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公園の水飲み場@秋田市

2024-09-15 22:41:11 | 秋田のいろいろ
秋田市の街区公園(児童公園)にある標準・共通のアイテム。
公園の名称を記した標柱は、かつては擬木に毛筆体で記されたものだったが、2013年頃の新設公園からは別仕様に替わっている。新設分のみで、擬木で設置済みのものはそのまま継続。
もう1つ、擬木のアイテムがある。標柱同様、少なくとも1980年代中頃には主流となっていた。
泉上の町街区公園

泉銀の町街区公園


水飲み場である。
“丸太”サイズの太い擬木に、上向きの水飲み用(飲水栓)と、下向きの手洗い・散水用の蛇口が付く。その水飲みの位置は高いので、踏み台として低い丸太が併設される。そして、それらが、木目調の円形の枠に囲まれて設置されるので1セット。
ちなみに、泉上の町街区公園の下向きの蛇口は、吐出口と回すハンドルが2つずつある、奇妙なもの。「双口水栓」などと呼ばれ、片方にホースをつなぎっ放しにして、もう一方を手洗いなどに使えるということのようだ。

鈍くさかった子どもの頃、この踏み台に上がって水を飲むのが、高さと狭さによる足元の不安定で怖かった記憶がある。今思えば、高さをもっと下げることはできなかったのか、あるいはもっと広い面積の踏み台にできなかったのか。それに、写真でも分かるかと思うが、枠の中に土や砂がたまってしまうことも多く、いつもジャリジャリしていた記憶。


そんな擬木の水飲み場は、数を減らしている。
秋田市が段階的に進めている、公園のリニューアル工事(2022年度の例)時に、新しい水飲み場に更新されているため。
2010年度施工 保戸野街区公園(保戸野八丁。戦前の政治家・町田忠治生誕地跡、元市長公舎隣)
グレーの石のような材質の、L字型の水飲み場。
踏み台も枠もないが、擬木時代と機能は変わらない。周りが汚れることもなさそう。国土交通省「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」に適合し、車椅子でも使える。昔の考えもしくは技術では、こんな物は作れなかったのだろうか。
上の写真のものは、株式会社サカヱ(東京都)というメーカーの製品のようだ。材質は「擬石タマミカゲ(イナダ)」。
2018年度施工 保戸野八丁街区公園(枝垂れ桜がきれい
近年の設置分は、同じメーカーっぽい、ややコンパクトなものに切り替わった。

ところで、上の2公園の水飲み蛇口は、擬木と同じ、昔ながらのタイプ。吐出口は球状で、側面に、水を出したり止めたりする時に回すハンドルが付いている。
ただ、ハンドルの形状は異なり、先に設置されたはずの保戸野街区公園では、大きなレバー状。保戸野八丁街区公園では、手裏剣のようなとがった部分が3つある昔ながらのもの。
その後の設置分では、
2023年度施工 保戸野千代田町街区公園
こちらは保戸野八丁街区公園と、路面のブロックも含めてそっくりだが、水飲み蛇口は違う。
見たことないタイプ
蛇口全体が、鳥が翼を広げたような形状。翼の部分が、というかハンドルと吐出口が一体化していて蛇口全体が、回転する。株式会社水生活製作所(岐阜県)の「パドル3 マウスガード」という製品のようだ。ユニバースデザインをうたっていて、たしかに手裏剣ハンドルよりは容易に回せるものの、なんだか水がバシャバシャ飛び散って、手が濡れやすいような気がした。吐出量の微調整もしにくいかも。保戸野街区公園のような、長いレバータイプのほうが使いやすいのでは。うまく水を出せなくて、下手すれば頭から水をかぶってしまうのは、昔からあるあるではあるけれど。


この新しい水飲み場を使おうとして、戸惑うことがあった。続く

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