今日の秋田魁新報 秋田市地域面(ネットにも掲載)の記事により、今年7月から来年2月まで試験運行している、「秋田市中心市街地循環バス」が、3月以降も引き続き運行されることが分かった。
昨日の秋田市議会の一般質問で、秋田市が明らかにしたもの。
記事よれば、
(買物広場を出発する「835」の写真も掲載されているが、フラッシュたいて撮ってませんか? 走行中の乗り物に対するフラッシュ撮影は危険なので厳禁ですよ! 魁さん)
※繰り返しになりますが、この循環バスは、秋田市が行う事業であり、運行業務を秋田中央交通に委託しているもの。中央交通は単に頼まれて走らせているだけであって、中央交通が自分で考えて運行を始めたわけではないので、誤解なきように願います。
【2013年2月2日追記】その後、秋田市の広報、まちづくり整備室や中央交通のサイトでは、「平成25年3月31日まで運行が延長された」としている。つまり、当初より1か月伸びただけ。
上記新聞記事では、来年度(2013年4月以降)も運行されそうな書き方だったが、現時点では議会で議決されていないとか、そんな理由で確定ではないということなのだろうか。
【2013年3月9日追記】3月7日の報道によれば、2013年4月以降も運転されるらしい。300円の1日乗車券や車両のデザイン変更が計画されているとのこと。詳細はいずれ別記事にて。
(以上追記)
まず、引き続き循環バスが運行されることは、喜びたい。運行継続希望が6割というのは、ちょっと低いような気がするが。(これに関するアンケートの項目は、必要か不要かの2択だった)
現行と同じルート・ダイヤにする方向とのことだが、これはうれしいような残念なような複雑な感慨。
前回の記事では、9月21日までの調査では「バス1本当たりは6.2人で損益分岐点とされる11.6人を下回っている」ので、その後10月までを含めると0.5人減ってしまったことになる。見た感じ、乗客数の変動が激しいので、誤差の範囲内と言えるかもしれないし、これから積雪期は増加すると考えられるが。
そんな調子では、20分に1本では過剰なような気がしていた。運行継続するにしても、曜日や時間帯によっては減便されるかもしれないと思っていた。(減れば減るほど利用しづらくなるのもまた事実なわけですが)
だから、引き続き20分間隔が維持されることは、意外だったがよかった。
でも、現行と同じということは、1日に3回、40分間隔となる(買物広場で運行打ち切り)時間帯があることは解消されないのだろう。
それに、秋田駅→通町→大町通りの区間では既存路線バスとルートが重複する(=路線バスにも100円で乗れる高齢者が、そちらに流れてしまう)のもなんとかできなかっただろうか。
収支を考えれば100円の運賃が妥当なのかについても、検討の余地があるかもしれない。安いのはうれしいけれど、その一方で、税金も投入されているのだから。そう考えると、完全に民間で運行している弘南バスの循環バスはすごい。
循環バスの最大の功績は、秋田駅と南大通りを結ぶ路線バスができたことかもしれない。この区間での利用者がかなりいると感じる。
これは「潜在的な需要があったのに、今まで何もしてこなかった」とも言えるのではないか。とすれば、やはり秋田市の路線バスには、既存路線を含めたルートの抜本的な見直しが必要ということかもしれない。
秋田市の路線バスを独占的に営業するバス会社は、現状維持が手一杯で新しいことはやりたくなさそう(に見える)。秋田市も、市営バス事業を民間に押し付けてしまった。また、秋田市役所の中でも、交通政策を所管する所、中心市街地循環バスの担当、高齢者を100円でバスに乗れるようにする所と、セクションが少なくとも3つに分かれているのも、融通が利かなさそう。
関係機関が一丸となって、秋田市の公共交通を利用しやすくできないものだろうか。
それから、来年度は、秋田県が実施してる電動バス(EVバス)の実証運行として、秋田市中心部を循環運行して営業運転を行うことになっていたはず。となると、秋田市中心部に2つの循環バスが走ることになるのか?
