タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

一発勝負だぁ!

2020年08月31日 | 日々雑感
ベルさんが海外で撮った写真を紹介されています。

タカ長も海外探鳥旅行の経験があり、野鳥の写真も撮りましたが、質量ともにベルさんにはボロ負けです。そこでこの写真で一発勝負だぁ!

    

タカ長のヘアーが豊かだった(?)フィルム写真の頃のことです。

野鳥たちが繁殖活動に忙しい時期、広島では有名な探鳥地である臥竜山の雪霊水の前で鳥を見ていたら頭の上に1羽のヒガラが止まりました。

頭の上に止まったヒガラはタカ長の髪を引っ張っています。イメージとしては私たちが棒杭を抜くときの感じです。両足を開いて、腰を下ろして、全力で杭を抜くときの感じです。

そのときタカ長たちは、野鳥の会広島県支部のチームとしてバードソンの全国大会にエントリーしていました。雪霊水の前に行ったのは本番前日の下見でした。

下見を済ませたタカ長たちはふもとの旅館で支部のメンバーたちと合流し、一緒に宿泊しました。夕食の席でこの話をしたら仲間たちは大笑い、席は盛り上がりました。

その時間までタカ長の頭頂部には、ヒガラが爪を立てた、ヒリヒリするような感覚が残っていました。

以上がこの物語の前半です。

    

翌日はバードソン本番、仲間たちと雪霊水の前に行き、、、、

昨日ここで、、、、と実況見分をしていたら、前日と同じ木からヒガラ飛んできてタカ長の頭に止まりました。

それを見て、前夜半信半疑だった仲間たちも納得しました。頭上に止まっている時間も長かったのでタカ長のカメラを仲間に渡して撮ってもらったのがこの写真です。

    

この経験を日本野鳥の会の機関紙「野鳥」に投稿したら採用され、この写真は全国の会員が見ることになりました。

審査の先生から「私もこのような僥倖にあずかりたい」と言うコメントを頂いたことも記憶しています。

それにしてもタカ長の頭髪、ヒガラの巣材としては最上級品なのでしょうか?二日続きで取りに来るとは、、、、、。

あの日以降急激に頭頂部が淋しくなった、と言ったらヒガラさんに叱られるのでそのことは口にしていませんが、それにしても貴重な経験でした。

天下のベルさんだって頭頂部にカワセミを乗せたことは無いだろう!

全国に鳥を見る人はたくさんおられますが、二日続きで野鳥に止まってもらった頭髪をお持ちの人はおられないのでは???