飯塚市教委は9日、同市西徳前の山王山古墳の横穴式石室から円形に描かれた装飾が見つかり、装飾古墳であることがわかったと発表した。存在は江戸時代から知られていたが、これまで詳しく調査していなかった。
市教委によると、市内で装飾が確認されたのは川島古墳、城腰横穴墓に続いて3例目。
山王山古墳は直径約18mの円墳で、石室は前室と後室で構成されている。このうち、後室は高さと奥行きが2・4m、幅2・2mで、室内の壁面には直径約15cmの円形模様が14個あり、硬い物体で突くようにして描く「敲打(こうだ)技法」で模様を描いたとみている。この技法は有明海沿岸や筑後川流域の古墳で確認されているが、遠賀川流域では初めて見つかった。室内からはガラス玉や金銀の耳環、馬具なども出土した。古墳時代後期(6世紀末~7世紀)の有力者の墓とみられるという。
現地説明会が12日午前10時~午後1時に開かれる。出土した馬具やガラス玉など約30点を展示し、調査に当たった職員が解説する。飯塚市横田の飯塚第2体育館駐車場集合。古墳は14日以降に埋め戻す。
[参考:西日本新聞、毎日新聞]
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飯塚市・川島古墳群5号墳 6世紀後半築造の横穴式石室が見つかる
市教委によると、市内で装飾が確認されたのは川島古墳、城腰横穴墓に続いて3例目。
山王山古墳は直径約18mの円墳で、石室は前室と後室で構成されている。このうち、後室は高さと奥行きが2・4m、幅2・2mで、室内の壁面には直径約15cmの円形模様が14個あり、硬い物体で突くようにして描く「敲打(こうだ)技法」で模様を描いたとみている。この技法は有明海沿岸や筑後川流域の古墳で確認されているが、遠賀川流域では初めて見つかった。室内からはガラス玉や金銀の耳環、馬具なども出土した。古墳時代後期(6世紀末~7世紀)の有力者の墓とみられるという。
現地説明会が12日午前10時~午後1時に開かれる。出土した馬具やガラス玉など約30点を展示し、調査に当たった職員が解説する。飯塚市横田の飯塚第2体育館駐車場集合。古墳は14日以降に埋め戻す。
[参考:西日本新聞、毎日新聞]
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