タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

森を歩く山

2016年10月28日 | 山歩きから
朝から雨模様の広島、今朝の裏山歩きはキャンセルしました。

山歩きは続くのですから、何となく気が向かない、天気もハッキリしない日は休んでも良いです。

    

若いころから山歩きをされている人は、おそらく大半の人は岩山や雪山にあこがれたはずです。

タカ長もそうでしたが、地方に住む者にはそのような山は遠い存在で、北アルプス登山など今の感覚では海外旅行なみだったように思われます。

特にタカ長のような安月給には遠い存在でしたが、それでも何度かはアルプスと名がつくところに行きました。

そのような登山はタカ長の青春の晴れ舞台、といえるようなものでしたが、、、、

そのような晴れ舞台に立つことは多くはなくて、地方の藪山を歩くのがタカ長の山歩きでした。

そのような登山を、心のどこかでは軽蔑しながらも、現実問題としては遠出もできないので、地方の小さな山歩きを続けていたということでしょうか。

    

そのような登山しかできない自分にひけ目を感じていたようなところもあります。

指導票もハッキリしない藪山を歩きながら、このような山を歩かせたら中央の山を歩いている連中には負けない、と強がっていたものです。

それは地方の登山者に共通した強がりだったかもわかりません。

    

それから年を経て、地方の藪山を歩くことに劣等感も違和感も感じなくなりましたが、、、

それはかなり歳をとってからだったと思います。

人は歳を重ねて森の魅力に目覚めるのでしょうか?

後期高齢者となった今は、気軽の高山に登ることはできないからでしょうか、地方の藪山を歩くことに喜びを感じるようになりました。

ただ、広島の山には杉や檜の人工林が多くて、ブナなどの落葉樹の森を長時間歩けるコースが少ないのが不満といえば不満です。

       

これからの秋、落葉した森の尾根道を、落ち葉を踏みながら歩くのは最高に楽しいものです。

いつのころからか、そのような登山に喜びを感じるようになりました。

そのような道は秋もよいのですが、、、、、

    

森の木が芽吹く前の、春の山歩きも楽しいものです。

マンサクの咲くころからカタクリの咲くころまでの山歩き、そこには秋には感じられない喜びがあります。

そのような喜びを探しながら歩くのが、これからのタカ長たちの山歩きになりそうです。