梅雨後半になり、西のほうでは今年も災害が発生している。今のところ秋田ではほどほどの梅雨だけど、いつどうなってもおかしくない。その備えに関係した話題。
今は川の水位などの情報を、ネット、ケーブルテレビ、テレビのデータ放送などで、誰でもほぼリアルタイムで取得できるようになった。
ただ、河川管理者別に公開方法が違ったり、公的なサイトでも複数が存在したり、知らない人は戸惑う。最近は大河川の支流が氾濫することも多いが、一級河川の本流は国土交通省直轄(各河川事務所)なのに対し、その支流は都道府県へ委託されるという原則からして、分かりづらい。
以前、「国土交通省 川の防災情報(http://www.river.go.jp/kawabou/ipTopGaikyo.do)」が、直轄と県管理を一括して見られていいと紹介していた。
今年春から、秋田県管理の河川で、新たな情報提供がされるようになった。一部の水位観測所にカメラが設置され、画像が公開されている。
国交省直轄河川では以前からカメラがあり、テレビのニュースに流用される場合もある。秋田では、雄物川の新屋水門などに設置されていて、川の防災情報サイトからも見られる。
今回設置された秋田県のカメラは、今のところ川の防災情報には存在すら掲載されていないので、「秋田県河川砂防情報システム(http://sabo.pref.akita.jp/kasensabo/index.html)」から見るしかない模様。
これは2020年4月24日から運用されている「簡易型河川監視カメラ」。36河川47か所に設置されていて、今年度中にさらに9基設置予定。
秋田市の雄物川水系では、新城川、草生津川、旭川、太平川、猿田川、岩見川、新波川に1基ずつ。
旭川では、保戸野川反橋右岸の観測所に設置された。
現地の表示や県のサイトでは「中島」観測所とされているが、以前(2つ上のリンク)触れたように、テキトーな秋田県の体制のせいか、この上流にも別の「中島」観測所が存在するというおかしな状態。
そのため、国の川の防災情報サイトでは、下流にあるほうを「中島(指定)」観測所という名称にして区別している。それでも分かりづらいし、そもそもそこは中島じゃないのですが…
保戸野川反橋から下流方向。ピンクのタチアオイの向こうの白い箱が中島(指定)観測所
秋田県河川砂防情報システムより作成
5分間隔で静止画を送信していて、サイトでは最新のものと、それ以前の毎時00分の画像を24時間前までさかのぼって公開。
国交省の本流のカメラとは、画像の感じが違う。解像度もそうだけど、だいぶ広角でゆがんでいて、夜は水が分からないほど真っ暗になってしまう。あと画像内に、常に黒く(濃いグレー)塗りつぶされた部分がある。他の観測所も含めて同じ。
「簡易型」なせいもあるだろうし、川や河川敷の幅が狭く、流域に家が建てこんでいるという支流ならではの事情があるようだ。塗りつぶしは、建物の窓を隠して配慮しているようだ。この解像度では、窓の中が見えることよりも、24時間公開では、夜に家に灯りが点くかどうか=在不在もしくは起きているかどうかまで分かってしまうほうが怖そう。何かの拍子にカメラが動いてしまったら、ズレるだろうから、定期的な確認をしないとね。
【11日補足】国交省の本流のカメラは、リモコン操作で向き・画角を自在に変えることができる(その分、いつも同じ方向の画像を見られるとは限らない)。秋田県のものは、カメラの見た目や画像に塗りつぶし部分があることからしても、リモコン操作はできなそう。
橋から撮影
中島(指定)観測所本体の下流側のコンクリート柱にカメラが取り付けられ、上流方向を撮影している。公開画像では、左手前の箱が観測所で、緑の川反橋がすっぽり写る。対岸の橋両側の民家の窓のほか、奥のライオンズマンションの一部も目隠しされる。【9日追記・画面左端・こちら岸にギリギリ写りこんでいる、マンションと民家の一部も目隠し。】
カメラの下付近から一般的な画角で撮影
カメラが付けられた柱は、以前からあって、データ送信をするであろうアンテナが付いていた。以前、タケコプターのような風を測定しそうなものが2つ設置されていたのは、なくなった。
柱には南向きにソーラーパネルも設置された。
この装置は太陽電池稼働で、画像を無線送信するとのこと。今回、アンテナの増設または交換があったのかは不明。
カメラには「VIVOTEK」
最近、低価格監視カメラとして増えてきているのか、筒型で手動で向きを変えられそうなもの。台湾の「ビボテック」というメーカー。
秋田県警の交差点カメラに似ているが、それは「NSS」製だった。
※同じく秋田市内の県管理河川・猿田川のカメラや水位観測所について。
今は川の水位などの情報を、ネット、ケーブルテレビ、テレビのデータ放送などで、誰でもほぼリアルタイムで取得できるようになった。
