広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

河辺給食センターは今

2020-07-05 00:21:53 | 秋田のいろいろ
古い写真と話ですが、2018年4月、平日の11時前、秋田市中央部でこんなトラックを見かけ、珍しいと思って撮影していた。
中型トラックサイズのパネルバンってやつか。
箱は銀色で、太い楷書で黒々と書かれた文字に目を奪われた。「秋田市立河辺学校給食センター」。隅に小さく「NO.2」。
秋田市内で「新潟運輸」と書かれたトラックをたまに目にするが、文字の雰囲気はちょっと似ている(無関係ですが)。

通り過ぎるのを見送った数分後、この近くにある市立小学校につながる小路から出てきて、どこかへ向かって行ったところまで確認。その前も、その後も、ほかの場所でも、このトラックを見る機会はない。
車体の文字と曜日・時間を踏まえると、学校給食に関わる何かを運んできた可能性が高そう。でも、この車がここでそれをするというのも、かなり引っかかった。ここは「河辺学校給食センター」の管轄外のはずだから。

以前も取り上げたように、平成の合併以前からの秋田市エリアにある市立小中学校の給食は、各校でそれぞれ調理する「自校調理」か、近隣の数校分をその中の1校でまとめて調理して配送する「(狭義の)給食共同調理場」方式。たくさんの学校分をまとめて、学校から独立した施設で調理する「給食センター(広義では共同調理場に含む)」方式は行われていなかった。
一方、2005年に秋田市と合併した、旧雄和町・河辺町では、それぞれが給食センターを持っていた。合併後は、秋田市立の2つの給食センターになり、引き続き、それぞれの地域内分を調理しているものと思っていた。

トラックの車体には、「秋田市立」が取ってつけたように上にあって、「河辺」の前に3文字分の余白がある。
河辺町時代の表記を、合併時に書き換えたのだと思われるが、それにしては元の字と追加分の筆跡がそっくり。フォントではないだろうから、同じ人が揮毫したのか。
ただ、消した部分に「市」と書かれていたような感じもする。ひょっとしたら「市立」ではなく、合併直後に「秋田市河辺~」という名称だった時代があったのかもしれない。

トラックが出入りしていた小学校は、自校調理のはず。仮に河辺で調理したものを運ぶにしては、けっこうな輸送距離になる。条例の定めがないとできなさそうな気もするし。
憶測だけど、下ごしらえを給食センターで行ったとか、一括で納品された食材を各調理校へ輸送する業務も行っているとか、そんなところかも。いつもやっているのか、この時だけ突発的だったのかも分からない。
と思ったのが2年前。


今回、Googleストリートビューで、河辺学校給食センターを見てみた。和田駅や旧町役場である河辺市民サービスセンターなどの近く、河辺の中心部にある。
2012年10月撮影ストリートビュー
上の画像では、今まさにトラックが出発しようとしている。そのトラックには「NO.2」とあり、冒頭の写真と同一車両だ。古めのトヨタ製であることが分かり、5代目「ダイナ」か5代目「トヨエース」、ライトやドアガラスから1987~1995年の中~後期型のようだ。
奥の車庫内にもう1台トラックが写っているが、別車種で箱は白っぽい車。これがNO.1?

同じ場所の2018年7月のストリートビューでは、
更地になっている!!

河辺学校給食センターがなくなった?!
調べると、河辺のセンターは2017年3月で廃止され、雄和学校給食センターへ統合されていた。早々に解体されていたのだった。

広大な秋田市の中では、雄和と河辺は隣接していて遠くはない。しかも、児童生徒数の減少が著しく、学校の統廃合が進んでいた。
雄和地区では、2016年度に小学校を1校に集約し、既に集約されていた雄和中学校と同一敷地内に校舎を建設。つまり、雄和学校給食センターは、実質的に1つの学校分の給食しか作っていなかった。


「平成27(2015)年度 教育要覧(秋田市教育委員会)」によれば、
河辺学校給食センターは、敷地面積1862平方メートル、建物は調理室169平方メートル、事務室他239平方メートルで、3小学校・2中学校分600食を調理。
雄和学校給食センターは、1529、183、289平方メートルで4小1中分400食。

両給食センターはどちらも昭和44(1969)年設立らしい。※雄和は1969年当時はまだ雄和村。
そして、雄和は2001年に建て替えられたようで、ストリートビューで見ると建物は新しい。トラックもいくぶん新しく、車体の文字は似ているが、「秋田市立」も一行に収まり、活字の楷書体。

建物は河辺が老朽化し、雄和はまだ新しいこともあって、雄和を存続させたのか。
「秋田市立学校給食共同調理場等管理運営規則」では、秋田市立雄和学校給食センターの対象校は「雄和小学校および雄和中学校ならびに岩見三内小学校、河辺小学校、戸島小学校、岩見三内中学校および河辺中学校」。
河辺のトラックは、2年前見かけた時点で既にその所属先を失って丸1年、車齢も20年を越えているはず。1年以上書き直さずに使い続けていたのがすごいけど、所属はどこなのだろう。雄和以外に秋田市に給食センターはないから、雄和? 今はどうなっているだろう。


秋田市内の給食共同調理場方式をとる学校間での輸送は、民間業者に委託しているはず。今は知らないけど、昔は日本通運などが受託し、これと同じようなトラックで運んでいた。

フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」の「はたらくくるま(関連記事)」(詞 伊藤アキラ、曲 越部信義)では、第2作2番の3つ目に「おひるのおべんとう きゅうしょくうんぱんしゃ」が出ている。
映像では、今回のものより小さい、ダイハツのトラックが写る。白い箱には「祝一給食センター」。江戸川区に本社がある「株式会社祝一(しゅくいち)」で、今は宅配弁当、社員食堂(中央官庁や大手企業も)、学校給食、高齢者施設食堂運営をやっている。
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東北夏祭りパンの誤報

2020-07-02 23:53:53 | ランチパック
6月25日の朝日新聞秋田版に、こんな記事が掲載された。
中止の「東北夏祭り」 パンの包装に/山崎製パン 7・8月限定販売
新型コロナウイルス感染症のため中止が決まった、東北6県の夏祭りを1つずつデザインした包装のパンを、東北6県と新潟県で発売する。4種類が新商品で、秋田県と青森県は既発売の人気商品。
といった内容。

既に他のマスコミでも報道していたのをざっと記憶していて、(記憶違いかもしれないが)それとは若干の相違点もあった。
朝日では「夏祭りをデザインした包装」とあるが、そうではなく、ただシールを貼るだけだった(※)ような気もするし、その売り上げの一部を各地へ寄付するとか言っていたような(違うかも)【末尾に追記】。
※朝日の記事でも、後で「それぞれのラベルには(略)デザインされている」とも出てくるが、それだと分かりづらいし、ラベル=シールのこととすれば記事内で矛盾しているのでは?


そして、明らかに確実に事実と異なることが書かれている。
上ではあいまいにしたが、新発売でない2商品とは「イギリストースト」と「アベックトースト」。
この記事では企業名は「山崎製パン」しか出てこない。
「山崎製パンは(略)パンを発売する。」「同社の人気商品「イギリストースト」(青森県)と「アベックトースト」(秋田県)を加えた。」
とあり、文章をそのまま受け取れば、イギリストーストとアベックトーストもヤマザキの製品と理解できる。

青森県、秋田県の方なら常識ですが、イギリストーストは青森県の「工藤パン」、アベックトーストは秋田県の「たけや製パン」がそれぞれ製造販売する商品。工藤パンもたけや製パンも、製造受託や納品などで山崎製パンと密接な関係がある。
夏祭りパンに関する先発の報道では、山崎製パン、工藤パン、たけや製パンの3社の共同展開であると伝えていた。

また、新聞記事には「山崎製パン提供」のアベックトーストの商品写真が掲載されている。それには当然「ヤマザキ」のロゴはなく「Takeya」ブランド。
文章を素直に受け取った人がこれに気付けば、混乱しそう。

