昨年夏の新潟旅行記が未完結で取りこぼしていたネタがありました。
この記事(リンク先後半)では、JR新潟駅在来線改札内の飲料やお菓子の自動販売機が独特なことに触れた。
うち、飲料は、JR東日本エリア他地域と同じ、JR東日本ウォータービジネスの「acure」ブランドではあるが、ボディがグレーで「N PROJECT」と書かれたものであった。取扱商品は別段普通。
「いなほ」で新潟県内を東へ進んだ、新発田駅と村上駅ホームの自販機は、他地域や新潟駅新幹線ホームと同じ、白に水色が入ったボディのacureだった。
山形県へ入って、大きな駅である鶴岡駅と酒田駅はまた違った。酒田駅を例に以下に紹介。
酒田駅2・3番線
酒田はJR東日本新潟支社エリア末端の駅。入線しているのは秋田でおなじみの車両だけど、ここはホーム上の自販機に注目。
現在のJR東日本、しかも主要駅としては信じがたい光景ではないだろうか。
キリンとコカ・コーラが1台ずつ、つまりacureじゃない自販機なのだ。
実際にそれぞれで発売される商品は、それぞれのブランドのみだったはず。
改札口と直結する1番線(さらに0番線につながる)では、
やはりacureじゃない2台
こちらは2台並んで右はコカ・コーラ。左はキリンではない。
左の扱い商品
キリン、大塚、アサヒの混合。
つまり、酒田駅(とたぶん鶴岡駅も)には、acureブランドの自販機が1台もなく、acureオリジナル商品も自販機では取り扱っていないことになる。また、Suicaが使える自販機もない。
acure自販機では、acureオリジナル商品以外にも伊藤園(おしることか)やポンジュースをわりと扱っているが、酒田駅ホームでは買えない(改札外のNewDaysでは扱っているものもあるはず)。
JR東日本秋田支社管内では、普通列車しか停まらない小さい駅でも、JR管理地にあるものはおそらくすべて【2020年3月25日訂正】大部分がSuica対応のacureになったはず。【2020年3月25日補足・秋田でも酒田から近い羽越本線羽後本荘駅はacureがなく、2020年3月時点でも各ブランドの自販機だった。ただしベンダーは大手系で酒田とは事情が違いそう。2021年に新駅舎になるので、その後どうなるか。】
弘前駅は比較的最近まで、ダイドーの自販機(電子マネーは使えず、市中と同じくポイントカードがあった)ばかりだったが、今はacureに替わっている。
さて、1番線左の白い自販機。
「Sato Drinks」?!
伸ばす記号がついているから「サトー」で、サトウさん?
時間が限られていて、連絡先表示を見ることまで頭が回らなかったが、ネットで分かった。
本社が酒田市にある「山形・仙台の自販機オペレーター 佐藤総業」だった。
自販機の管理を行う「ベンダー」の1社で、JR東日本ウォータービジネスとは競合関係にあることになろう。
公式ホームページの「取り扱いのあるメーカー一覧」には、ポッカサッポロ、サントリー、UCC、ダイドーなども出ているが、伊藤園はない。コカ・コーラやキリン等は、そのブランド専用機(つまりコカ・コーラなら例の赤い自販機)にも対応するとしている。
ベンダーの業界団体「JAMA 日本自動販売協会」の会員にも、コカ・コーラ系やジャパンビバレッジ系とともに名を連ねている。JR東日本ウォータービジネスは非会員のようだ。
じゃあ、酒田駅では佐藤総業が独占している、と結論付けそうになるが、それは早とちり。
酒田駅のコカ・コーラの自販機が大きく写った写真を、ツイッターで見ることができた。それの連絡先がJR東日本ウォータービジネスになっていた。
となると、キリンの自販機がどこ管轄か知りたくなる。
また、1番線の2台の自販機の横の空き缶入れは、コカ・コーラのものしかない。もしかしたら1番線のコカ・コーラは佐藤総業だったりするのかも??
