武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

夕張の呪い、厚労省の悪党

2007年12月28日 | 人間の欲望
粉雪が舞う北の国・夕張市(市長・藤倉肇)を訪れた。
あの有名な大遊園地には、大観覧車、ジェットコースターが真っ白な雪で覆われ、巨大オブジェのようにうずくまっていた。
春が来て雪が融け、これらの遊戯機械を動かすには、莫大な修復費用が毎年かかるはずだ。
そういう厳寒の地に、冬は休まざるを得ないことが分かっていながら、なぜこのような大規模な野外遊園地が建設されたのだろうか。
300億円の莫大な建設費で潤う建設土木会社、遊戯機械メーカー、それに付帯する様々な施設、政治献金という名の無心、裏金の洞穴に金は吸い込まれてしまった。
地元の人間で、この冬の厳しさを知っている者なら、こんな大遊園地を作るべきではないことは子供でも分かることだ。
今や夕張市は350億円という借金を抱え、今後18年かけて返済していくのだそうな。そのために、住民税、各種公共料金が値上がりし、病院、学校は一つに統合され、市民サービスはやせ細っている。
この350億円のほとんどが大銀行、三井、三菱、みずほ銀行からの借り入れだ。大銀行はいくらでも役所に対しては金を貸す。なぜなら、国がその債務を100%保証するから、絶対に取りはぐれはない。
その結果、夕張市は借金が野放図に膨らみ破綻してしまった。
但し、この借金は北海道庁が肩代わりで支払い済みだ。
そして驚いたのは、市だと言うのに人口は何と1万2千人しかいない。
かつて、そこに市職員は300人いたという。今は120人だが、今後80人くらいまで減る予定という。
1万2千人しかいない町で、市の職員が300人もいたとは驚きだ。
そして、破綻しておりながら退職者には退職金を満額支払ったという。
冬将軍が訪れる本番はこれからである。「しばれる」

またしても厚労省の亡霊が出てきた。
薬害肝炎の救済法案をめぐり、自民党と原告弁護団の会合が開かれ、肝炎治療費に充てるための基金を創設することになったという。
但し、問題がある。 
この基金に、厚労省の傘下にある独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」が運営にかかわる動きをしている。 この機構の理事長である宮島彰は、2002年当時の厚労省医薬局長であり、今回の肝炎被害患者リストの隠蔽を図り、ファイルを闇に葬ったと言われている。
宮島は、「薬を後ろから読むとリスクと言い、常に危険がつきものだ」と公然とうそぶいている官僚で、この基金に関係すれば、肝炎患者の薬害判定に厳しい姿勢で臨むことが予想されるのだが。
加害者が救済面をして、新たな利権に乗り込んでくるとは恐るべし厚労省官僚。
議員立法という自民党・官僚政治の手練手管が次第に明らかになってくる。
(ムラマサ、鋭く斬る)

コメント
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