EVバスのほうは、運賃収入による採算は関係ないと思われるが、市の循環バスの客を奪われたら困る。県と市でうまく連携してほしい。
話が逸れるけれど、11日の市議会では、今春任期満了となる穂積秋田市長が、次期市長選に出馬することを表明した。
公約で実現していない(今年度、調査は行われている)「泉・外旭川新駅」設置は「引き続き実現に向けて取り組んでいく」と述べたとのこと。
以下、循環バスの車両運用等についてのマニアックな話。
中心市街地循環バスには、寸詰まりの小田急中古のいすゞエルガミオ「834」「835」と、小型の日野リエッセ「129」の計3台が専属車両として配置されている。
通常は834と835が走り、129は予備車の位置付け。しかし、土日は、かなりの確率で、834・835のどちらか片方が走らず、129が代わりに入っている。(平日に129が走ることもたまにある)
運転士は、祝日を含む月曜から金曜は、834・835とも、いつも同じ人が乗っている。土日は、普段は一般路線バスを運転している秋田営業所の人(毎週同じ人ではない)が乗務。
1日の中での運用も、固定されている。
常に834が“早番”、835が“遅番”。2周か3周して、もう1台と交替する。(1日21周なので、均等ではない)
834は、買物広場15時40分発を最後に、車庫へ戻るようだ。【17日追記】17日(月)は15時40分発が「835」だった。運転士はいつもと同じ人。変更になったのか、あるいは834の最終便は16時20分発の間違いだったかのどちらかのはずです。(曖昧でスミマセン)
【31日追記】年末年始も通常ダイヤで運行。31日の運転士は、普段と同じ人だった。また、「834」が遅番を担当していた。早番・遅番は入れ替わることがあるわけだ。17日の追記もそういう事情かもしれない。
車両と運転士が固定されていたり、ダイヤと車両が固定されているのは、中央交通では珍しい。試験運行であることも理由だろうが、3月以降はどうなるだろうか。
買物広場で車両交替する際は、次の運用の車が乗り場で待機し、そのすぐ後にもう1台が停車して、乗り継ぐ客を降ろして前の車へ移ってもらう。
車内放送では、自動放送で乗り換えが必要なことがアナウンスされる(もう1周する時は流れない)のは、よくできている。(弘南バスの土手町循環100円バスでは、弘前バスターミナルにおける、同様の案内放送が分かりにくいあいまいな表現で、観光客が混乱していることがある)
車両交替の時に、前の車が遅れていて、かつ買物広場で乗り継ぐ客がいない場合は、無線を使って次の車に対して「乗り継ぎ客がいない」旨を伝え、先に(=定時に)発車させることもある。(逆に言えば、同じ車両がもう1周したり、乗り継ぎ客がいる場合は、遅れを取り返せないことになる)
話が変わって、外壁がリニューアルされたJR土崎駅。
9日にほぼ完成した駅の夕景をアップしていた。
今日、JR東日本秋田支社のホームページに、12月7日付で2つのプレスリリースがアップされていた。昨日11日にアクセスした時は、掲載されていなかったはずなんですが…
「土崎駅舎のリニューアルについて」と「土崎駅がきれいになりました!」というもので、1つにまとめたほうが良かったのでは…
それによれば「12月10日(月)に駅舎のリニューアルを記念して、駅員によるちょっぴりプレゼントの配布を実施いたします。」とのこと。
朝7時30分頃から、紅白饅頭、新駅舎デザインのポストカードとポケットティッシュを配ったそうだ。
ということで、前回の記事は、リニューアル完成前夜の風景だったことになります。
昨日の秋田市議会の一般質問で、秋田市が明らかにしたもの。
記事よれば、
利用者アンケートでは「回答した1609人のうち、6割に当たる960人が「循環バスの運行を継続してほしい」と要望。」
「「車両が目立たない」との意見も寄せられており、市は改善に向けて検討する。」
↓以下は、紙面のみでネット版ではカット。
「来年度は通年で走らせたい考えだ。ルートや本数は現行のままとする方向で調整している。」
「10月末までの利用者は1万2423人。バス1本当たりでは5.7人が乗車した。」
とのこと。「「車両が目立たない」との意見も寄せられており、市は改善に向けて検討する。」
↓以下は、紙面のみでネット版ではカット。
「来年度は通年で走らせたい考えだ。ルートや本数は現行のままとする方向で調整している。」
「10月末までの利用者は1万2423人。バス1本当たりでは5.7人が乗車した。」
(買物広場を出発する「835」の写真も掲載されているが、フラッシュたいて撮ってませんか? 走行中の乗り物に対するフラッシュ撮影は危険なので厳禁ですよ! 魁さん)
※繰り返しになりますが、この循環バスは、秋田市が行う事業であり、運行業務を秋田中央交通に委託しているもの。中央交通は単に頼まれて走らせているだけであって、中央交通が自分で考えて運行を始めたわけではないので、誤解なきように願います。
【2013年2月2日追記】その後、秋田市の広報、まちづくり整備室や中央交通のサイトでは、「平成25年3月31日まで運行が延長された」としている。つまり、当初より1か月伸びただけ。
上記新聞記事では、来年度(2013年4月以降)も運行されそうな書き方だったが、現時点では議会で議決されていないとか、そんな理由で確定ではないということなのだろうか。
【2013年3月9日追記】3月7日の報道によれば、2013年4月以降も運転されるらしい。300円の1日乗車券や車両のデザイン変更が計画されているとのこと。詳細はいずれ別記事にて。
(以上追記)
まず、引き続き循環バスが運行されることは、喜びたい。運行継続希望が6割というのは、ちょっと低いような気がするが。(これに関するアンケートの項目は、必要か不要かの2択だった)
