タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

チュンポンの旅から

2012年10月27日 | タカの渡り
これぞ「ザ・ワタリ」

 チュンポンで写した写真のチェックはまだ出来ません。いつ終わるか分からないので、、、、チェックを終わった写真を何枚か使って今日の記事を書くことにします。

     

     

 私たちが渡りを見たカオ・ディンソー付近の航空写真です。下の写真で軌跡が団子状態になっているところが猛禽類センターがあるところです。その下に駐車場があります。白く見えているラインが車道ですが、ここは車の荷台に乗って上ったので軌跡が乱れたのかも分かりません。森の中を歩いて登ったのではありません。

 赤いラインの左端がカオ・ディンソーの調査地点です。ロバートさんたちが観察されています。その傍で観察させていただきました。

     

 10月22日、猛禽類センターの前で観察したあと観察地点に向けて登りました。旅レコの記録では一番下の車道の標高が50mくらい、猛禽類センターが150mくらいで、調査地点の標高は286mを示していました。その途中、260mくらいまで登ると視界が開け、そのあたりに何名かのカメラマンが「大砲」を構えていました。

 この写真で遠くに岬が見えますが、それが上の航空写真に見る岬です。この写真に鉄筋みたいなものが写っていますが、足元の様子から見るとここにも小さな観察小屋のようなものが出来るようです。今はその工事中、その足場の悪い中でしばらく休憩しました。

 そこに着いたときは鳥は見えなかったようですが、、、、、、、待つことしばし、、、、、、


          

 右を向いたカメラマン氏の「大砲」の上にタカ柱。

 余談ですがその「タカ柱」のことを英語では「ケトル」と言うそうです。ケトル、Kettle,やかんのことですね。やかんで湯を沸かせると湯気が上がりますね。その湯気が上がる様子とタカが下から次々と帆翔しながら上がっていく様子が同じようだ、と言うことでそのように呼んでいるそうです。今回の旅で初めて知りました。

 それはそれとしてあのタカ柱、高みの見物をするには最高ですが、、、、数えるとなるとストレスだなぁ。

     

 あのタカたちは高度を上げたあとこちらに向けて攻めてきて、、、、、、

       

     

 行は行くは、、、、、、

 もう少し大写しにしてみると、、、、

     

 このような状態で、、、1,2,3、、、、と数えても間に合わないし、、、、カウンターをたたいてもとても無理、腱鞘炎を起こすのが関の山、、、、、、

 ロバートさんたちはシッカリした方法で数えられているのですが、タカ長はその方法を勉強していないので、、、、、1,2,3,4、、、、しかできないのです。

 今回の訪問のときもチュンポン市内のホテルで、Keith Bildstein博士ほか各国の研究者が参加してタカの渡りに関するワークショップが開かれました。この席でマレーシアのキム・チャイさんがカウントの仕方について講演されています。私たちが通常見るのは「1,2,3,4、、、」でこと足りる渡りですが、キースさんの本「MIGRATING RAPTORS of THE WORLD」を見ると、世界にはシーズントータルが10万、20万羽は可愛いもので、100万、200万を数える観察地もあります。

 タカ長は詳しいことは何も分からないのですが、そのような観察地に行って「1,2,3,4、、、」では話にならないことだけは分かります。そこはシッカリとした方法論を勉強しないと対応できないはずです。いずれにしてもまぁタカ長には関係ない世界の話ですが、、、、、、、。

 22日は汗びっしょりになってこのような写真を何枚も何枚も撮りながら渡りを見ていたのです。

 ロバートさんたちの調査結果がネットで公開されています。関心のある人はここをクリックして下さい。

 私たちが観察地にいた日の午後は数が伸びなかったようですね。Black Bazaに関しては、私たちがチュンポンからバンコクへ移動した23日のほうが多かったようです。私たちも移動中のバスの中から500羽くらいの渡りは見ていますから、その日に22日以上の渡りがあったことは納得です。





竜頭山に登る

2012年10月27日 | 山歩きから
 タイから帰ったばかりのタカ長、10月26日に龍頭山(928.4m)に登りました。竜頭山は広島県山県郡豊平町にある山ですが、今は町の合併がすすんでどのように表記したらよいか分かりません。

     

 昨日の軌跡です。赤い線の下がタカ長団地、上の端が龍頭山です。同じ道を単純に往復しました。(本当はちょっとだけ違いますが、、、、)

       

 山の部分をズームするとこのようになります。どんぐり村と読めると思いますが、そこは道の駅で、行きはトイレ休憩、帰りは蕎麦を食べ、野菜などかって帰りました。ここ豊平の蕎麦は近隣ではそれなりに(?)有名な蕎麦です。その味は、、、、もちろんまずくはないのですが、昨日は竜頭山の頂上で早弁を食べ、それから下山し、空腹を感じる前に食べたので、蕎麦の味を云々する状況ではなかったようです。

       

       

 山道には秋の花が咲き始め、駒ヶ滝の上では紅葉が見られました。これからしばらくのあいだは山歩きには最高の季節、タカ長たちもいろいろなプランを考えています。

    

 紅葉の始まった山道をゆっくりと登り、、、、

        

 山頂前のこの階段を登るとほぼ360度の展望が得られる龍頭山の山頂です。

 この山頂では過去何度もタカの渡りを見たことがあるので、カメラを放り出して注目していましたが、山頂で見たのはツバメとトビだけです。

 タイで悪いものを見たあとなので、日本の空を見るような気分ではないようなことを書きながら、性懲りもなく空に注目しているのですから、タカ長もいい加減なものですが、、、、、、

 そのようなことを書いたバチが当たったのか、タカの渡りはまったく見ることが出来ませんでした。タカを見たのは山頂までの道筋で空を注目しているとき、ノスリが1羽ハイタカ1羽とともに帆翔しているのを梢ごしに見ただけです。

    

 山道で見た花です。ヤマハッカは分かるとしても、何故かスミレが咲いていました。

 キノコもハタケシメジなど何種か見ることが出来ましたが、、、、、、全体的に見ると、、、、予想していたより花の数は少なかったようです。そのため道草する時間が少なくて早弁になったのです。