焼肉レストラン南山跡から「泉いちょう通り」を北へ進む。信号のある交差点、横断歩道のみで信号のない交差点が続く。
泉南二丁目・三丁目・泉中央五丁目・六丁目の境には、押ボタン式信号。
南から
さらに北へ進んで、遊歩道・ハミングロードと交わる、泉中央五丁目と六丁目の間の押ボタン式信号。
北から
路面の横断歩道の白線(道路標示)が、後者のほうがまばら。
道路幅は同じはずだが、白線は前者は7本、後者は3本。白線の太さは同じで、白線どうしの間隔(白線と白線の間の無塗装部分の幅というか長さ)が広く空いているかのように見える。
前者の横断歩道
後者の横断歩道
警察庁は2024年7月、横断歩道の白線の間隔を拡大できる規則改正を行った。さっそくそれが実行された、わけではない。
※この改正は、白線の本数を減らすことによる経費削減が狙い。45~50センチ間隔だったのを90センチまで拡大できることにした。すべての横断歩道が対象ではなく、視覚障害者の安全(白線を頼りに横断歩道の位置を認識する人は、白線が少なくなると分かりづらくなる等)に配慮し、視覚障害者用設備がある横断歩道限定での実施。この押ボタン式信号は設備がないので、そもそも対象外。
後者の横断歩道をGoogleマップストリートビューでさかのぼると、2020年8月時点では、7本引かれていた。2022年10月には、うち4本が薄れており、その後にほぼ完全に消えてしまったことになる。
同じ道路の同じ時期でも、線が消えたり消えなかったするのは、道路工事等により線が引かれた時期が違うからだろう。
道路標示の規格・仕様については、警察庁の規則等のほか、各都道府県警察がより細かく定めていて、県によって多少異なる(横断歩道手前のひし形の予告マークの例)。
秋田県警察本部の場合、2019年2月付「道路標示塗装等工事仕様書」によれば、横断歩道は白い部分も黒い部分も、ともに45センチしか認められていないように読める。ただ、実物を見ると、黒い部分ほうが若干、狭いような気がしなくもない箇所がある。
ちなみに車両用の停止線の太さは30~45センチとされている。
消えた4本は、両方向の車線の、普通自動車の走行位置(わだち)と一致している。道幅と、45センチ間隔かつ太さ45センチの白線の位置関係が災いした。
この状態では、(仕様書通りの施工であったならば)白線は135センチ間隔になっていることになる。
仮に、この横断歩道に間隔拡大を適用して線の本数を減らした場合、わだちと白線がズレることによって、白線が消えにくくなる効果が有り得るケースはありそうで、たしかに経費削減にはなるのかも。少なくとも45センチ間隔にこだわる必要はないのかもしれない。
ちなみに、仮にここで白線を90センチ間隔とした場合、白線は4本か5本、引かれることになると思われる。
このさらに北、泉北三丁目・四丁目の、泉外旭川駅入口・泉交番前の押ボタン式信号。
左手前角が交番、右折で泉外旭川駅
ここは白線が9本あったようだが、ここでも消えつつある線がある。駅へ右左折する車線が分かれていることもあり、薄れかたが複雑。
横断歩道が薄れた2つの押ボタン信号では、停止線もほぼ消えてしまっている。道路管理者(秋田市)管轄のセンターライン等はくっきり見えていることもあるせいか、運転者としては少々戸惑うこともあるようだ。赤信号を認識し、止まる意思がありそうな車でも、「どこで止まればいいの?」といった感じでぎこちなく止まる場面を2度目撃した。
いちばんいいのは、白線の現状を細かく把握し、薄れたら早急に引き直すこと。だが、秋田中央警察署管内だけでも莫大な横断歩道があるのだからそれは難しい。雪国秋田では、積雪時に白線がまったく見えなくなることを思えば、白線なんて…と考えることもできなくはないかもしれない。
だけど、ここは住宅地で通学路でもある、車両交通量が多い道路。警察も住民・道路利用者も、もうちょっと気にかけることができるかもしれない。
【10月4日補足】同じ時点で同じ道路内の、信号機のない横断歩道では、白線がほぼ消えていない。信号機の有無によって、白線引き直しのタイミングや頻度を変えているようだ。