現行と同じルート・ダイヤにする方向とのことだが、これはうれしいような残念なような複雑な感慨。
前回の記事では、9月21日までの調査では「バス1本当たりは6.2人で損益分岐点とされる11.6人を下回っている」ので、その後10月までを含めると0.5人減ってしまったことになる。見た感じ、乗客数の変動が激しいので、誤差の範囲内と言えるかもしれないし、これから積雪期は増加すると考えられるが。
そんな調子では、20分に1本では過剰なような気がしていた。運行継続するにしても、曜日や時間帯によっては減便されるかもしれないと思っていた。(減れば減るほど利用しづらくなるのもまた事実なわけですが)
だから、引き続き20分間隔が維持されることは、意外だったがよかった。
でも、現行と同じということは、1日に3回、40分間隔となる(買物広場で運行打ち切り)時間帯があることは解消されないのだろう。
それに、秋田駅→通町→大町通りの区間では既存路線バスとルートが重複する(=路線バスにも100円で乗れる高齢者が、そちらに流れてしまう)のもなんとかできなかっただろうか。
収支を考えれば100円の運賃が妥当なのかについても、検討の余地があるかもしれない。安いのはうれしいけれど、その一方で、税金も投入されているのだから。そう考えると、完全に民間で運行している弘南バスの循環バスはすごい。
循環バスの最大の功績は、秋田駅と南大通りを結ぶ路線バスができたことかもしれない。この区間での利用者がかなりいると感じる。
これは「潜在的な需要があったのに、今まで何もしてこなかった」とも言えるのではないか。とすれば、やはり秋田市の路線バスには、既存路線を含めたルートの抜本的な見直しが必要ということかもしれない。
秋田市の路線バスを独占的に営業するバス会社は、現状維持が手一杯で新しいことはやりたくなさそう(に見える)。秋田市も、市営バス事業を民間に押し付けてしまった。また、秋田市役所の中でも、交通政策を所管する所、中心市街地循環バスの担当、高齢者を100円でバスに乗れるようにする所と、セクションが少なくとも3つに分かれているのも、融通が利かなさそう。
関係機関が一丸となって、秋田市の公共交通を利用しやすくできないものだろうか。
それから、来年度は、秋田県が実施してる電動バス(EVバス)の実証運行として、秋田市中心部を循環運行して営業運転を行うことになっていたはず。となると、秋田市中心部に2つの循環バスが走ることになるのか?
EVバスのほうは、運賃収入による採算は関係ないと思われるが、市の循環バスの客を奪われたら困る。県と市でうまく連携してほしい。
話が逸れるけれど、11日の市議会では、今春任期満了となる穂積秋田市長が、次期市長選に出馬することを表明した。
公約で実現していない(今年度、調査は行われている)「泉・外旭川新駅」設置は「引き続き実現に向けて取り組んでいく」と述べたとのこと。
以下、循環バスの車両運用等についてのマニアックな話。
中心市街地循環バスには、寸詰まりの小田急中古のいすゞエルガミオ「834」「835」と、小型の日野リエッセ「129」の計3台が専属車両として配置されている。
通常は834と835が走り、129は予備車の位置付け。しかし、土日は、かなりの確率で、834・835のどちらか片方が走らず、129が代わりに入っている。(平日に129が走ることもたまにある)
運転士は、祝日を含む月曜から金曜は、834・835とも、いつも同じ人が乗っている。土日は、普段は一般路線バスを運転している秋田営業所の人(毎週同じ人ではない)が乗務。
常に834が“早番”、835が“遅番”。
【31日追記】年末年始も通常ダイヤで運行。31日の運転士は、普段と同じ人だった。また、「834」が遅番を担当していた。早番・遅番は入れ替わることがあるわけだ。17日の追記もそういう事情かもしれない。
車両と運転士が固定されていたり、ダイヤと車両が固定されているのは、中央交通では珍しい。試験運行であることも理由だろうが、3月以降はどうなるだろうか。
買物広場で車両交替する際は、次の運用の車が乗り場で待機し、そのすぐ後にもう1台が停車して、乗り継ぐ客を降ろして前の車へ移ってもらう。
車内放送では、自動放送で乗り換えが必要なことがアナウンスされる(もう1周する時は流れない)のは、よくできている。(弘南バスの土手町循環100円バスでは、弘前バスターミナルにおける、同様の案内放送が分かりにくいあいまいな表現で、観光客が混乱していることがある)
車両交替の時に、前の車が遅れていて、かつ買物広場で乗り継ぐ客がいない場合は、無線を使って次の車に対して「乗り継ぎ客がいない」旨を伝え、先に(=定時に)発車させることもある。(逆に言えば、同じ車両がもう1周したり、乗り継ぎ客がいる場合は、遅れを取り返せないことになる)
話が変わって、外壁がリニューアルされたJR土崎駅。
9日にほぼ完成した駅の夕景をアップしていた。
今日、JR東日本秋田支社のホームページに、12月7日付で2つのプレスリリースがアップされていた。昨日11日にアクセスした時は、掲載されていなかったはずなんですが…
「土崎駅舎のリニューアルについて」と「土崎駅がきれいになりました!」というもので、1つにまとめたほうが良かったのでは…
それによれば「12月10日(月)に駅舎のリニューアルを記念して、駅員によるちょっぴりプレゼントの配布を実施いたします。」とのこと。
朝7時30分頃から、紅白饅頭、新駅舎デザインのポストカードとポケットティッシュを配ったそうだ。
ということで、前回の記事は、リニューアル完成前夜の風景だったことになります。