なんじゃこりゃあ!!

自然科学全般をこよなく愛するブログです。OCNブログ人から引っ越してきています。

金融工学(フランケンシュタインの誘惑より)

2017年10月27日 | テレビ番組

皆さんこんにちはtatuakicadoです('ω')ノ

お元気でしょうか?私の方は相変わらずのルーチンワークでございます。もう11月に入りますね、下呂市も紅葉が進んでまいりました。最近風邪をひいてしまいました(;゚Д゚)今年の風邪は比較的軽く済むようです。その割には喉に来ている気がします。皆さん気を付けてください。

ここで一寸言いたいことを書きます。近頃AIが非常にブームですが、その成果が独り歩きしてバブルのような状態になったり粗悪なAi商品が出たりすることがあるように見受けられます。皆さんが勘違いしていけないのは必ず技術的シンギラリティが来ると信じている人が多いです、しかしそれは当てになりません。そりゃ技術が進めば人間を超えるようになると思いますがそれが近いうちに起きると言う証拠はありません。私は50年後か一世紀またいでできる技術かもしれないと思います。今のコンピューターでは非常に柔軟性が無くソフトウエアを作るのにも大変手間のかかるのです、あまりAiを過大評価しない方が良いと思います。

さて昨日HDDに落としておいたフランケンシュタインの誘惑を見ていました。見逃した人はNHKオンデマンドで見てください('ω')ノ

昔から株相場などを予測することは、水の中に入れた絵具の様に予測することは出来ないと言われていました。そうブラウン運動など予測することは出来ません、自然界を完全に予測することができるトルースは無いと思われていました。

シカゴで生まれた数学者エドワード・ソープはカジノのブラックジャックに勝つ方法を考え出します。それはカードの中に10のカードが多いと言うことと確率論(確率論は元々ギャンブルのため生まれました)を使う事とケリーの公式をつかい掛け金を決め必勝法を編み出しました。これでディーラーのバーストを起こすのです。

ソープはこれを株式(ワラット)に応用しています(カウントの方式)これは今でいうカラ売りの始まりです。逆に下がるときを予測してワラットを買い値上がりして損をした場合株を買いその補填をします。

これを当時(1960年)本にまとめて出版しますが当時のウオール街では見向きもされませんでした、しかし当時の数学者と経済学者がブラックショールズ方程式を作ります(ソープと考えは同じ)これは株価の適正価格を求めることができるのです。次々と商品が生まれます。

そして当時アポロ計画が終焉してロケットエンジニアが失業するようになると職を失った科学者がこの金融工学で仕事をしようとしました。

マイロン・ショールズがMTCMをブラックショールズ方程式により作り40%に匹敵する利益を得ました、ショールズはノーベル経済学賞を受賞しました。しかしこの手法をライバルなどの他の銀行もするようになりMTCMは段々もうからない状態になります。そこで当時のロシア国債に目を付けます。

しかしロシアはデフォルトに陥ります。しかしブラックショールズ方程式はロシアが破たんする確率は非常に低いと計算していました。ここでロシア国債によりMTCMは破綻してしまいます。

しかし当時の金融工学者は同じミスは起こすまいと言う自負がありました、そしてリーマンショックが起こり2度目の経済危機が起こります。

今金融工学無しでは経済は回りません、保険など必ず金融工学による巧妙な計算により出来ています。

金融工学では開発した数式は公開しません、真似されると儲からなくなるからです。それと数式事態に特許は取れません。

以上が内容でした。

私は数式となると非常に弱いのですが、パソコンのBASICでプログラムを作るときはそのアルゴリズムに魅了されたものです。美しくスマートな言語処理もあり感心させられたこともあります。

これからAiが活躍すると思いますが誰のためのAiか?誰が利益を被るか?それは分からないと言うのが率直な疑問です。

きっと金融商品を売る人は一部の人は大儲けすると思います。エレクトロニクスも売るときに同じことになるでしょう。

でもAiの綻びはほぼ必ずっていいほどあります、そんなに万能ではありません。

今一度誰にとってのAiなのか?利益を独占していいのか?考えてほしい物です。

さて、金曜日です。

良い土日を送ってくださいね。

そりでは<(_ _)>

コメント
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