公開するかしないか、チョッとだけ迷った写真です。
若き日のタカカノ、まだ「女房殿」になっていない頃の写真です。
ゴールデンウイーク、信州の高原をめぐる山旅の最後、野辺山高原で写したものです。
山旅の最後、特大のキスリングはスペース十分で、パッキングのことなど考えないで適当に詰め込んだ感じです。
そこにあるものをパッと詰めこんで、力任せにガンガン歩いていたような、タカカノの性格丸出しの写真です。
山旅に出発するときはこのようなパッキングは出来ません。
それなりに気をつけていました。後ろから見ると頭が見えないくらいのキスリングを担いで信州の高原をめぐっていました。
正面に赤岳がかすかに写っています。
この時期の高山に登るだけの力が無かったタカ長たちは高原歩きを楽しんでいました。
その頃のことを思うといつも思うのですが、あの頃何をを食べながら旅をしていたのでしょうか?
旅の途中で買い物をした記憶もないので、何もかも持って出かけていたのでしょうか?
いずれにしても、少々の重さなど気にとめないで、ガンガン歩いていたあの頃が懐かしいですね。
この時の山旅ではありませんが、戸隠高原から柏原まで歩いたとき、振り返った視界にキスリングと青空が見えたことを今でも鮮明に覚えています。
目線より高いキスリング。そのようなものを担いで山旅が出来たのですから、若いっていいですね。
この程度の斜面でもえっちらおっちらの、今のタカカノです。
タカ長も同じようなことですが、この写真との間には五十数年の時間が流れているのですから仕方ありません。
いたずらに過去を懐かしむわけではありませんが、タカ長たち二人にこのような時間があったことを、今では嬉しく思っているのです。
タカ長の山ときどきタカ見は今日も金子みすゞの詩です。
ご訪問のほどよろしくお願いいたします。