歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

慶北高霊郡・池山洞古墳群 封墳だけでも700基以上を確認、古墳は全体で約1万基と推定

2010年06月13日 | Weblog
 高霊郡が(財)大東文化財研究院に依頼して、「池山洞古墳群(지산동 고분군)」の地表調査を昨年5月から今年4月末まで実施し、肉眼で見える封土が残る三国時代古墳だけでも704基を確認した。封墳の直径が40m以上 1基、30~40m 5基、25m~30m 6基、20~25m 7基、15m~20m 18基、10~15m 85基などであった。
 これまで、正確な調査なしに漠然と200~600基程度の古墳があるとみられてきた。1910年代に日本人研究者の今西龍と黒板勝美等が初めて調査して、分布する古墳数が「100基以上」という報告がされ、1930年代に同じ日本人考古学者の斉藤忠は「600基余り」、1942年に朝鮮総督府朝鮮宝物古蹟調査報告では「200基余り」、1963年にこの古墳群を史跡第79号として指定する当時には、相対的に大きい封土墳70基だけを対象とし、1994年国立大邱博物館調査では「158基」と報告された。
 大伽耶時代の古墳が密集する同古墳群は、一つの封墳に数人を埋葬する方式を採用している。今回の精密地表調査は調査地域を史跡指定範囲の封土墳を対象にしており、既に封墳が亡失して埋葬主体部だけが残ったものがはるかに多く、全体を発掘すれば1万基を上回る古墳があると推定した。その結果、池山洞古墳群は韓半島最大の三国時代共同墓地であることが確認された。
 これらは、最近完成された「高霊池山洞古墳群総合整備計画樹立のための精密地表調査結果報告書」を通して明らかになった。
[参考:聨合ニュース]


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする