なんじゃこりゃあ!!

自然科学全般をこよなく愛するブログです。OCNブログ人から引っ越してきています。

脳に電極を埋め込む(フランケンシュタインの誘惑より)

2017年09月29日 | テレビ番組

皆さんこんにちはtatuakicadoです('ω')ノ

お元気でしょうか?最近下呂市も朝晩寒くなりました。でも考えようによっては秋って非常に良い季節だと思いませんが?暑すぎず寒すぎず・・・・・って当たり前ですが( *´艸`)

何を言っても食欲の季節なんで美味しい果物や野菜などいただきましょう('ω')

さて、HDDに録画しておいたNHKBSのフランケンシュタインの誘惑をさっきまで見ていました。

この番組ではチップと表現していますが、半導体集積回路に電池、無線機器などを小さくして電極を脳に差し込んだ状態を言うと私なりに解釈して話は進めたいと思います。

その昔、喜怒哀楽である感情は何処にあるのか?明確な答えはありませんでした。

スペインの眼科医に生まれたホセ・デルガードは父の仕事である眼科医を目指してマドリード大学へ行きます。しかし当時フランコ将軍を率いる独裁政治が台頭していました。そこで反対活動をデルガードも行いますが、捕えられて収容所へ行きます。デルガードが収容所で見たものは感情的に人を殺害すると言う事でした。

ここでデルガードは脳の研究をして感情的にならないようにするためにはどうしたらいいか?と言う研究を釈放の後するようになります、デルガードはアメリカにわたります。大学の研究員になったデルガードはある研究者の猫の脳に電極を入れ流すと攻撃的になったと言う研究結果を目にします。

そこでサルを使い電気を流す機械を使い脳に電極を刺す実験を行います、すごい事に無線で電気のスイッチを入れられ電池を持ち非常に小型化された機械を開発してサルの脳にこの電極を刺す手術をします。サルは大人しくなったりしました。

これは精神疾患に使えるかもしれない、こう考えたデルガードは精神科の患者にこの機械を埋め込む手術をします。

結果は脳の部位によって違いました。部位により怒ったり融和的になったり手が勝手に動いたりすると言う事が分かるようになりました。これで脳が感情を司り精神疾患に友好的であると論文に書きます。

しかし、この時代ロボトミー手術が流行っていたのでだれも気にも留めていませんでした。

(デルガードはロボトミーには否定的でした)

そして向精神薬も開発されていたのでますます目向きもされませんでした。

デルガードの共同研究者の発言でデルガードは非難されます、それは「同性愛や暴動をする人にも脳に電極と機械を埋め込めば制御できる」と言う発言でした。

これに社会活動や同性愛の人が激怒、デルガードは非難されました。

スペインに戻ったデルガードはスペインの伝統闘牛の牛に電極と機械を埋め込み自ら実証デモVTRを作ります、それは牛の脳に電極を刺しそれを無線でコントロールすると言う物です。

デルガードはさらに手術をしない電磁パルスを脳に照射する機械を開発していました。

その頃旧ソ連がワシントンに目掛けて電磁波を使いワシントンの政治家を操ると言う疑惑が出てきました、その検証番組にもデルガードは出てこの方法は素晴らしいと言っています。

そこでも世界中からとんでもないと批難されました、しかしこの話は科学的には考えられることですが感情を電磁波でコントロールできる可能性は非常に低いと言えます。

(批難した人は恐らく大体の人が被害妄想であったと言えます)

そしてデルガードが亡くなった現在米国防総省が兵士の脳に恐怖心を無くすように機械でコントロールして電極で脳を刺激してしまう研究が行われていると噂されています(国防総省は否定している)

さらに現在では一部の病気のために脳に電極と機械を埋め込むと言う治療が行われています。

パーキンソン病では脳の部位に電極を刺して電気刺激を与えるだけで症状が改善すると言う治療も行われています、しかしこの治療には副作用があってギャンブル依存になったり買い物依存になったりする事があると言う事です。

ざっと見ていて思ったことと言えば、病気を治す技術としては一定以上成功していますがコントロールすると言う事が新たな副作用を行さないかという不安もあります。

誰のための治療法であるのか?

私たちは勝手に人を操ってもいいのか?

倫理が気になります( ˘ω˘ )

見逃した人はNHKオンデマンドをご覧いただくと良いと思います。

さて、9月もお終いです。後今年も3か月ですね。

酸いも甘いも嚙み分けて過ごしていきましょう。

そりでは<(_ _)>

コメント
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