確実に間違っている。
全国紙の記者は秋田・青森の出身でないだろうし、パン業界に詳しくもない(多少は把握してほしいけど)だろうから仕方ない。署名の記者は、仙台周辺に駐在する人らしい(ということは秋田県外の東北各県版にも写真を替えて出たかも)し、デスクや校閲も秋田青森以外の人や場所でやったのだろう。
【3日補足】この手の間違いの時に毎回指摘するが、書いた記者だけを責めるべきではない。今回は写真で気付くことも可能だったのだから、上司やチェックする部門の落ち度でもある。

本社メールフォームへ、秋田青森におけるパン事情の説明と、そもそも写真のアベックトーストに「ヤマザキ」って書いてないでしょ、と指摘を入れた。
最近の朝日新聞は、訂正はしっかりやっているから期待したが、1週間経ってもなし(見落としてはいないと思うが…)。この程度は訂正不要との認識なのだろうか。がっかり。些細な間違いかもしれないが、事実ではないことが未来永劫残ってしまうよ。

あと、たけや製パンや工藤パンの人たちは、こういう記事が出てもいいのだろうか。
自社の看板商品が、仲間とはいえ他社商品にされてしまっているのに、訂正の申し入れをせず黙っているのも、ちょとがっかり。記事自体を知らないのかな。
ひょっとして、7月から3社の関係が変わって、2社がヤマザキに吸収合併されるとか、2商品がヤマザキブランドに変更されるのかも、とも一瞬頭をよぎったが杞憂に終わった。


というわけで、7月から、秋田でも6商品が発売中。アベックトーストはもちろんどこでも売っているが、イギリストーストは本キャンペーン連動で扱い店が増えるというわけでもないようで、従来どおりの感じ。
ヤマザキの4商品はそこそこ売っている。【3日補足・したがって、6県分のうちイギリストーストだけ置いていない店がある。】
岩手と福島
ふっくらロールパン 岩手県産やまぶどうのクリーム&ホイップ」346kcal/「クリームボックス」326kcal
【3日追記】製造所は、ロールパンが仙台工場、クリームボックスは初見の「YKR」という固有記号の「仙台工場郡山事業所」。※秋田市のたけや系列「リベール」は「KR」
「ふっくらロールパン」の別の味や、過去に発売されたクリームボックスとは違う包装なので、いちおう今回のためにデザインされたのかもしれないが、包装自体には夏祭りの表記は裏にもない。
やはり、夏祭りはシールのみ。「がんばろう東北!~東北夏祭りを応援します~」の文字と、地図と、ここではさんさ踊りとわらじまつりのイラストのシール。

【3日訂正】3日号の秋田市「広報あきた」に少し出ていた。
6月9日に、たけや製パンの役員らが、秋田市竿燈まつり実行委員会(秋田市長が会長)に20万円を寄付。その時に、シールを貼る商品の紹介もされた。寄付は、たけや対秋田市だけだったようだ。

2022年の夏祭りパン
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男鹿銘菓えぐり舟

2020-07-01 23:54:30 | 各地お土産・食べ物
秋田県男鹿市船川港船川字船川(「ふながわみなとふながわ あざふなかわ」だそう)に、「お菓子のゴンタロー」という和洋菓子店がある。
大正14年創業で「長栄堂」という店名だったそうだが、祖先(創業者ではないようだ)の名前にちなむ屋号「権太郎」が浸透していて、誰も長栄堂と呼んでくれなかったので、「ゴンタロー」にしてしまったと、公式ホームページで説明されている。
男鹿市船越と潟上市天王にも店があり、男鹿の菓子店としては著名かつ大規模。男鹿のお土産としていただくこともある。

