全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

調査書改ざん 続報

2008-06-29 05:59:03 | 気になる 学校の問題

 6月26日、読売新聞に続報が出てきた。

 読売新聞がこの、元校長先生を突き止めて取材した。

 「希望する進学先に入学するのが困難な生徒の担任に対し、『何とかしよう』『頑張ろう』などと言ったが、改ざんを指示したことはない」
 「別の進学先や入試方法を探すよう促すことも含め、教諭らが生徒と一緒に頑張ろうという励ましの気持ちを込めて、『何とかしよう』などと複数回話した」
 「教諭らには折を見て声をかけていたが、教諭らを集めて改ざんを指示したことはない。まさか改ざんが行われているとは思わなかった。『頑張ろう』などと声をかけたことが教諭らへのプレッシャーになったとしたら申し訳ないが、生徒のことを思って言ったこと。こんなことになり残念でならない」

 …自分の責任ではないということか。
 もう少し続報を待つべきだが、何か暗澹たる気分になってきた。


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調査書改ざん

2008-06-26 04:52:46 | 気になる 学校の問題

 新聞を読んで目を疑った。

 平成18年度、静岡県(西部・県立高校:浜松市内の学校)で、3年生2名の調査書が改ざんされたことが、明らかになった。
 静岡新聞のウェブサイトに掲載されたことによれば、

①平成18年度、生徒2名の調査書の成績が改ざんされていた。
②このことにより、本来であれば受験できないはずの成績の生徒と、実際よりも評価が高くなり大学の入試を受験した生徒がいた。
③現在両名とも受験先に合格し、大学生になっている。
④関与した先生4名が減俸10%の処分を受けた。内訳は...
 ・担任2名。女性教諭(31)と男性教諭(39)
 ・女性教諭から相談を受けた副担任の男性教諭(42)
 ・進路指導担当の男性教諭(43)

 これだけでも相当のこと。ただ、いずれも、「校長の働き掛けで不本意ながらやった。反省している」などと話しているという。本当なのだろうか。
 この校長は平成19年度末(今年の3月)に定年退職。県教委の調査に対し、関与は否定しているようだ。 県教委はこの校長を刑事告発する方針。

偽造の状況
(その1)
 生徒の評定が推薦の出願基準を満たすよう、成績の書き換えは19科目、19カ所に及んだ。この改ざんで評定平均は3.1点から3.5点へと引き上げられた。

(その2)
 合格を確実にする狙いで3科目3カ所の成績を水増しし、評定平均を4.2から4.3点に上げた。

 その1の19科目といったら、1年生、2年生の履修科目のうち、成績をよくすることができる科目のおそらくすべてである。5がついていれば、それ以上はないのだから。この生徒の評定段階はCランクからBランクになる。3.5という数字は、そういう意味がある。
 その2の4.2という数字は、成績段階でBランク(3.5から4.2)の一番上である。この4.2が4.3になると言うことは、Aランクに改ざんしたことになる。教師であれば、その数字の意味することはよくわかる。両方とも意味・明確な意図のある数字の変更である。

 改ざんがあったのが平成18年。校長はこの3月に退職。平成19年度には改ざんはなかったのか。退職したので、おそらく内部告発で状況が見えてきたのだろう。しかし、19科目の19カ所というのはあまりに異常。続報が出てくると何かとんでもないことが見えてくるような気がする。

 埼玉県の教訓は生かされなかった。報道されていることが本当ならば、非常にまずいぞ。とにかく、えらいことだぞ。


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またなの?

2008-06-16 04:55:37 | 気になる 学校の問題

【13日毎日jpが配信したニュース】

 調理実習を無資格教員が指導したため、授業が無効扱い。

 これは北九州市(小倉北区)の私立真颯館(しんそうかん)高校でのこと。調理科の授業で、担当する男性教員(57)が5月末まで約9カ月間、無資格で調理実習を指導していた。
 この先生の担当した授業はすべて無効。生徒108人が補講を受けなければならない。
 調理師免許の写しを改ざんして同校に提出し、同校も原本をチェックしていなかったため見抜けなかった。

 どうも、この先生は、正確には調理実習助教諭らしい。
 この先生は、2003年3月に調理師免許を取得'07年9月にこの学校の調理実習助教諭に採用された。厚生労働省の指導要領では、調理実習助教諭調理師免許取得後、原則として10年以上の実績(実務経験)が必要で、男性は学校側に免許取得時を、1995年5月と改ざんした免許の写しを提出していた。
 男性は1977年8月に調理師試験に合格。2003年まで免許申請を怠り、助教諭資格を満たすために改ざんした。

