まだ残っている昨夏の新潟の話題。
駅や団子を紹介した、新潟市秋葉区の新津。その隣(信越本線上り)の駅の話。今回、ちょっといろいろあって降りることにした。
新津から3.2キロ、毎時1本普通列車が停まる小さな駅で、地元や鉄道路線に特に詳しい人でないと、存在は知らないだろう。
その駅名は、
「古津(ふるつ)」
新津と古津、新と古が隣り合っているとは知らなかった!
岩手県の北上線に「立川目(たてかわめ)」と「横川目(よこかわめ)」が隣り合っているのと同じような、きれいな(縦と横だったらもっときれいだけど)つながり。
詳細は省略するが、古くからの地名が由来で、その地名も新津と古津が対になっているようだ。
新津駅は明治時代開業、古津駅は1943年に信号場として開設、1949年に駅になっている。
地元での(車内放送も)アクセントは、新津も古津も、最初が高く「モルツ」「ヘルツ」と同じ。
古津駅上りホーム
2面2線の無人駅。どちらのホームにも出入口があるが、上り側のほうがメイン。
上りホームはいちおう改札口もある。出入口も窓も角にアールがついたデザイン
Suicaリーダライタ、きっぷ回収箱兼運賃箱。中には食券タイプの自動販売機【5日訂正】きっぷの自動券売機もあった(昨秋、JR東日本エリアでは、同タイプ券売機の乗車証明書発行機への改造が進んだので、現状は変わったかも)。
駅正面
駅周囲は農村の中に新興住宅地ができた感じ。美術館、植物園や新潟薬科大学なども近い。
駅前の案内地図によれば「平核無/平無核(ひらたねなし)柿の原木」も近くにあるらしい。※いずれも近いといっても、新津駅からバスのほうが便はいいのでしょう。
「おけさ柿」「庄内柿」などのブランドで呼ばれ、民家の庭にもよく植えられ、北日本でおなじみの、平べったくて種がなく果肉が滑らかな渋柿は、ここ生まれだったのか!
後で調べると、平無核は山形県鶴岡で発見(つまり庄内柿として)されたが、そのルーツをたどってみたらここだったということらしい。この辺りでは「八珍柿」と呼ぶようだ。
古津を訪れていちばん気になったのが、駅のホーム外側向きの「柵」。古津以外にも、近くの似た環境の駅では同様の所もあるようだ。
ネットで「古津駅 柵」で検索すると、2017年に車がその柵に衝突してホームに突っこんだ話題が、「新潟 駅 柵」だと新潟駅のホームドアのことばかりで、役に立たない。
実際の写真を見てもらおう。
古津駅上りホーム
白い縦方向のパイプからなる柵で、それ自体はどこにでもありそうだけど、その下辺がそろっておらず高低差(パイプの長短)があり、デコボコ・ガタガタ。
下りホーム。直江津駅から118キロポスト(古津駅の位置は117.9キロとされている)
上下ホームとも、たぶん端から端までこうなっている。
駅敷地外側から。線路は築堤上にあり高くなっている
以上の写真から、柵下辺の高低差に法則があることが分かる。
ホーム面にささる支柱と支柱の間を1スパンとすれば、下辺がより下まで伸びている(パイプが長い)のが2スパン続き、その次が上に上がった(パイプが短い)のが1スパンの繰り返し。
JR東日本秋田支社管内では、似た感じの縦方向白パイプの駅はあったかと思うがそろっているはずで、こんなデコボコは見た記憶がない。
デザインとしてこうするとは考えにくい。何か別に理由があるのだろう。
真っ先に思い浮かんだのが、ホーム上に積もった雪を捨てるため?
でも、築堤の下は道路の部分もあり(車が突っこんできたくらい)、敷地外にむやみに捨てたらそっちが困る。
それ以前に、雪は除雪機で吹き飛ばすだろうから、柵の下を開ける意味はなさそう。
さらにそれ以前に、ホームの除雪は、線路際は行うが、敷地外寄りはほぼ積もったままにしていることが多いと思う。
雪捨てではないか?
じゃあ、何だ??
資材を出し入れするため、だったらこんな3つに1つの必要はないだろうし、工事する時だけ柵そのものを撤去するのでは?
このすき間の意味って…
むしろ、いっそ、全部を短くしても、問題ないのでは?
3つに1つが短いのだから、人の転落防止とか、すき間をくぐって侵入する者(そもそも無人駅ではあまり意味がない行為)対策とかでもないだろうし。
謎。
駅や団子を紹介した、新潟市秋葉区の新津。その隣(信越本線上り)の駅の話。今回、ちょっといろいろあって降りることにした。
新津から3.2キロ、毎時1本普通列車が停まる小さな駅で、地元や鉄道路線に特に詳しい人でないと、存在は知らないだろう。
その駅名は、
「古津(ふるつ)」
新津と古津、新と古が隣り合っているとは知らなかった!
岩手県の北上線に「立川目(たてかわめ)」と「横川目(よこかわめ)」が隣り合っているのと同じような、きれいな(縦と横だったらもっときれいだけど)つながり。
詳細は省略するが、古くからの地名が由来で、その地名も新津と古津が対になっているようだ。
新津駅は明治時代開業、古津駅は1943年に信号場として開設、1949年に駅になっている。
地元での(車内放送も)アクセントは、新津も古津も、最初が高く「モルツ」「ヘルツ」と同じ。
古津駅上りホーム
2面2線の無人駅。どちらのホームにも出入口があるが、上り側のほうがメイン。
上りホームはいちおう改札口もある。出入口も窓も角にアールがついたデザイン
Suicaリーダライタ、きっぷ回収箱兼運賃箱。中には食券タイプの
駅正面
駅周囲は農村の中に新興住宅地ができた感じ。美術館、植物園や新潟薬科大学なども近い。
駅前の案内地図によれば「平核無/平無核(ひらたねなし)柿の原木」も近くにあるらしい。※いずれも近いといっても、新津駅からバスのほうが便はいいのでしょう。
「おけさ柿」「庄内柿」などのブランドで呼ばれ、民家の庭にもよく植えられ、北日本でおなじみの、平べったくて種がなく果肉が滑らかな渋柿は、ここ生まれだったのか!
後で調べると、平無核は山形県鶴岡で発見(つまり庄内柿として)されたが、そのルーツをたどってみたらここだったということらしい。この辺りでは「八珍柿」と呼ぶようだ。
古津を訪れていちばん気になったのが、駅のホーム外側向きの「柵」。古津以外にも、近くの似た環境の駅では同様の所もあるようだ。
ネットで「古津駅 柵」で検索すると、2017年に車がその柵に衝突してホームに突っこんだ話題が、「新潟 駅 柵」だと新潟駅のホームドアのことばかりで、役に立たない。
実際の写真を見てもらおう。
古津駅上りホーム
白い縦方向のパイプからなる柵で、それ自体はどこにでもありそうだけど、その下辺がそろっておらず高低差(パイプの長短)があり、デコボコ・ガタガタ。
下りホーム。直江津駅から118キロポスト(古津駅の位置は117.9キロとされている)
上下ホームとも、たぶん端から端までこうなっている。
駅敷地外側から。線路は築堤上にあり高くなっている
以上の写真から、柵下辺の高低差に法則があることが分かる。
ホーム面にささる支柱と支柱の間を1スパンとすれば、下辺がより下まで伸びている(パイプが長い)のが2スパン続き、その次が上に上がった(パイプが短い)のが1スパンの繰り返し。
JR東日本秋田支社管内では、似た感じの縦方向白パイプの駅はあったかと思うがそろっているはずで、こんなデコボコは見た記憶がない。
デザインとしてこうするとは考えにくい。何か別に理由があるのだろう。
真っ先に思い浮かんだのが、ホーム上に積もった雪を捨てるため?
でも、築堤の下は道路の部分もあり(車が突っこんできたくらい)、敷地外にむやみに捨てたらそっちが困る。
それ以前に、雪は除雪機で吹き飛ばすだろうから、柵の下を開ける意味はなさそう。
さらにそれ以前に、ホームの除雪は、線路際は行うが、敷地外寄りはほぼ積もったままにしていることが多いと思う。
雪捨てではないか?
じゃあ、何だ??
資材を出し入れするため、だったらこんな3つに1つの必要はないだろうし、工事する時だけ柵そのものを撤去するのでは?
このすき間の意味って…
むしろ、いっそ、全部を短くしても、問題ないのでは?
3つに1つが短いのだから、人の転落防止とか、すき間をくぐって侵入する者(そもそも無人駅ではあまり意味がない行為)対策とかでもないだろうし。
謎。
だったら全部、すき間を広くしておけば…とも思いますが、動物の視点でも、3つに1つデコボコしていたほうが、すき間が広い箇所が目立って発見しやすく、とっさに逃げやすいという理由付けもできなくはないでしょう。逆に、ホームへ侵入しやすくさせてしまうという可能性もなくはないですが…
正解はまったく分かりませんね。
「新津」の場合、地元でも平板に言う人もいなくはないようですが、地名のイントネーションはよそ者には分からないものです。
タヌキなどであれば通り抜けられそうな大きさですよね。
柵から抜けられず線路に降りてしまうと列車とぶつかってしまうのでそうしたのではないか?と。直感ですが…。
しかし、新津も古津もイントネーションが意外ですね。平板の「ワード」や「平和」みたいなアクセントかと思っていました。