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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ついにSuica

2023-05-27 22:23:40 | 秋田のいろいろ
2023年5月27日。ついに、青森、盛岡、秋田各駅周辺のJR東日本の路線で、Suicaでの乗車が始まった。※直近の記事
隠されていた、自動改札機のSuicaタッチ部が青色に光る
盛岡支社側は不明だが、秋田支社側では秋田駅と弘前駅で記念式典を実施。
「北東北3エリア Suica デビュー記念式典 in 秋田駅」の来賓は、秋田県副知事、秋田・男鹿・潟上各市長、秋田商工会議所連合会会長(※)、さらに、地域連携Suicaである「AkiCA」の式典では、主催者のクセに代理出席だった秋田中央交通社長も、ご本人が出席した模様。主催者側からは、秋田支社長と秋田駅長。
「~ in 弘前駅」は、来賓が青森県企画政策部長、弘前市長、藤崎町長、田舎館村長、弘前商工会議所副会頭、弘南バス社長。JRから秋田支社営業部長と弘前駅長。【28日追記・青森のSuicaエリアには青森市内6駅も含まれ、うち4駅は秋田支社管内。それでも青森市長(またはその代理)は呼ばなかったことになる。】
※JR東日本のプレスリリースでは「秋田商工会議所連合会」だが、正しくは「秋田県商工会議所連合会」だと思われる。現在は、秋田商工会議所の会頭(辻氏)が会長。
また、秋田のSuicaエリア内で、商工会議所があるのは、秋田市のみ(他は商工会)なのだから、弘前にならって「秋田商工会議所 会頭」の立場で出席すれば良さそうだが、そうもいかないルールがあるのだろうか。

秋田魁新報では、27日付16・17面にSuicaスタートの「企画特集」。秋田市長、JR東日本秋田支社長、秋田中央交通社長の「鼎談(ていだん=3人が向かい合って話すこと)」などを掲載。
中央交通社長は、昨今の減便で不便をかけて申し訳ないとか、バスロケーションシステム導入を検討中【2024年に導入】とか、「モバイルアキカ」を考えているとか発言しているけれど、これまでを鑑みれば、話半分かそれ以下にとらえるべきでしょう。役所の補助をもらって、実現すれば御の字ぐらいに思っているのでは。

今日の秋田駅周辺はにぎやか。
Suica導入と直接の関係はないが、JR東日本秋田支社による恒例の「秋田駅春のふれあいフェスタ 2023」が駅内外で、さらに新型コロナで中断し4年ぶりとなる「これが秋田だ!食と芸能大祭典2023」が仲小路~エリアなかいちなどで、それぞれ開催されていたため。
秋田駅前大屋根通りはすごい人出
食と芸能大祭典は28日まで開催。これまでは、広小路を通行止めにしてパレードも行われていたが、今回はなし。
広小路の通行止めは、バスは迂回して遅れるし、歩いて通るにも人が多いし、正直、迷惑だった。今回は、広小路は人が多いものの通行には支障なく(中心市街地循環バスぐるるは、5分以上遅れる便もあったようだが)、イベントとそうでない場所が棲み分けられていた。今後もこれでやりましょうよ。


話がそれました。Suicaに戻って。
午後早くに秋田駅中央改札口へ行くと、ふれあいフェスタ関連の客と社員が多くいてやはりにぎやか。
Suica関連では、みどりの窓口前に長テーブルを出して、Suicaのカードの臨時販売が行われていた(ヒマそうだったけど)のと、前回掲載したカウントダウンボードを「あと000日」にした横にSuicaのペンギン(の着ぐるみ)がいて、撮影会状態。
後でペンギンがいなくなってから、カウントダウンボードを撮ろうと思ったら、ボードも片付けられてしまっていた…

奥羽本線で、秋田→土崎、上飯島→秋田と乗車。
えきねっと利用によるビューカードのポイント付与対象額の都合上、片道は紙のきっぷを購入。
この区間をきっぷで乗ることはもうない、わけでもないか

土崎駅で降りると、自動改札機を通って出場する下車客の列が、なかなか進まない。
それもそのはず
今回の改札機更新により、自動改札機が1台(1通路)減らされて2台になった。それでも、Suica開始前(少なくとも先週)は、入場は1通路で、出場は2通路、つまり1台が入場出場兼用で運用されていた。
ところが今日は、兼用機だった1番改札機が、入場専用に変わっていた。
たしかに、2通路とも出場を扱うと、発車ギリギリに駅へ来て入場する客が入れなくなるのは問題だった。
だからといってこの状態では、スピーディーな改札通過という、Suicaのメリットが犠牲にされてしまっている。簡易Suica改札機を増設して、IC専用通路を設けるとかできないものだろうか。
【2024年1月21日追記・土崎駅出場のその後】2023年9月初め時点では、変わらず入場専用、出場専用1台ずつ。2024年1月中旬までに、入場専用機が入出場兼用とされ、出場2通路となりスムーズになった。

IC対応に改造済みながら、その機能が停止されていた近距離自動改札機も、今日から制限解除。
デフォルト画面(トップ画面)が変わった
これまでは、近距離乗車券の金額ボタンが表示されていたのが、「ICカードをご利用のお客さまは 先にICカードを入れてください。」になった。
金額ボタンを出すために、上に小さく「きっぷを購入するお客さまは、左のボタンを押してください。」とも出ているが、慣れない人は気付きにくそうで、混乱させるのでは?

すでにIC対応で運用されていた秋田駅の券売機もこの画面になったかは、次々に購入者がいたので確認できなかった。
また、前回、「きっぷ・チャージ」の文字すべてを白テープで隠してしまっていた、秋田駅メトロポリタン口の券売機は、今日はテープがなくなっていたが、見た感じ以前と同じで詳細は不明。


無人駅・上飯島駅の簡易Suica改札機。
下りホーム側は入場/出場兼用

上りホーム側は出場と入場1台ずつ
上部のシルバーの部分がプラスチッキーで、なんか安っぽい。

上飯島駅上りは、通路に対して直角向きに入場と出場が並んでいる。これだと、どちらにタッチすればいいか、戸惑ったり間違ったりしそう。背中合わせもしくは進行方向に合わせて少し角度を付けて設置したほうが良かったのでは。あと入場・出場は文字だけでなく、矢印も表示するとか。
てっぺんは透明で光るのか? 背後の飛び出たのがアンテナ?

簡易改札機の背後には、
「Suicaのご利用方法」
デザインのプロが作ったものではなく、パソコンで手作りした説明書き。これも経費節減なのか。内容は、初めての人には、ちょっと説明不足かも。
エラーが出た時は申し出るようにとの、有人駅一覧とお問い合わせセンターの電話番号を記した張り紙も。

首都圏でSuicaサービスが始まって22年。そして、カードを買って15年以上、電子マネー利用がメインで、乗車利用は旅先だけだったSuicaを、ついに秋田での鉄道乗車に使う時が来た。
「SF入場」※SF=Stored Fare
驚いたのは「チャージしました」と表示されたこと。オートチャージが行われた。ちなみに、チャージ(補充、継ぎ足し)は英語では「top-up」だそう。【28日追記・だけど、同じ画面の下の「チャージしました」は「CHARGED」だし、券売機やチャージ専用機(後述)では「Charge」表記だし、使い分け(大文字か小文字かも含めて)が難しい。】
オートチャージは、JR東日本の在来線自動改札機のみで行われ、簡易Suica改札機ではできないと聞いていたので。
改めて調べると、2015年から順次、簡易Suica改札機でもオートチャージできるようになっているとのこと。北東北では、開始当初から対応していたのだった。
これまでは、旅先でまとめてチャージするため、オートチャージ額(入金実行金額)を1万円に設定してしまっていた。秋田駅で下車後、さっそくチャージ額を少なく設定し直した。