***** *****

 免許を書き換えたということは、その行為だけでも、(おそらく)公文書偽造の罪になると思う。
 それにしても、無免許教員のニュースはこれで何件目なんだろう。どうして、原本を確かめないんだろう。こんなの、公立でも私立でも同じだ。9月採用ということだから、前任者が何らかの原因で年度途中に退職してしまった補充人事なのかな。いくら大あわてでも、ここはチェックしなければ。

 毎日jpによれば、学校が厚労省に善後策を立てるため報告したところ、実習はすべて無効・補講が必要と命令されたとあった。この学校の調理科には、各学年40名程度が在籍しており、今回の件で、1年生は20時間、2、3年生90時間~120時間補講が必要になる。ちゃんと免許さえ確認していれば避けられたことである。
 この補講、1日6時間ずっと全部調理実習というわけにはいかない。もちろん実習の授業には、事前準備も事後指導も当然含まれるとしても、仮に6時間全部実習扱いにしても、120時間なんて、20日分である。夏休み全部を使っても、実質はこなせるかどうかわからないほどの時間である。調理科だと、ふつうに考えれば就職希望者が多いはずだ。生徒の就職活動の時期、3年生の補講をどうするか、非常に苦しいことになる。

 生徒に迷惑がかかる。採用時のチェックの甘さが、こんなことになる。無資格教員の問題は、これで4年連続だ。

 2007.09.15、「Again? またですか?


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Again? またですか?

2007-09-15 00:03:30 | 気になる 学校の問題

 一昨年も去年も似たようなことがあった気がする。

 2005.08.29、「無免許教員
 2005.10.14、「無免許教員その後
 2006.10.27、「無資格じゃダメなんだってば。

 読売新聞のウェブサイトのニュースを読んでいたら、愛媛県教育委員会が、中学教員免許しか持っていない人を、小学教諭に採用してしまい、クラス担任を4か月務めさせていたとのことだ。
 記事を読んでみると、一昨年の東京都の事例と非常によく似ているが、ちょっと悪質である。

  • この人物は中学校の教員免許しか取得していない。20歳代男性。同県内の中学校で講師を務めていた。
  • 小学校の免許を取るために通信制大学に在籍。今秋に卒業するまで必要な単位を取得できず、教員免許も取れないにもかかわらず、昨年の教員採用試験を受験し、合格。
  • 今年度採用。小学校教諭として、松山市内の小学校で担任を務めていた。
    >>>採用の前提となる免許状がないので、採用は無効。失職。

 「3月の単位取得試験に合格していたので、そのうち免許が届くと思っていた」と釈明しているようだが、そんなことが通用するわけがない。
 東京都の時と同じく、大学既卒者が卒業後免許状を通信制大学等に在学して取得する場合、免許取得の確認が難しいこともある。でも、こんなの採用前に調査すればすむことである。県教委は再三、男性に免許のコピーの提出を求めていたが応じなかったため、今月6日に大学側に確認し、男性が免許を持っていないことが発覚した。採用時に免許取得の見込みを、各在籍大学に問い合わせれば確認できるはずだし、他県の大学の場合調査しにくいかもしれないが、これはしなければならないことである。

 当たり前のことだが、学歴詐称でも、免許の有無でも、虚偽に基づいて公務員になってしまってはダメなのである。今回の件も、残念ながら東京都の時の教訓が活かされていないようだ。また、読売の記事が本当ならば、採用後に出した書類には、架空の免許番号を書いていたと言うことなので、ただ単に失職ではまずいような気もする。嫌なニュースだった。


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奨学金(特待生)問題

2007-05-16 04:18:02 | 気になる 学校の問題

 例の奨学金問題の件で納得いかないことがある。
 去年の駒大苫小牧高校の問題の時も感じて(2006.03.04、「なぜ辞退、駒大苫小牧高校」)ブログにも書いたことだ。

 …高野連おかしくないか。

 この件で、高野連は、”違反”とされる制度のもと、”規則違反”とされる金銭授受もしくは便宜供与を受けたとされる高校生を一方的に悪者にした。また、そのような生徒のいる高校の野球部の責任教員(いわゆる部長先生)も引責辞任させた。

