京都府埋蔵文化財調査研究センターは11日、弥生時代後期から鎌倉時代の複合遺跡である出雲遺跡(亀岡市千歳町千歳)で平安時代末期(12世紀後半)に掘られた溝跡から、口丹波地方では出土例の少ない中国宋時代の陶磁器片が多数見つかったと発表した。
現場は、709年創建と伝わる丹波国一之宮の出雲大神宮の西約200mの棚田跡で、南北約23m、幅3・5m、深さ40cmの溝跡から、平安時代末期の儀礼や祭事に使われて廃棄されたとみられる土師器や須恵器などに交じって中国製の白磁碗や青磁皿、青白磁の合子などの破片が出土した。 これまで整理した約1千点の土器片のうち中国製陶磁器の占める割合は数%であった。
同センターは、溝の東の高台にあったとみられる有力者の館から捨てたのではないかとみており、完全な形の土師皿なども多く、儀礼や祭事に使われた食器が廃棄された可能性もあるという。 当時のこの地にあった後白河天皇の荘園や出雲大神宮の社家との関連を調べたいとしている。
現地説明会は13日午前10時から開かれる。
[参考:京都新聞、朝日新聞、毎日新聞]
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2013.9.30 亀岡市・若宮神社 台風禍により境内の崩落地に12~13世紀の大量の土器が出現
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同センターは、溝の東の高台にあったとみられる有力者の館から捨てたのではないかとみており、完全な形の土師皿なども多く、儀礼や祭事に使われた食器が廃棄された可能性もあるという。 当時のこの地にあった後白河天皇の荘園や出雲大神宮の社家との関連を調べたいとしている。
現地説明会は13日午前10時から開かれる。
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