タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

クマが棲む(?)山

2017年07月06日 | 山歩きから
相棒と裏山を歩きました。しかし、、、今日もまた、、、

陽ざしもない、風もない、花もなければキノコもない、、、、あるのは湿気だけの状態が続いています。

それにしてもキノコ、夏キノコと言いますが、今年はほとんどその姿を見ません。

これも何かの異常でしょうか?チョッと気になります。

             

このような張り紙(右側)がトイレの壁に掲示されました。左側は登山口に昨年から張り出されてママになっているものです。

7月2日の9時半頃登山者がクマのうなり声を聞いた、、、、という情報が7月4日に町内会長を通じてタカ長のところにもはいってきたのですが、、、

ここに張り出された情報とその情報の整合性がまったくないのです。

    クマのうなり声を聞いた       ⇒ クマの目撃情報

    入り口から5分くらい入った付近   ⇒ 椿峠付近

    現場に注意喚起の看板を設置     ⇒ 張り紙だけ

    クマレンジャーが調査したが痕跡ナシ ⇒ 掲示ナシ

    添付された地図はまったく不正確

3項目はチョッと八つ当たり的ですが、うなり声を聞いたことが目撃情報になるのかどうか???

どのような登山者がどのような声を聞いてクマの唸り声と断定したのか不明です。

その現場たるや町内会長経由できた情報と張り紙とはまったく別、登山口とそこから1時間くらい歩いた稜線、なぜこれほど不正確なことを掲示するのか不明です。

    

タカ長の嫌なのはこの種の情報の向こうに見え隠れする行政の保身的な姿勢です。

仮にも役所の名前で掲示するのなら、、、、地区の町内会長や学校、警察、消防署などへ流す情報と掲示する情報が同じでないといけないはずです。

クマがいたかどうかは不明だとしても、その場所くらいは正確に伝えないといけないでしょう。

張り紙さえ出しておけば自分たちの責任はない、、、、というようなものが見え隠れするように見えるのです。

    

そして、もう一つ嫌なのは、、、

   クマ=有害な獣  クマ即悪者、、、という姿勢が見えることです。

山に行けば獣もいればハチもいます。彼らの領域に私たちがはいってゆくのですから、そこに彼らがいても文句は言えないはずです。自然界においては彼らのほうが先輩なのです。

クマとバッティングして被害が出ていることも承知していますが、多くの場合はクマの責任ではなくて、、、

その根幹は人間側にあるようにタカ長にはおもえるのです。

クマ即悪者、、、と言うような啓発は間違っているとタカ長は思っています。

クマとのバッティングは好ましいことではありませんし、タカ長もすきこのんでクマさんい遭遇したいとは思いませんが、、、

一般の人を啓発するのなら、クマを人の生活環境に近づけないようにゴミ処理を確実にするとか、、、

登山者に対しては、山に食べ物になるようなものを捨てないようにするとか、、、、

そのようなことを啓発することのほうが大切だと思うのです。

クマ=怖いもの、、、と言っているだけでは何も解決しないのではないでしょうか?

    

張り紙に書かれていた椿峠と思われるところです。

私たちは仲間内で、ここを「椿乗越」と言っています。国土地理院の地図にはそのような名称はありません。

そのことはどうでもいいのですが、、、、

私たちが歩いている広島県西北部の山、、、、西中国山地とか、、、、芸北山群とか言われていますが、、、

そこは昔からクマの生息域と言われており、タカ長は山を始めたころから先輩に連れられて、クマの爪痕を見て歩いたり、土地の古老からクマの話を聞いたりした経験があります。

クマが私たちのそばに生息しているのは周知の事実であって、それを無視して、確たる証拠もない情報をもとに山に入らないように指導するのは行政の姿勢として正しいのでしょうか?

わが裏山の情報でそのようなことを言っていたら、広島県北部では山仕事も出来なくなるのでは???登山などとんでもない???

    

そのうえでタカ長の無責任な感想です。

わが裏山にクマが生息していたら、それはそれで素晴らしいことだと思われませんか?それだけ自然が豊かである証明ですから、、、、。

しかし、裏山にはクマが好む落葉広葉樹は多くありません。

クマの好きなドングリが、通年生息できるほどあるとは思えません。クマだななど見たこともありません。

と言うことは、、、何かのことで裏山を通過するクマはいても、生息していないのでは?

そのようなわけで裏山でクマとバッティングする確率はものすごく小さいと思っています。

タカ長はあのような情報があっても裏山歩きを自粛する気持ちはまったくありません。

     以下はネットで見つけた環境省の資料です。

    

        

これを見るとクマの生息域がわが裏山にかぎりなく近づいていることが分かります。

近くの町でクマ騒ぎがありましたが、何かの事情でクマが町に近づいても不思議はないようです。

クマとのバッティングは好ましいものではないでしょうが、だからと言っていたずらに恐れているだけでは何も解決しないと言う思いは変わりませんね。