 もしも、当該生徒が事実を知らないまま一方的に悪者にされたとしたら、基本的人権の侵害ではないか。既に受けた授業料免除等の分まで、返金することになったら財産権の侵害ではないか。
 私立学校の独自性を考えれば、部活動の顧問教諭の人事権は当該学校設置者にあるはずだ。こんなことを口出しされるのはおかしくないか。何故だまっているのか。
 人権派といわれる弁護士は、死刑廃止しか念頭にないわけでもないだろう。こんなに一方的に悪者にされている高校生を、なぜ擁護しない。どう考えてもおかしいだろう。なぜだまっているのか。

 私立学校の校長会、なぜ沈黙を守る必要がある。だまっていては、いけないのではないか。運営法人の理事会も怒るべきではないのか。
 世の中には人権派弁護士様とやらがたくさんいたと思っていたが、なぜ声明一つ出さない。放置するのはおかしくないか。

 大体、この件は公然の秘密だったはずだ。そもそも高野連の偉い人はなぜ辞めない。責任を取るべきだ。自分だけ手を汚さず。キレイなことを言っている場合か。結果責任はどうなるんだ。

***** *****

 11日に高野連会長は伊吹文科相を会談、文科相は「現実と離れている」とまで発言している。
 大臣の発言
 「他のスポーツが認めているのに、野球だけ駄目というのは現実と離れている」
 …特待制度を容認する意見。
 脇村高野連会長
 「他のスポーツとの関係より、高校野球として対処したい」
 …日本学生野球憲章を順守しながら、基準づくりに取り組む。
 高校野球は、他のスポーツ(ごとき)とは違うとでも言いたげなセリフである。

 会長は自民党の関係部会(文教部会かな)に参加、高野連の立場を説明。自民党からも、学生野球憲章の見直しを考えるべきとの意見が出たようだ。

 TVで会長が発言しているのを見た。
 文科相に何かを言われたら、それを何でもかしこまってうけたまわる必要はないけど、大臣としては、高野連に助け船を出してくれているのに、それに気づかず(気づかないふりをして)、大臣の意見は意見として、「無視」を決め込んでいるようにしか見えなかった。空気が読めていないというか、やはり独善的というか、、、何とも。。。である。

 12日の読売の社説にもあったが、「野球だけは他のスポーツと別」という独善を捨て、高野連は高校野球界の抜本改革に乗り出すべき時だと思う。(下線部引用)

 読売の記事の論調は嫌いな部分も多い。高校野球を、「持って」いないこともあるが、この件に関しては、朝日・毎日の記事よりは世の中の空気を的確に受けて書かれているようだ。

 とにかく、これはおかしい。


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教員試験漏えい

2007-01-30 16:45:26 | 気になる 学校の問題

 1月30日の西日本新聞のウェブサイトによれば、例の教員試験漏えいについて、漏らした側の前理事を刑事告訴(地方公務員法の守秘義務違反)することになったそうだ。今回の件の責任をとって教育長も辞職。

 予想問題を見てしまった受験者への再試験などは実施しない。前にも書いたけど福教大OB・OGはこれからずっと気の毒な状態で、宙ぶらりんである。

 現在に至っても問題を受け取った、「元校長」は行方知れず。

 う~ん。
 市教委ウェブサイトに報告書がアップされていたが、問題解決までまだまだだと思った。


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問題漏洩

2007-01-24 05:06:26 | 気になる 学校の問題

 例の福岡市の教員採用試験問題案が漏洩していた「事件」の続報。報道されてからしばらく経つけど、ちょっと書いてみたい。

 それによれば、問題案は教育委員会No.3の理事が直接、「元校長」に手渡しされていたようだ。11日市教委の中間報告によれば、従来考えられていた口頭での漏洩ではなく、資料(という形の文書)で渡された可能性が高いとのこと。さらに当初いわれていた、「模擬指導」と「集団討論」のほかに、「論文」や「実技」の一部で漏えいがあったことも新たに判明したようだ。
 市教委は月内にも最終報告をまとめ、理事らを処分する方針。

 これで、解決になるのだろうか。

 今回の事案で漏れたとされる、「模擬指導」や「集団討論」のテーマは、ある程度採用試験の受験勉強をしていれば予想はつくテーマである。予想問題を見ても、「これが出るよ」と採用側にいわれない限り、受験する方としては、予想問題のテーマのひとつ(いくつか)に過ぎない。
 12日付のYOMIURI ONLINEウェブサイト(九州版)でも、かなり詳しく状況が報じられていた。それによれば、小中学校の合格者219人のうち、福教大卒業生24人を含む25人が「予想問題を事前に入手した」と回答した。しかし、「実際に出題される」と認識していた人はいなかったという。だから受験者がこれらの予想問題を事前に見ていたからといって、特別責めを負うべきだとは思わない。でも、彼ら彼女たちは今回のことが絶対ついて回ることになる。非常に気の毒である。

 それから「元校長」の行方については報道がない。この日の時点でも、行方はまだわかっていないようだ。行き先の確認、身柄の確保・保護をめざすべきだろう。


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問題が漏れた?