今日乗車したのは、701系のワンマン電車と、車掌が乗る電車。
どちらも、車内放送でSuicaに関する言及はなかった。ワンマンの自動放送もたぶん従来と変わらず。これでいいの?
タッチするだけで分かりやすいがSuicaではあるが、初めて導入する地域において、しかも無人駅の簡易改札機は(首都圏ではほとんどないのだから)見たことがない人も多いはず。もう少し親切な説明があってもいい。

秋田駅改札内、中央改札口の手前に新設された機器は、やはりチャージ機だった。
「チャージ専用」
簡易Suica改札機とボディ(外枠)は共通のようで、「簡易チャージ機」というヤツか。
「1000円札1枚のみチャージできます」そうで、ICカードを挿入せずに「置く」タイプなので、スマートフォンを置いてモバイルSuicaにもチャージできそう。領収証発行可能。

秋田駅では、もちろん問題なく出場できた。
北東北のSuicaエリアは、従来と異なる、クラウド化した、センターサーバー方式のシステムだそう。処理速度が遅いのではと心配していたが、体感では従来方式とまったく遜色なし。

「Suica Reader」アプリで、乗ったSuicaの履歴を読み込むと、
IC運賃199円
以前から新幹線でSuicaが使えていた「秋田(奥羽本線 JR東日本)」での出場は表示されている。
上飯島駅での入場とオートチャージは、駅名が分からないことになっている(JR東日本とは無関係のアプリだから、直ちに対応できないのは当然)。それでもオートチャージが「簡易改札機」で行われたことは分かるのか。


今日の秋田駅は、各イベントに来た人なのだろう、いつもの休日より乗客が多かった。
その中で、Suicaで入出場する人は、予想以上に多かった。エリア外まで利用する人も多いから、過半数とかそこまで多くはないけれど。
上飯島では、若干緊張した様子で、簡易改札機にタッチする人が何人もいた。車内でSuicaの利便性について話し合う、若くはない人たちもいた。
AkiCaやモバイルSuicaが普及していたこともあり、鉄道のシェアが高いとは言えない秋田でも、Suicaへの潜在的な需要はそれなりにあったようだ。もっと早く導入してくれても良かったし、もっとエリアを拡大するべきでしょう。

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4 コメント

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Unknown (とき)
2023-06-01 15:34:30
Suica全駅使えると思ったら、違うみたいでびっくりしました。
秋田市内はどこでも使えるけれど、本荘も開始時に対応しても良さそうな気もします。
徐々に範囲を広げるとは思いますが、男鹿は観光地なのもありスタート開始から入ってるのかもですね。

通勤通学に使ってる人は定期で乗るから関係ないかな。
Suicaも昔都心に住んでた時のがありますが、アキカで乗ると思います。
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Suicaエリア (taic02)
2023-06-01 22:56:46
新しいセンターサーバー方式の試験も兼ねて、まずは狭い範囲で、ということなのかもしれませんが、もうちょっと広くても良かったですよね。今後に期待です。

定期券もSuica(モバイルSuicaも含めて)に載せることができるので、定期券の更新のタイミングで、紙からSuicaへ乗り換える人は出てくると思います。
SuicaとAkiCAの2枚を、すでに持ってしまっている人は、使い分けが難しいというか、1枚で済ませるには、バスのポイントを考えればAkiCA一択になるでしょう。
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Unknown (Unknown)
2023-12-06 08:51:19
北は八郎潟、南は下浜及び大張野まで対応してほしかったですね(せめて、秋田市内の駅管理くらいまでとなるとこのあたりか)。
返信する
秋田エリア (taic02)
2023-12-06 19:30:04
大張野は微妙ですが、少なくとも八郎潟は折返し列車もありますから、エリアにしたほうがよかったと思います。
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