泉南二丁目・三丁目・泉中央五丁目・六丁目の境には、押ボタン式信号。
南から
さらに北へ進んで、遊歩道・ハミングロードと交わる、泉中央五丁目と六丁目の間の押ボタン式信号。
北から
路面の横断歩道の白線(道路標示)が、後者のほうがまばら。
道路幅は同じはずだが、白線は前者は7本、後者は3本。白線の太さは同じで、白線どうしの間隔(白線と白線の間の無塗装部分の幅というか長さ)が広く空いているかのように見える。
前者の横断歩道
後者の横断歩道
警察庁は2024年7月、横断歩道の白線の間隔を拡大できる規則改正を行った。さっそくそれが実行された、わけではない。
※この改正は、白線の本数を減らすことによる経費削減が狙い。45~50センチ間隔だったのを90センチまで拡大できることにした。すべての横断歩道が対象ではなく、視覚障害者の安全(白線を頼りに横断歩道の位置を認識する人は、白線が少なくなると分かりづらくなる等)に配慮し、視覚障害者用設備がある横断歩道限定での実施。この押ボタン式信号は設備がないので、そもそも対象外。
後者の横断歩道をGoogleマップストリートビューでさかのぼると、2020年8月時点では、7本引かれていた。2022年10月には、うち4本が薄れており、その後にほぼ完全に消えてしまったことになる。
同じ道路の同じ時期でも、線が消えたり消えなかったするのは、道路工事等により線が引かれた時期が違うからだろう。
道路標示の規格・仕様については、警察庁の規則等のほか、各都道府県警察がより細かく定めていて、県によって多少異なる(横断歩道手前のひし形の予告マークの例)。
秋田県警察本部の場合、2019年2月付「道路標示塗装等工事仕様書」によれば、横断歩道は白い部分も黒い部分も、ともに45センチしか認められていないように読める。ただ、実物を見ると、黒い部分ほうが若干、狭いような気がしなくもない箇所がある。
ちなみに車両用の停止線の太さは30~45センチとされている。
消えた4本は、両方向の車線の、普通自動車の走行位置(わだち)と一致している。道幅と、45センチ間隔かつ太さ45センチの白線の位置関係が災いした。
この状態では、(仕様書通りの施工であったならば)白線は135センチ間隔になっていることになる。
仮に、この横断歩道に間隔拡大を適用して線の本数を減らした場合、わだちと白線がズレることによって、白線が消えにくくなる効果が有り得るケースはありそうで、たしかに経費削減にはなるのかも。少なくとも45センチ間隔にこだわる必要はないのかもしれない。
ちなみに、仮にここで白線を90センチ間隔とした場合、白線は4本か5本、引かれることになると思われる。
このさらに北、泉北三丁目・四丁目の、泉外旭川駅入口・泉交番前の押ボタン式信号。
左手前角が交番、右折で泉外旭川駅
ここは白線が9本あったようだが、ここでも消えつつある線がある。駅へ右左折する車線が分かれていることもあり、薄れかたが複雑。
横断歩道が薄れた2つの押ボタン信号では、停止線もほぼ消えてしまっている。道路管理者(秋田市)管轄のセンターライン等はくっきり見えていることもあるせいか、運転者としては少々戸惑うこともあるようだ。赤信号を認識し、止まる意思がありそうな車でも、「どこで止まればいいの?」といった感じでぎこちなく止まる場面を2度目撃した。
いちばんいいのは、白線の現状を細かく把握し、薄れたら早急に引き直すこと。だが、秋田中央警察署管内だけでも莫大な横断歩道があるのだからそれは難しい。雪国秋田では、積雪時に白線がまったく見えなくなることを思えば、白線なんて…と考えることもできなくはないかもしれない。
だけど、ここは住宅地で通学路でもある、車両交通量が多い道路。警察も住民・道路利用者も、もうちょっと気にかけることができるかもしれない。
【10月4日補足】同じ時点で同じ道路内の、信号機のない横断歩道では、白線がほぼ消えていない。信号機の有無によって、白線引き直しのタイミングや頻度を変えているようだ。