2007-01-06 15:23:18 | 気になる 学校の問題

 数日前からどうも気になる話題(事件)が起きている。

 それは昨年に実施された、福岡市立の小中学校の教員採用試験の問題がどうやら漏洩してた疑いが濃いというものだ。6日の読売新聞のウェブサイトのニュースによると、どうもやはり内部犯行のようだ。
 読売によれば…

 この問題漏洩は市教委幹部から、退職元校長に漏れた疑いがある。
 この元小学校校長は平成14年3月末に退職しており、福岡市教育委員会に事情を聞かれた後、行方不明になっている。
 市教委幹部職員は市教委の調査に対して、元校長に問題を漏らしたことを認める内容の話をした。

 この「元校長」の身柄、一刻も早く身柄を確保・保護しないとまずい。自殺するぞ。

***** *****

 6日の日刊スポーツ・asahi.comによれば、漏洩したのは2次試験の「集団討論」と「模擬指導」の問題だということだ。
 教員採用試験(この場合は公務員採用試験)は、1次試験が学力検査的な問題になる。大学卒業生として、公務員として雇用されるに値する、ある一定水準を超えた受験者を1次試験通過者とする。その中から、2次試験の「集団討論」や「模擬指導」で適性(簡単にいうと、先生として向いているか否か、技能のベースがあるかないか)を見て、採用予定者名簿登載者(合格者)を決めることになる。2次試験のテーマ・課題がわかっていればかなり受験者のパフォーマンスに差が出る。どんな試験であってもそうだが、問題を事前に知っている方が絶対有利である。問題漏洩は大問題で非常に許し難い問題である。
 この「元校長」は教員志願者の受験指導もしていた。朝日新聞では福岡市の大学と書いてあったが、地元の西日本新聞によれば福岡教育大学(出身大学)のようだ。同紙によれば『校長、受験講習で配布?』との記事があった。講習はOB会が開催したとのことだ。

 事前に試験問題を入手していたことを認めた「元校長」は、不正に入手した問題を資料として配布していた疑いが強まっている。
 同大では最近、教員試験の合格率低迷が問題となっていた。
  ↓
 合格率を上げるために元校長が問題を不正入手?

 セミナーは昨年8月20日、同市中央区の同大関連施設で開催。
 福岡市などの教員試験を受ける同大卒業の受験生ら数十人が参加した。
 OBが試験官役を務め、模擬指導や集団討論を実施。

 元校長は、OB会の副会長で、福岡市地区を担当。
 元校長がセミナー開催の中心的役割を果たしていた。

***** *****

 福岡教育大学は一昨年別の話題(2005.12.17「教職大学院」)でブログに取り上げたことがあった。地元教育界では圧倒的な存在の大学である。問題を漏らした方も同じ大学なのかもしれない。しかし、何でこんなことになってしまったのか、ばれないと思ったのか。真相解明が待たれるが、4月から教壇に立つ新採用教員のためにも、福岡教育大学OB、OGのためにもきちんとしなければならない。

 しかし、大変困った問題だ。採用システム全体が立ち行かなくなる。システム全体の信頼性がゼロになる。


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何なんだこいつは。。。(怒)

2006-12-07 05:02:46 | 気になる 学校の問題

 12月になり、何とも吐き気のする『事件』が起きている。
 例の交通事故等で亡くなられた子どもの写真を使い、不適切なコメントまでつけてウェブサイトに掲出していた小学校教諭の件である。

***** *****

 羽村市教育委員会は、この教諭の実名(W教諭)を公表。
 同教委は4日、記者会見し、問題の教諭がHPに犯罪被害者の顔写真を掲載し、被害者を揶揄(やゆ)するような不適切な記載をしていたことを、今年6月の段階で把握していたことを明らかにした。
 角野征大教育長
 「結果として教壇に立ち続けさせたことには、痛切に責任を感じている」と陳謝。