これまで、秋田市内では購入できなかった(アトリオン地下では買えたかも??)が、昨2019年10月、秋田駅ビルトピコに初出店。
2階正面から入ってすぐ、4つの島を複数の菓子店が共有して商品を並べる「秋田お菓子小路」の1店。現在は9店舗中7店舗が秋田市内の菓子店で、市外は角館のくら吉とゴンタローだけ。市民や旅行客が、ゴンタローのお菓子を入手しやすくなった。
【2021年4月19日追記】トピコのゴンタローは、2021年3月31日で閉店してしまった。再び秋田市内では購入できなくなった。
「男鹿銘菓」と銘打った2品
地方の菓子店ではよくあることだけど、ゴンタローのお菓子は地元男鹿にちなんだ商品名が多い。
右側「鬼の石段」は、皮と羊羹風のあんこが別添されたモナカ。商品名は鬼(なまはげの起源とされる)が一晩で999段の石段を作った伝説にちなむ。最近出た商品かもしれないが、京都製のOEMで、よそでもあるやつ。

ほかには、袋に男鹿半島の地図を描いたブッセ「あしねけ」というのもある。知らなかったが、方言で「遊びにおいで」という意味だそうで、かなり局所的な言葉ではないだろうか。

今回取り上げるのは、写真左の「えぐり舟」。
「えぐり舟」もローカルな用語だろうか。丸太をえぐって作る「丸木舟」のこと。包装のイラストがそれだ。
1994年3月1日秋田県広報協会発行の「ホットアイあきた380号」には「丸木舟は男鹿半島の海の生活にとっては欠くことのできないものであった。」「樹齢三百年以上の杉丸太をくりぬいて造る。」「明治三年の記録によると、男鹿半島全体には三百八十九艘の丸木舟が存在した」とあった。

お菓子のえぐり舟は、以前から知っていた。
開封。絵は裏面にもつながっていた
中身は、アルミホイルで包まれた、細長くて膨れた形。
長さ10センチ弱のケーキみたいなものが現れる
えぐる前の丸太のように見えなくもない外観。紹介しているのは「赤あん」とされる商品なので、
中にはこしあん
もう1種「白あん」もある。外袋で赤あん/白あんを区別するには、裏面の小さい文字が確実。袋表面で明確に区別することはできないようだ。どうも、白あんのほうが、印刷の水色が薄く、舟の色が黄色が強い(商品名の地色と同じ程度)という違いがあるみたい。

ホームページでは和菓子として紹介されているが、バターなども入った和洋折衷菓子。
こういうアルミホイルで巻いて焼くケーキみたいな(?)お菓子のことを、レシピサイトなどでは「ホイルケーキ」と呼んでいるが、専門的には「ホイル焼き」と呼ぶという話もあった。
でも、ネットで「ホイル焼き」を検索すると、魚のホイル焼きばかり。そう言えば、昔の秋田市の学校給食では、鮭または鯖のホイル焼きが出た。鯖は味噌焼きで、わりと好きだった。

と、ここまでで、えぐり舟を知らない秋田県南部~秋田市辺りの人なら、「おばこナひでこナ」じゃんと思うことでしょう。
その通り。湯沢市に本社があり、秋田市内にも店がある「お菓子のくらた」の商品と類似する。過去の記事でも少し取り上げている。
「おばこナ」「ひでこナ」で2タイプあり、どちらも秋田民謡にちなむ商品名。中身はおばこナは黒砂糖あん、ひでこナは白味噌あん。包装形態もえぐり舟と同じで、外袋のデザインはかすりの着物をモチーフにしている。アルミホイルはひでこナは金色。
2016年にAGFが実施した「珈琲(ハートマーク)和菓子アワード」で、秋田県代表として選ばれたそうで(やっぱり和菓子扱いか)、その時に「発売されたのは、今から50年以上前。」と説明があるので、1960年代中頃には発売されていた。
僕は、くらたのお菓子では「きいちご」と並んでおばこナが好き。食べる時、ひでこナとどっちがどっちか分からなくなって、毎回悩むのが難。

えぐり舟も、やはりおいしいとは思っていた。
今回久々に食べて、同時に食べ比べたわけではないけれど、えぐり舟のほうがよりおしいのではないかと思った。個人的感想だし、もらえるのならどっちも大歓迎ですが。
えぐり舟のほうが、食感がより柔らかく、優しい甘さに感じた。黒砂糖かどうかの違いもあろう。また、アルミホイルのべたつきやカスのこぼれ落ちが、心持ち少なくて食べやすかったかもしれない。


