歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

「新古今和歌集」の未知の一首(藤原隆方作)を発見

2013年10月04日 | Weblog
 鶴見大(横浜市鶴見区)が収蔵する、奈良~室町期の写本の切れ端「断簡」を集めた「古筆手鑑(こひつてかがみ)」(江戸期)から、三大和歌集の一つで鎌倉時代初期に編纂された「新古今和歌集」にいったん収録され、後に除かれたとみられる未知の歌一首がこのほど見つかった。
 800年以上も埋もれていたとみられ、極めて貴重な発見としている。
 見つかった一首は、紫式部の夫である藤原宣孝(?-1001)の孫である藤原隆方(1014-78)の作品
「さのみやはつれなかるべき春風に山田の氷うちとけねかし」

4~27日まで鶴見大図書館で展示される。 5日には解説講演会も予定されている。
[参考:共同通信、産経新聞、朝日新聞]

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 断簡
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勝山市・三谷遺跡 白山平泉寺関係の木簡初出土

2013年10月04日 | Weblog
 福井県勝山市教委は3日、国史跡白山平泉寺旧境内ゆかりの中世の木簡が、同市昭和町2丁目の三谷遺跡から見つかった(昨年10月に出土した)と発表した。 同寺の有力坊院「大聖院」の文字が見え、身分などを示す鑑札か、手形とみられるという。
 見つかった木簡は長さ7・45cm、幅3・2cm、厚さは最大0・7cmの大きさで、表面に墨で「大聖院」の文字が墨書され花押がある。 裏に人名らしい文字があるため、所有者の身分や権利を保証するものとみられる。 花押の形から1573(天正1)年以前の15~16世紀のものとみられる。大聖院(だいしょういん)は六千坊と言われる平泉寺の坊院の中でも最上位級の権限を持っていた。 平泉寺関係の木簡の出土は初めて。
 三谷遺跡は平泉寺から北西約4kmに位置し、この地域には平泉寺の出城「三谷城」や末寺があったとされ、寺の権勢が、周辺地域に及んでいたことを証明する発見としている。
 4日から白山平泉寺歴史探遊館まほろばで公開される。
 一般向けの説明会が6日午前10時から同館で行われるほか、開館1周年の記念イベントが開催される。
[参考:福井新聞、中日新聞、産経新聞、勝山市HP]

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 白山平泉寺

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