 W教諭は今年6月14日、愛知県警の家宅捜索を受け、翌15日に校長に報告。この際、同教諭はHPに被害者の顔写真を掲載し、殺害方法や遺体の状況まで説明していた。
 校長は市教委へ報告した。
 市教委は、捜索容疑が著作権法違反だったため「写真の転載が問題」と考え、犯罪被害者の写真を勝手に使うなど異常な行動には問題意識を持たなかったという。

***** *****

 遺族の方々は、侮辱容疑の告訴状と、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑の告発状も出した。当然だろう。

 市教委・学校関係者で教諭のウェブサイトを閲覧しなかった。(できなかった?)
 インターネットの使い方がわからなかったわけでもあるまいに。

 そもそも、これは著作権法の問題ではない。確かに、こんなことをしている職員を何を規準に同教諭を指導すればいいのか悩むところなのもわかる。そもそも、報道されていることが事実だとしても、そんなことを公務員・学校職員(教育公務員)がするとは、法も条例も予測してはいない。だけどねえ。。。でも、表沙汰になった段階で、教育委員会でもできることがあるだろう。そう、彼は公務員なのだ。これは、地方公務員法違反である。

 地方公務員法第33条
 (信用失墜行為の禁止)
 職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。
 信用傷だらけである。学校の先生という職全体。。。不名誉だろう。

 羽村市にはこの法律に基づいて、条例や服務規程もあるはずだ。これらにより、懲戒処分ができるはずである。このわけのわからない”先生”の処分をまず早く出すべきだろう。こんなのまでが、”先生”と呼ばれているなんて、あまりのもひどいと思う。


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無資格じゃダメなんだってば。

2006-10-27 04:56:25 | 気になる 学校の問題

【無資格の臨時教員、横浜・山手学院で11か月授業】

 去年も都立高校で同じようなことがあったじゃないか。(2005.08.29「無免許教員」)
 横浜市栄区の中高一貫校、私立山手学院中学・高校(篠崎孝子校長)で教員免許を持っていない男性(37)が臨時教員として、計11か月間、数学の授業をしていたことが23日、わかった。
 神奈川県は、教育職員免許法違反にあたるとして、調査している。

 この男性は読売によれば、横浜市内で個人塾を経営している。
 一昨年4月にこの学校の教師の紹介で臨時教員になり、3週間数学を教えた。
 …免許の有無は口頭で確認しただけ。
 その後、産休・休職代替で今年の7月まで仕事をしていた。
 …とぎれとぎれの勤務だったことになる。
 今年の4月に、正式採用しようとして免許のコピーを求めたところ、当初は拒み、7月末になって、「実は免許を持っていない」と告白、辞職したという。

 ちゃんと調べなければダメなんだってば。私立高校も都立高校も、教員免許法の規定を遵守しなくちゃ。結局、学校の評判に傷がつくことを考えなければ。。。拒んだ者を採用したら、やはりまずいんだよね。


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必修の世界史履修せず

2006-10-25 21:19:28 | 気になる 学校の問題

=「受験に不要」と生徒-富山県立高

 富山県立高岡南高校(篠田伸雅校長、生徒数557)で、3年生の全生徒197人が、2年時に世界史など地理歴史教科の必修科目を履修していなかったことが24日、わかった。
 生徒の要望に応じ、大学受験に特化した授業を行ったためで、年度内に補習授業を行わないと卒業できない事態となっている。同校は同日、県教委に報告し、対応を検討している。
 同校によると、昨年度の授業内容を決める際、生徒から「受験に必要な科目以外は勉強したくない」との声が出たため、各教科代表の教諭でつくる会議で相談。篠田校長も了承し生徒に地理歴史教科の履修科目を選択させたところ、197人のうち165人が世界史を選択せず、残る32人は世界史A・Bのみを履修した。

 10月24日に読売他のウェブサイトで取り上げられていた記事だ。
 現在の3年生は平成16年度入学者である。平成15年度から高等学校は年次進行で学習指導要領の変更に伴い、各学校の教育課程が変更になっている。最初はその書き換え時期の、何かの事故と思った。でも、どうもそうではなさそうなことは、すぐにわかった。
 同校のウェブサイトを見ると、現在の2年生の教育課程表が掲載されていた。また、現在の1年生の教育課程(時間割)も見ることもできた。1年、2年を比較して見たが、平成17年、18年入学生の教育課程は少なくとも1年次に関して変更がないようだった。
 仮にこのパターンで現3年生も履修していたとして、2年次の地歴公民科の科目を見てみると、、、