ということは、酒田駅では、JR東日本ウォータービジネスと佐藤総業が共存していることになる。
それはすなわち、営業拠点がない等で、酒田をJR東日本ウォータービジネスの管理下に置けないから、代わりに佐藤総業を入れているということではなくなる。
JR東日本(新潟支社)が、地元企業である佐藤総業へ配慮しているのだろう。
でも、自社系列も入れたくて、一部はウォータービジネス管理として棲み分けているのか。
かといってacureにすれば、佐藤総業以上に多くのブランドを扱えてしまうから、そこでもまた配慮しているということだろうか。
さらに、Suicaを佐藤総業側で対応させるのは難しくて、ウォータービジネス側もあえて非対応にして(コカ・コーラでは電子マネー対応自販機があるけれど)、公平(?)な条件にして客を奪わないようにしているのかも。(完全な憶測です)
普通列車の運転系統は、酒田駅で完全に分離される(全列車が酒田始発・終着)から、乗り換え時に飲み物を買う青春18きっぷ利用者、あるいは車内販売が縮小された特急に乗る前に買う客も多いはず。
いろいろ事情はあるのでしょうが、Suica対応くらいはせめてやってはいかがでしょう。
【4月15日追記】秋田市内のacure自販機の商品補充は、「ネオス」という全国展開のベンダーがやっていた。トラックにはJRやacureのロゴは見当たらなかった。ネオスは、山形県には営業所がなく、秋田県内では秋田、横手、本荘に営業所がある。
※旅行記の続き
この記事(リンク先後半)では、JR新潟駅在来線改札内の飲料やお菓子の自動販売機が独特なことに触れた。
うち、飲料は、JR東日本エリア他地域と同じ、JR東日本ウォータービジネスの「acure」ブランドではあるが、ボディがグレーで「N PROJECT」と書かれたものであった。取扱商品は別段普通。
「いなほ」で新潟県内を東へ進んだ、新発田駅と村上駅ホームの自販機は、他地域や新潟駅新幹線ホームと同じ、白に水色が入ったボディのacureだった。
山形県へ入って、大きな駅である鶴岡駅と酒田駅はまた違った。酒田駅を例に以下に紹介。
酒田駅2・3番線
酒田はJR東日本新潟支社エリア末端の駅。入線しているのは秋田でおなじみの車両だけど、ここはホーム上の自販機に注目。
現在のJR東日本、しかも主要駅としては信じがたい光景ではないだろうか。
キリンとコカ・コーラが1台ずつ、つまりacureじゃない自販機なのだ。
実際にそれぞれで発売される商品は、それぞれのブランドのみだったはず。
改札口と直結する1番線(さらに0番線につながる)では、
やはりacureじゃない2台
こちらは2台並んで右はコカ・コーラ。左はキリンではない。
左の扱い商品
キリン、大塚、アサヒの混合。
つまり、酒田駅(とたぶん鶴岡駅も)には、acureブランドの自販機が1台もなく、acureオリジナル商品も自販機では取り扱っていないことになる。また、Suicaが使える自販機もない。
acure自販機では、acureオリジナル商品以外にも伊藤園(おしることか)やポンジュースをわりと扱っているが、酒田駅ホームでは買えない(改札外のNewDaysでは扱っているものもあるはず)。
JR東日本秋田支社管内では、普通列車しか停まらない小さい駅でも、JR管理地にあるものは
弘前駅は比較的最近まで、ダイドーの自販機(電子マネーは使えず、市中と同じくポイントカードがあった)ばかりだったが、今はacureに替わっている。
さて、1番線左の白い自販機。
「Sato Drinks」?!
伸ばす記号がついているから「サトー」で、サトウさん?
時間が限られていて、連絡先表示を見ることまで頭が回らなかったが、ネットで分かった。
本社が酒田市にある「山形・仙台の自販機オペレーター 佐藤総業」だった。
自販機の管理を行う「ベンダー」の1社で、JR東日本ウォータービジネスとは競合関係にあることになろう。
公式ホームページの「取り扱いのあるメーカー一覧」には、ポッカサッポロ、サントリー、UCC、ダイドーなども出ているが、伊藤園はない。コカ・コーラやキリン等は、そのブランド専用機(つまりコカ・コーラなら例の赤い自販機)にも対応するとしている。
ベンダーの業界団体「JAMA 日本自動販売協会」の会員にも、コカ・コーラ系やジャパンビバレッジ系とともに名を連ねている。JR東日本ウォータービジネスは非会員のようだ。
じゃあ、酒田駅では佐藤総業が独占している、と結論付けそうになるが、それは早とちり。
酒田駅のコカ・コーラの自販機が大きく写った写真を、ツイッターで見ることができた。それの連絡先がJR東日本ウォータービジネスになっていた。
となると、キリンの自販機がどこ管轄か知りたくなる。
また、1番線の2台の自販機の横の空き缶入れは、コカ・コーラのものしかない。もしかしたら1番線のコカ・コーラは佐藤総業だったりするのかも??
ということは、酒田駅では、JR東日本ウォータービジネスと佐藤総業が共存していることになる。
それはすなわち、営業拠点がない等で、酒田をJR東日本ウォータービジネスの管理下に置けないから、代わりに佐藤総業を入れているということではなくなる。
JR東日本(新潟支社)が、地元企業である佐藤総業へ配慮しているのだろう。
でも、自社系列も入れたくて、一部はウォータービジネス管理として棲み分けているのか。
かといってacureにすれば、佐藤総業以上に多くのブランドを扱えてしまうから、そこでもまた配慮しているということだろうか。
さらに、Suicaを佐藤総業側で対応させるのは難しくて、ウォータービジネス側もあえて非対応にして(コカ・コーラでは電子マネー対応自販機があるけれど)、公平(?)な条件にして客を奪わないようにしているのかも。(完全な憶測です)
普通列車の運転系統は、酒田駅で完全に分離される(全列車が酒田始発・終着)から、乗り換え時に飲み物を買う青春18きっぷ利用者、あるいは車内販売が縮小された特急に乗る前に買う客も多いはず。
いろいろ事情はあるのでしょうが、Suica対応くらいはせめてやってはいかがでしょう。
【4月15日追記】秋田市内のacure自販機の商品補充は、「ネオス」という全国展開のベンダーがやっていた。トラックにはJRやacureのロゴは見当たらなかった。ネオスは、山形県には営業所がなく、秋田県内では秋田、横手、本荘に営業所がある。
※旅行記の続き
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます