、モチーフになった物が何かは、一定の年齢以上のかたならご存知でしょう。「カセット・メモ・パッド」の名の通り、コンパクトカセット、いわゆるカセットテープのケースと同じサイズ・構造。
カセットテープケースは、2つのパーツからなる。初期のケースは、テープ(ここではメモ用紙)を入れる側は透明で、もう一方は黒いものが一般的だった。1980年代半ば(バブル前後)頃には、どちらも透明のものが主流になり、このメモ用紙もそれにならっている。
JANコード(バーコード)や「MADE BY P(R)yramid IN JAPAN」の表記からして、大阪のピラミッド株式会社の製品。型番らしき「NO.CM-48」の表記も。同社は現在は単語カードやメモ帳を製造販売しているが、さすがにカセットメモパッドはなさそう。
「メモを使い終ったら、カセットケースとして御使用下さい。」とある。サイズが同じだからできなくはないが、本来のケースには突起があって、カセット側のテープを巻いたリールの中心(「ハブ」と呼ぶそう)の歯車状の部分がはまるようになっている。それがあることで、持ち運び時に安定するし、ないとカセットが傷付いたり、テープが緩んだりしてしまいそう。突起がないこのケースでは、カセットテープに良くない影響もなくはないかも。
「台紙の裏はカセットレーベルになっています。」とも。
カセットレーベルとは、テープの中に何が録音されているか記した紙。何も録音されていない生テープの場合、罫線を引いてA面B面ごとに記入できる厚紙がセットされた状態で販売され、各自、記入したものだ。レーベル自体を自作したり、イラストなどが描かれて雑誌の付録になったりすることもあったはず。
台紙というのは、この説明が印刷されたピンク色のペラペラの紙ってことでしょうか。では裏は、
何もないのですが
この紙に自分で書けってこと?
我が家のカセットメモパッドは、企業のノベルティグッズとしてもらったもの。出どころは、
「羽後銀行」
赤いシールが、若干雑に貼られている。お手軽なノベルティってとこだったのでしょう。でも実用的だし、当時の流行りに乗っていたのだろうし、2024年に存在してもそんなに時代遅れでもないと思う。
羽後銀行は、1993年に秋田あけぼの銀行(旧・秋田相互銀行)を吸収して、北都銀行となった。
そんなわけで、昭和末~平成初期のものではないだろうか。※その少し前頃の秋田相互銀行のトランプ。
羽後銀行のロゴについて。
地色は赤。秋田相互銀行も看板の地色が赤だったが、朱色に近かった。羽後銀行のほうがより赤かったはず。店舗の看板は、赤地に白文字で「うぎん」と縦書きされたのは記憶にあるが、シールのような漢字表記かつ横書きは覚えがない。手書きっぽい丸ゴシック体風だ。
「UB」の略は覚えていた。店舗に表示があったかどうかまでは記憶にないけれど。藤子不二雄A作「ウルトラB(アニメ主題歌について)」も「UB」と略され、同じじゃないかと思った思い出がある。
ところで、現在の話。
北都銀行は、同じ持株会社・フィデアホールディングス傘下にある荘内銀行と、2026年度中に合併予定。
2024年11月5日付秋田魁新報が1面トップで「新名称候補、一部を商標出願」と報じた。3つの銀行名を商標出願登録しており、持株会社が「新銀行の名称の候補であることは事実」と認めている。
3件は「いでは銀行」「新緑銀行」「創羽銀行」。
「いでは」は旧国名「出羽」のことだろうから、ふさわしいのでは。「フィデア」に響きが似ている。ただ、「いでは」にしても「いでわ」にしても、言いにくいかな。
「新緑銀行」は漫画に出てきそう。夏秋冬は時期外れで場違いでは。
「創羽」はよく分からない。「そうわ」と読めばいいのか。
担当者レベルでは、案は「100件以上あると聞いている」そうで、実際どうなるか。
【6日追記】コメント欄の通り、翌6日夜に、秋田魁新報と山形新聞が(共同通信が?)、「新銀行名を「フィデア銀行」とする方向で検討している」と報じた。想定の範囲内で無難なところではあるが(+どこの銀行か伝わらないし、フィデアの意味も分からないけれど)、前日の魁の報道は何だったのか。
プラスチックケースの中に紙
ケースを開くと、
中身はカラフルなメモ用紙140枚