 世界史A、日本史Aのどちらかを選択することになっている。これらは2単位科目である。
 世界史B、日本史B、地理Bのどれかを選択することになっている。これらは4単位科目であるが、2単位配当になっている。3年次に同じ科目を履修する。これが2単位または4単位の編成である。

 ①世界史Aと日本史Bまたは地理Bを履修する。
 ②世界史Bと日本史Aまたは地理Bを履修する。

 普通にやってれば問題ないはずである。

***** *****

 高等学校学習指導要領(平成11年3月告示、14年5月、15年4月、15年12月一部改正)にはこう決めてある。

 第1章総則
 第3款各 教科・科目の履修等
 1  必履修教科・科目
 すべての生徒に履修させる各教科・科目(以下「必履修教科・科目」という。)は次のとおりとし,その単位数は,第2款の2に標準単位数として示された単位数を下らないものとする。ただし,生徒の実態及び専門教育を主とする学科の特色等を考慮し,特に必要がある場合には,標準単位数が2単位である必履修教科・科目を除き,その単位数の一部を減じることができる。

 (2)地理歴史のうち「世界史A」及び「世界史B」のうちから1科目並びに「日本史A」,「日本史B」,「地理A」及び「地理B」のうちから1科目

 簡単に言えば、世界史1科目と日本史か地理1科目は必ず勉強しなければダメだということだ。

*****

 あくまでも、上記下線部のような前提であるが、165人は世界史を選択せずということなので、2時間分何かを勉強していたことになる。それは日本史Aか地理B。可能性としては前者だろう。日本史A+Bで4時間。地理は1科目2単位なので履修したものはいない。この生徒たちがもし今年世界史を履修していなければ、必修科目が未履修ということになる。
 32名は世界史だけを履修していた。この生徒たちがもし今年、日本史か地理を履修していなければ、つまり、また世界史Bを選択していたら、この生徒たちも必修科目未履修ということになる。

 この学校の教育課程を見ると、3年生でも2年生に履修した科目を選択することになっている。つまり、教育課程の履修条件を破って1科目しか履修していないのだから、地歴科目は1科目だけ…日本史を2年生で履修した生徒は日本史だけ、世界史を履修した生徒は世界史だけである。つまり学習指導要領違反である。

***** *****

 asahi.comに、昨年春(1年生3学期ごろ)生徒から「受験に必要な教科だけにしたい」との声があった。そのため、昨年度は3教科から1教科だけの選択でも可能とするようにした。
 …平成16年度にそう決めたことになる。この結果、世界史未履修で、3年生全員が卒業資格が現時点ではないことになっている。これは法令違反である。

 神戸新聞のウェブサイトにはもっと詳しくでていた。
 同校では生徒が2年生の時に、165人が日本史か地理だけ、32人が世界史だけの授業しか受けていなかった。県教委に提出する教育課程表では2科目の履修を計画。生徒指導要録上も2科目の履修を認定していたという。
 …つまり県に提出した教育課程表(カリキュラム)と実態が違っていたということだ。履修を認定したと言うことは、成績はどこから出てきたのだろう。日本史AとBを履修して、一つを世界史の成績にしたのかな。

 生徒指導要録は調査書(内申書)等対外的成績証明書の基礎基本である。その中の数値的データ(成績)は、各科目担当作成の成績表に記入され、クラス担任がそれに基づき成績一覧表を作成、職員会議(成績会議)で審議、形式的にも実体的にも校長先生の承認で公式のものになる。もちろん裁判じゃないので、承認決裁といってもそんな仰々しいものではなく、「〇〇の成績評価、おつかれさまでした。成績不振者への指導を一層よろしくお願いします。。。」等のコメントがあり、実際の仕事は動いていくものだ。ミスが許されないから、緊張する仕事である。
 成績は通信簿等に掲載され、保護者に渡される。年度末にそれらが、指導要録に記入される。そこには校長印が押され、1年が終わる。その記載事項に基づいて、3年生の担任は調査書を作る。数年前埼玉県で、特定の個人が担当部活動生徒の調査書の成績を改ざんして発行させ大問題になったことがあった。しかしこれは学校全体である。スケールが違う。担任は全員知っていたはずだ。校長も当然知っている。
 公立学校の校長は公務員である。公職である。この人は公印の監守責任がある。発行する文書に事実と異なることを記載し、それにハンコを押すと、いわゆる公文書偽造になるのではないか。
 これは、えらいことである。

