武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

泣くな、福田衣里子さん

2007年12月14日 | 人生の意味
役人の試算では、一律全員救済をすれば、2兆円が必要だと福田総理を脅かしているという。
本当に2兆円かかると役人が言うなら、2兆円を出さなければならない。
今回の和解内容は、補償の対象となる投与期間を、フィブリノゲンは1985年8月~1988年6月と限定して、肝硬変と肝がんは4000万円、慢性肝炎は2000万円、感染したがまだ発症していない場合は1200万円の3ランクに分けて補償すると聞こえてくる。
対象人数は約200名であり、総額はたったの40億円である。
実際には、推計30万人のフィブリノゲン患者がいると言われているが、厚労省は、30万人はとても認めない、認めても原告団、患者リスト418名と、周辺人数だけだろう。
しかも、その418名リストには、多数の死亡者が含まれている。
厚生労働省と田辺三菱製薬(当時のミドリ十字)の責任は免れることはできない。
この薬害肝炎の本質は、フィブリノゲンそしてクリスマシン肝炎の原因は、血液製剤のウイルスだと発覚してからの対応が、患者に対して告知し治療を呼びかけるどころか、問題を隠蔽し闇に葬ろうとした役人と製薬会社の犯罪性にある。
アメリカでは30年前の1977年にフィブリノゲンは使用禁止にされているにも関わらず、厚生労働省と田辺三菱(=ミドリ十字)は使い続け、今回、見切り線とされた1988年6月のミドリ十字発表の安全に関する文書は、フィブリノゲンの副作用の注意喚起はしていても、「必要最小限」のフィブリノゲン使用をそれでも認めている文書なのだ。この文書発行をもって厚労省と製薬会社は免責を主張しているが、まったく免責にはなっていない。
現場の医師達が言うように「使用禁止」の文字がなければ何の意味も無いということだ。
田辺三菱は最大限の費用負担をしなければならぬし、厚生労働省も2兆円かかると試算するなら、その額を負担しなければならない。
田辺三菱の売上高は1700億円、経常利益は320億円だが、その経常利益300億円を、患者が苦しんだ20年間をかけて、6000億円は、患者救済に使わなければならない。そして国も300億円を20年間で6000億円、合計で1兆2千億円の費用は捻出しなければならないし、できることだ。
果たして、福田総理に政治決断ができるだろうか。
床屋の政治談議でもやっていれば、福田さんは人のいい町内会長くらいは務められるが、患者側に立った政治決断ができなければ、とてもとても総理大臣たる器ではない。
(ムラマサ、鈴のように鳴く)

コメント
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