「カセット・メモ・パッド」
ケースとスタンドを兼用した、メモ用紙セットというわけだけど、モチーフになった物が何かは、一定の年齢以上のかたならご存知でしょう。「カセット・メモ・パッド」の名の通り、コンパクトカセット、いわゆるカセットテープのケースと同じサイズ・構造。
カセットテープケースは、2つのパーツからなる。初期のケースは、テープ(ここではメモ用紙)を入れる側は透明で、もう一方は黒いものが一般的だった。1980年代半ば(バブル前後)頃には、どちらも透明のものが主流になり、このメモ用紙もそれにならっている。
JANコード(バーコード)や「MADE BY P(R)yramid IN JAPAN」の表記からして、大阪のピラミッド株式会社の製品。型番らしき「NO.CM-48」の表記も。同社は現在は単語カードやメモ帳を製造販売しているが、さすがにカセットメモパッドはなさそう。
「メモを使い終ったら、カセットケースとして御使用下さい。」とある。サイズが同じだからできなくはないが、本来のケースには突起があって、カセット側のテープを巻いたリールの中心(「ハブ」と呼ぶそう)の歯車状の部分がはまるようになっている。それがあることで、持ち運び時に安定するし、ないとカセットが傷付いたり、テープが緩んだりしてしまいそう。突起がないこのケースでは、カセットテープに良くない影響もなくはないかも。
「台紙の裏はカセットレーベルになっています。」とも。
カセットレーベルとは、テープの中に何が録音されているか記した紙。何も録音されていない生テープの場合、罫線を引いてA面B面ごとに記入できる厚紙がセットされた状態で販売され、各自、記入したものだ。レーベル自体を自作したり、イラストなどが描かれて雑誌の付録になったりすることもあったはず。
台紙というのは、この説明が印刷されたピンク色のペラペラの紙ってことでしょうか。では裏は、
何もないのですが
この紙に自分で書けってこと?
我が家のカセットメモパッドは、企業のノベルティグッズとしてもらったもの。出どころは、
「羽後銀行」
赤いシールが、若干雑に貼られている。お手軽なノベルティってとこだったのでしょう。でも実用的だし、当時の流行りに乗っていたのだろうし、2024年に存在してもそんなに時代遅れでもないと思う。
羽後銀行は、1993年に秋田あけぼの銀行(旧・秋田相互銀行)を吸収して、北都銀行となった。
そんなわけで、昭和末~平成初期のものではないだろうか。※その少し前頃の秋田相互銀行のトランプ。
羽後銀行のロゴについて。
地色は赤。秋田相互銀行も看板の地色が赤だったが、朱色に近かった。羽後銀行のほうがより赤かったはず。店舗の看板は、赤地に白文字で「うぎん」と縦書きされたのは記憶にあるが、シールのような漢字表記かつ横書きは覚えがない。手書きっぽい丸ゴシック体風だ。
「UB」の略は覚えていた。店舗に表示があったかどうかまでは記憶にないけれど。藤子不二雄A作「ウルトラB(アニメ主題歌について)」も「UB」と略され、同じじゃないかと思った思い出がある。
ところで、現在の話。
北都銀行は、同じ持株会社・フィデアホールディングス傘下にある荘内銀行と、2026年度中に合併予定。
2024年11月5日付秋田魁新報が1面トップで「新名称候補、一部を商標出願」と報じた。3つの銀行名を商標出願登録しており、持株会社が「新銀行の名称の候補であることは事実」と認めている。
3件は「いでは銀行」「新緑銀行」「創羽銀行」。
「いでは」は旧国名「出羽」のことだろうから、ふさわしいのでは。「フィデア」に響きが似ている。ただ、「いでは」にしても「いでわ」にしても、言いにくいかな。
「新緑銀行」は漫画に出てきそう。夏秋冬は時期外れで場違いでは。
「創羽」はよく分からない。「そうわ」と読めばいいのか。
担当者レベルでは、案は「100件以上あると聞いている」そうで、実際どうなるか。
【6日追記】コメント欄の通り、翌6日夜に、秋田魁新報と山形新聞が(共同通信が?)、「新銀行名を「フィデア銀行」とする方向で検討している」と報じた。想定の範囲内で無難なところではあるが(+どこの銀行か伝わらないし、フィデアの意味も分からないけれど)、前日の魁の報道は何だったのか。