 北日本放送のニュースにはこんなことが書いてあった。
 同校は全校集会などを開いて生徒に説明した後、記者会見を開く予定ですが、必修単位が足りなくなるという事態に高校側が気づかなかったことが問題となっています。
 …気がつかない? そんなことは絶対ない。必ずわかる。教頭や教務主任が気がつくはずだ。それが表に出ない以上、誰から気がつくことを抑えたか、表に出すことを止めたということだ。

***** *****

 学校が国の法律やそれに基づく指導要領を越えることができるわけがない。理屈がわからない高校生の受験生のわがままを、通しちゃった校長先生。。。もちろんわけのわからないことを言った生徒にも責任がある。だけど、それはダメなんだと言わない側にはより大きな責任がある。ダメだと決めればそれで終わりである。現場の教師の感覚では、ここまですごいことになったのは、生徒だけの要求とも思えない。選択科目の確認はどこの学校でも、保護者との三者面談で確認することだろう。1年生の時に何かがあったのだろう。でも、結果責任として認めちゃった校長先生は申し訳ないけど、判断ミスである。簡単に言えばおバカである。

 仮に世界史A(2単位もの)を履修させるとしても、50分授業で70回確保しなければならない。そんなことが報道されていたが、そんな単純な問題ではない。
 仮に朝から晩まで7コマ(同校は7時間目まである)授業を実施して、丸2週間世界史の授業だけである。3年生5クラス。350コマの授業を担当する世界史担当教師がこの学校にいるわけがない。これは物理的に見て不可能だ。まして、「受験に必要な科目以外は勉強したくない」と主張した(?)生徒集団が、これから受験シーズン本番になるのに、長期休業中や、2月以降の家庭研修期間中に学校に出てくるだろうか。無理ではないか。そうなると、卒業式も延期して、3月中よその学校から世界史の先生を借りて、全部授業をすることになるんじゃないか。

 さらに、問題なのは教員人事である。2年前から教育課程表と違うことをやっていたのだとすると、人員配置も何か問題が隠れているのではないか。
 校長先生。ひょっとすると、校長先生の職を解かれるかもしれない。

***** *****

 25日に読売新聞で読んだところ、ここまでわかってきた。

履修漏れは学校ぐるみ、県教委にウソ…富山・高岡南高

 同校は平成16年12月、国の学習指導要領に沿った「教育課程表」を県教委に提出していたが、授業内容を記す生徒指導要録には、実際には取っていない必修科目を履修していたかのように記録していたことが24日、わかった。県教委は要録の訂正と生徒の負担に配慮した補習の検討を同校に求める。
 篠田校長は県教委の聞き取り調査に対し、時間割と異なる授業をすることを教諭が生徒に説明。さらに指導要録には世界史、日本史、地理のうち1科目しか履修していないのに、もう1科目も履修したかのように単位を記録したと答えた。

 成績も「作った」んだろう。おそらくたとえば日本史A、Bのうち1科目を世界史Aの成績にしたのかもしれない。または2年生の地歴科目を1科目にしているのだから…4単位同じ教員が持っていたのだろうから…たとえば、日本史の成績と同じ評定にしていたのかもしれない。いずれにしても、ここまで話が表沙汰になった以上、受け取る側も、受け取れない。やはり調査書としては無効だろう
 11月1日以降の大学・短大の推薦入試。どうするんだろう。。。

 また、現校長先生は昨年4月着任とのこと。着任してみたら、自分の学校の2年生の教育課程の運用が法令違反だった。どうしようか考えて、1年半が過ぎてしまった。現在の2年生では法令通り(教育課程表通り)だと言うことは、現在の2年生または1年生から、自分たちの時は何でダメなのか、どこかに文句がいったので、判明したのかもしれない
 いずれにしても、どえらいことである。

 平成16年度の校長先生はどこかにご栄転か定年退職かわからないけど、この人の責任は現任者よりもさらに重い。
 今後どうするのかな。。。

 夜のニュースでは、12月いっぱいで補講を終わらせるという話と、モグラたたきではないがあっちでも、こっちでも同じことが判明し始めたことが報道されていた。さらに、一部既に卒業させてしまった学校もあるようだ。これは、明らかにシステムマルファンクション(機能不全)である。
 早急に対策を立てないとえらいことになる。


