昨日の田原のサンプロ。
テーマは小沢問題。
自民党の石原伸晃を除いて、他の3人は、いずれも元検事で今は弁護士。
元特捜部長の宗像、元特捜検事の郷原信郎、そして元検事の小川敏夫。
元検事であっても、それぞれの立場から発言すると、「黒」、「白」、「黄色」と色とりどりというのは面白いというか、世の中というものは難しいものだと、改めて感じる。
★宗像紀夫。
名古屋高検検事長までなったから、検事としてはトップクラスの出世をした。現役時代は鬼の宗像と恐れられたが、今は68歳、穏やかな表情に変わった。
小沢スキャンダルは終結ではなく、脱税等での二次三次の掘り下げはあると示唆したが、4月の新検事総長が誰になるか、そして特捜部長の新任は誰になるのか、によって変わるだろう。本ページの見立ては、次の波状攻撃はないと見る。
なぜなら小沢との裏交渉はまとまった。それに小沢一郎に与えたダメージは、所期の目的以上に戦果を上げた。つまり、ドクロ城の中枢部はピンポイント・トマホークによって大きな損壊を受けたということ。
化膿したガマの傷を、民主党内でいつまでも膿ませておくのも悪くはない。
★郷原信郎。
番組の中で、「小沢さんの成り代わり」と宗像に揶揄された郷原。
小沢潔白説で、口角泡を飛ばして頑張っていたのは、ガマも涙が出るほど嬉しかっただろう。
★小川敏夫。
民主党の議員であるから、小沢をかばうのは仕方がない。しかし、世論調査で70%の国民が小沢は辞任すべし、という視線で見ているのだが、それを無視する態度というのは、いつか「しっぺ返し」が来る。国民はそれほどバカではない。
このまま小沢を擁護するのも、彼の政治家としての判断だが、政治生命にも関わってくる。
そして、小川さんは一つ失言した。鳩山内閣も民主党も、公式見解は、「検察のリークはなかった」というものだが、小川は何を焦ったか本音を吐いた、「検察はメディアに捜査情報をリークした」と滑った。小沢党と検察との手打ちでは、「リークは無い」ことで終結している。それをテレビで、ひっくり返すような事を言えば、どこからかクレームがくる。つまり、黒いカラスを白鷺と言いくるめたのだから、毒饅頭を飲み込むしかないのだ。
★さて、朝日新聞の星が面白いことを言った、「このまま行けば、民主党は参院選で惨敗ですよ」。
鳩山と小沢の子分が5名も起訴された政権というのは、どれだけ汚濁にまみれた政党なのか。しかも小沢党は民主党内で言論封殺のゲシュタポをやっている。これで民主党が参院選で勝ち、過半数を制したら、今度は新聞、テレビ、ネット、ブログの言論規制に乗り出してくるだろう。民主党は危険な政党だ。
★石川知裕。
さて、民主党の小沢党の対応はどうする。
自民・野党の3党が、「石川知裕の議員辞職勧告決議案」を衆院の横路議長に出した。しかし小沢党の山岡賢次は、「審議しない。国会には上程しない」と宣言。
民主党は反対だというなら、堂々と否決すればいい。なぜ民主党は、野党の賛成演説を本会議でされたくないのか。民主党はついに言論弾圧に出たということではないのか。まあ、本ページは、石川さんは辞職しなくても良いと思うが、陰で薄ら笑っているガマがいる。がんばれ石川。
(ムラマサ、鋭く斬る)