ただ、河川管理者別に公開方法が違ったり、公的なサイトでも複数が存在したり、知らない人は戸惑う。最近は大河川の支流が氾濫することも多いが、一級河川の本流は国土交通省直轄(各河川事務所)なのに対し、その支流は都道府県へ委託されるという原則からして、分かりづらい。
以前、「国土交通省 川の防災情報(http://www.river.go.jp/kawabou/ipTopGaikyo.do)」が、直轄と県管理を一括して見られていいと紹介していた。
今年春から、秋田県管理の河川で、新たな情報提供がされるようになった。一部の水位観測所にカメラが設置され、画像が公開されている。
国交省直轄河川では以前からカメラがあり、テレビのニュースに流用される場合もある。秋田では、雄物川の新屋水門などに設置されていて、川の防災情報サイトからも見られる。
今回設置された秋田県のカメラは、今のところ川の防災情報には存在すら掲載されていないので、「秋田県河川砂防情報システム(http://sabo.pref.akita.jp/kasensabo/index.html)」から見るしかない模様。
これは2020年4月24日から運用されている「簡易型河川監視カメラ」。36河川47か所に設置されていて、今年度中にさらに9基設置予定。
秋田市の雄物川水系では、新城川、草生津川、旭川、太平川、猿田川、岩見川、新波川に1基ずつ。
旭川では、保戸野川反橋右岸の観測所に設置された。
現地の表示や県のサイトでは「中島」観測所とされているが、以前(2つ上のリンク)触れたように、テキトーな秋田県の体制のせいか、この上流にも別の「中島」観測所が存在するというおかしな状態。
そのため、国の川の防災情報サイトでは、下流にあるほうを「中島(指定)」観測所という名称にして区別している。それでも分かりづらいし、そもそもそこは中島じゃないのですが…
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5分間隔で静止画を送信していて、サイトでは最新のものと、それ以前の毎時00分の画像を24時間前までさかのぼって公開。
国交省の本流のカメラとは、画像の感じが違う。解像度もそうだけど、だいぶ広角でゆがんでいて、夜は水が分からないほど真っ暗になってしまう。あと画像内に、常に黒く(濃いグレー)塗りつぶされた部分がある。他の観測所も含めて同じ。
「簡易型」なせいもあるだろうし、川や河川敷の幅が狭く、流域に家が建てこんでいるという支流ならではの事情があるようだ。塗りつぶしは、建物の窓を隠して配慮しているようだ。この解像度では、窓の中が見えることよりも、24時間公開では、夜に家に灯りが点くかどうか=在不在もしくは起きているかどうかまで分かってしまうほうが怖そう。何かの拍子にカメラが動いてしまったら、ズレるだろうから、定期的な確認をしないとね。
【11日補足】国交省の本流のカメラは、リモコン操作で向き・画角を自在に変えることができる(その分、いつも同じ方向の画像を見られるとは限らない)。秋田県のものは、カメラの見た目や画像に塗りつぶし部分があることからしても、リモコン操作はできなそう。
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中島(指定)観測所本体の下流側のコンクリート柱にカメラが取り付けられ、上流方向を撮影している。公開画像では、左手前の箱が観測所で、緑の川反橋がすっぽり写る。対岸の橋両側の民家の窓のほか、奥のライオンズマンションの一部も目隠しされる。【9日追記・画面左端・こちら岸にギリギリ写りこんでいる、マンションと民家の一部も目隠し。】
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カメラが付けられた柱は、以前からあって、データ送信をするであろうアンテナが付いていた。以前、タケコプターのような風を測定しそうなものが2つ設置されていたのは、なくなった。
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この装置は太陽電池稼働で、画像を無線送信するとのこと。今回、アンテナの増設または交換があったのかは不明。
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最近、低価格監視カメラとして増えてきているのか、筒型で手動で向きを変えられそうなもの。台湾の「ビボテック」というメーカー。
秋田県警の交差点カメラに似ているが、それは「NSS」製だった。
※同じく秋田市内の県管理河川・猿田川のカメラや水位観測所について。