武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

首に鎖を巻きつけられた、小沢一郎

2010年02月05日 | 人生の意味

小沢一郎。
ニューオータニからドクロ城を見る。
今日は、これで引き上げよう。島と絵美、銀さんに電話をかけて、今晩、新宿で落ち合うことになった。風は冷たいが、陽が明るく射し込めた東京。
悔しさがないと言えば嘘になる。しかし落胆したかといえば、そうではない。
一敗地にまみれても、闘う意志があれば、幾つもの崖をよじ登っても、超えられる架け橋は、どこかにある。
コートの襟を立て、赤坂見附の地下鉄の階段を降りる。新宿3丁目はすぐそこだ。

★司馬遼太郎。
志の高さ低さによって、男子の価値が決まる。今更、おれがいうまでもあるまい。ただ、おれがいわねばならぬのは、と、継之介は息をひそめた。
「志ほど、世に溶けやすく、壊れやすく、砕けやすいものはないということだ」「峠」より。(越後長岡藩、河井継之介)

★検察と小沢民主党。
検察の政治感覚というのは、ある種、凄みを感じさせる。小沢不起訴に関して、賛否両論があるが、敵の首領を野に放ち、代議士秘書3人を訴追した。しかも罪刑は「虚偽記載」のみだという。裏を返せば、それ以外はフリーハンドを握っているということだ。つまりガマの首に鎖をつけたということではないか。
使い走りの子分3人を白州に引き出しながら、ガマは嫌疑不十分だというのは、明らかに検察の欺瞞だ。なぜなら自民党のボス・村岡兼造事件が当てはまる。
故・橋本龍太郎が、赤坂の高級料亭「口悦」にて、1億円の小切手を日歯連から貰ったのだが、それを政治資金収支報告書に記載しなかったのは、村岡兼造が首謀し、差配したとされ起訴された。橋本派の大番頭であった村岡は、「寝耳に水」と完全否定したが、検察は真っ黒な野中広務を挙げることなく、代わりに村岡を起訴。
ところが何と東京地裁は無罪と断じた。実質審理と証拠調べは地裁で行われるから、その地裁で無罪判決というのは非常に重い判決だった。(高裁は逆転有罪、最高裁は上告棄却で有罪確定)。
つまり検察は、本人が完全否定しても、地裁が無罪を下すような事犯でも、検察がその気になれば、起訴をするのに何の躊躇もしない。
さてさて、ガマは自由になったと喜んでいるのか、それとも穴倉にこもって、首に巻きつけられた鎖をさすっているのか。 これからが、お楽しみだ。
じゅうめい、低くボレロを口ずさみ始めた。

★朝青龍。
引退した。
横審から文書にて「引退勧告書」が出たのだという。これを拒否することはできない。朝青龍は涙の会見だったが、同時に「心は晴れている」とも語った。彼の相撲は、うまく強かった。29歳で初場所に優勝したばかりだから、あと2~3年は楽に綱を張れただろう。しかし横綱としての品格がなかった。土俵上だけのことを見ても、立会いで王者らしくないビンタを張る、勝負が完全に終わってからのダメ押し、気に食わない相手にはマゲ引っ張り、パンチなどの乱暴な手に訴える、土俵下では片足を投げ出す無礼な作法などなど、朝青龍に対して苦虫を噛み潰していた人は多かった。
そして2月3日、国技館で奉納土俵入り、朝青龍は雲竜型を披露したが、「モンゴルへ帰れ」の野次が飛んだ。こういう野次が飛んだら、横綱は己を恥じて、昔なら切腹、今は引退ということだ。
しかしモンゴルでは、朝青龍はモンゴル人だから、日本が圧力をかけて強制的に辞めさせたと反発しているそうな。確かに、朝青龍の引退は、実質解雇であった。
しかし、断じて朝青龍がモンゴル人であるから、強制引退ということはない。あくまでも横綱としての品格と素行が問われ、引退に追い込まれたということだ。
その良い例が同じモンゴルの白鵬だ。彼は横綱として皆に尊敬されている。
さて話が変わって、現役時に、横綱・貴乃花と朝青龍は一度対戦したことがある。その相撲は、貴乃花が一方的に朝青龍を押し切り完勝だった。貴乃花は強かった。
最近、日本人力士で貴乃花クラスがいないのは、寂しい。
(ムラマサ、鋭く斬る)

コメント
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