ネットでざっと見ると、秋田の人でも、えぐり舟とおばこナひでこナの類似性に言及している投稿は見当たらなかった【2日訂正】とても少なかった。そして、それぞれにファンが多いことが分かった。
秋田県内ながら販売地域がギリギリで棲み分けられていたことがあるだろう。
それが昨年秋から、秋田駅ビルの同じフロアの目と鼻の先で相まみえているのだが、それでも知らない人が多いかも。商品名から中身が想像できないし、かつ「ホイルケーキ」「ホイル焼き」というお菓子の名前自体も一般的でないこともあるだろう。

また、以前、秋田県外のお菓子で、これらと同種のを食べた記憶があった。キーワードをいろいろ変えて検索してみると、やはり、あちこちに「銘菓」として存在していた。
確認できたものを挙げてみる。
・秋田にはないが全国展開するシャトレーゼ「梨恵夢(リエム)」。中は果物など複数種。
・北海道旭川「あずチャン」「かぼチャン」。粒あんとカボチャあん。1977年発売。
・「酒田むすめ」。こしあん・やきいもあん・コーヒーあん。1976年の酒田大火の直後に発売。
・館山「花菜っ子」。黄身あん。1975年発売。
・小布施「初栗」栗あん+栗甘露煮入り。
・高知「かんざし」。柚子風味。夏は冷やして、冬はホイルごと5~6分トーストすることを勧める。1962年発売。
・大分「瑠異沙(るいさ)」。バイオレットリキュールでスミレの香りがするあん。製造元が破産したが、元従業員らが立ち上げた新会社がブランクを経て再発売。
・「はっさく紀行 尾道てっぱんの道」はっさくあん。ドラマ「てっぱん」が2010年だから、それ以後発売か。
【2日コメントに基づく追記】・岩手岩泉町「龍泉洞」。
【2022年5月21日追記】・山形市 十一屋「ゴールドシャトー チルミー」。ホームページには「マロンクリームの餡に、洋酒とバターの香りを添えた、ソフトな和風洋菓子シャトー。ホイルで包んで焼き上げたチーズ風味のチルミー。」とあり、ゴールドシャトーとチルミーという2つのお菓子がセット売りされたものらしく、ゴールドシャトーはミルクまんじゅうのようで、チルミーがホイル焼き。
【2022年6月18日追記】上記は、市中の菓子店が製造して自店で販売するもののはずだが、製造専門業者が道の駅や土産物店での販売向けに製造するホイル焼きも、各地にある。
また、細長くなく、正方形に近い形状のホイル焼きも存在した。由利本荘市の田口菓子舗「ぎゅっとまるごと由利本荘りんごのホイル焼き」、札幌の千秋庵「札幌娘」、岩手県宮古市のつちや本舗「浄土ヶ浜」など。浄土ヶ浜は「東北地方で最初の手作りホイル焼きのお菓子です。」としている。
【2024年6月30日追記】全国の百貨店にも店がある京都の「京菓子處 鼓月」では、「しっとりとしたパウンド生地に小豆こし餡をお入れしたホイル焼きのお菓子」の「花洛(からく)」があった。(以上追記)
といったところ。
分かった限りでは、かんざしとおばこナひでこナが先発で、1970年代中頃に全国的に広まったような雰囲気。そして、中身は地域ごとに個性豊か。
これを見てしまうと、こしあんもいいけど、各地のをいろいろ食べてみたくなる。旅行がままならぬこのご時世、各地のホイル焼きをセットにしたら売れるかも?!

そして、秋田市のかおる堂では「どじょっこふなっこ」という名の、ホイル焼きがあったという情報も。
ネット上には「現在は製造していない」という情報のみで、かなり以前にやめていると思われる。
そう言われれば、そういうのもあったような気がしなくもないが、「おばこナひでこナ」と似たネーミングなので混同しているのかも。(どじょっこ/ふなっこで中身が違ったりしたのか?)【下の続きの記事参照】

※2001年のえぐり舟そのほかのゴンタローの菓子と、なんと自分で撮っていた、どじょっこふなっこの写真はこの記事中盤以降にて。
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