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学校で殺人事件

2006-09-18 05:02:24 | 気になる 学校の問題

 山口県の徳山高専研究室で20歳女子学生が殺害された。29日昼現在これしかわからなかった。

***** *****

 読売によれば、28日午後3時ごろ、山口県周南市久米の徳山工業高等専門学校(天野徹校長、692人)の専門科目棟(4階建て)2階の研究室で、この研究室に所属する土木建築工学科5年の女子学生が床に倒れ、死亡しているのを、捜していた職員が見つけた。
 県警は研究室内で殺された可能性が高いと判断、捜査をしている。

***** *****

 国立高専。どれほどの人がシステムを知っているのかわからないが、中学校卒業生が入学し5年間学習する教育機関である。
 学生総数を見ると、この学校は1学年140人くらいの定員かな。700人前後だと、高校ならば6クラス×3学年。埼玉県ならば標準よりちょっと小さい模校である。でも、工業高専だし、4年生~からは大学に準じる教育機関だから、それなりの施設設備、校舎の規模がある。つまり、面積はでかい。高校ほど生徒学生がごちゃごちゃいるわけではない。だから、高校ほど知らない人がいたとしても、目につかないかもしれない。高校より広くて、大学並みに人の出入りが自由。そんな報道の仕方もあったようだ。
 そうだろうか、そうでもないような気もする。
 報道で見る限りかなり山の方であり、学校関係者以外が校内にいれば…少なくとも学生の目に触れれば…目立つような気がした。外部からの侵入者がいるとしたら、わかるのではないか。逆に外部からの侵入者の目撃情報がなければ、学校関係者が何か関わりがあると思った。

 夕方、県警捜査本部が殺人容疑で周南市内の少年(19)の逮捕状を取った。同級生の男子学生で19歳。やはりすぐわかったようだ。

***** *****

 30日(水)、容疑者身柄確保はまだ。高専は緊急に学科生徒を登校させ、説明会を開いた。

***** *****

 9月7日(木)、犯人は自死。TV朝日などは実名、写真入り報道だった。読売も8日(金)には写真入り報道になった。

***** *****

 事件から3週間経った。早くもこの話題は忘れられ始めている。
 去年の事件もそうだったが、この事件についても。何もわからないと言っていい。何も、広く国民一般に何が起こったか知らしめてほしいとはいわない。しかし、警察や学校に教訓となることを残せず、何もわからず終わってしまう事件。何ともいいようがない怖さ、むなしさを感じる。
 高専1年生~3年生諸君は高校生と同じ年である。被害に遭われた方は野球部のマネージャーをしていたという。先輩として接していた生徒諸君も多いはずだ。その心の傷、衝撃などのケアだって大変な仕事である。学校関係者もこれからずっとこの事件とともに生きていかなければならない。何年も何十年もである。自死した犯人の責任は重い。
 それにしても学校で生徒が生徒を殺してしまう。どういう経緯かわからないが、条件がそろえばこんなことが起きてしまう。高校でもそうなんだろうか。そうだとしたら僕たち高校教師は何をどうすればいいのだろうか。何もわからない。とにかく大変なことである。

 ず~っとそんなことを考えていた。


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勉強しようよ…

2006-03-13 05:43:44 | 気になる 学校の問題

 3月6日、最初にこのニュースをネットで見つけたとき、我が目を疑った。まるでマンガである。

*****

【試験問題盗もうと学校に 容疑の高2の3人逮捕 神奈川】
 深夜に自分の学校に侵入し、試験問題を盗もうとしたとして、神奈川県警大和署は6日、県立綾瀬高校2年の男子生徒2人と女子生徒1人(いずれも17歳)を建造物侵入と窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕した。3人は「試験に自信がないので試験問題を盗もうと思った」と話しているという。
 調べでは、3人は5日午後11時25分ごろ、綾瀬市寺尾南の同校校舎の雨どいをよじ登り、鍵のかかっていない2階の窓から侵入、1階の職員室から英語の試験問題を盗もうとした疑い。センサーで警報装置が作動し、駆けつけた同署員に現行犯逮捕された。
 同校は6日から10日まで期末試験。3人は6日、現代文と英語の2教科の試験を受ける予定だった。同校は予定通り試験を実施した。
 朝日新聞 - 2006年03月06日13時19分

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

【試験問題盗みに職員室侵入、神奈川県立高で3生徒逮捕】
 神奈川県警大和署は6日、試験問題を盗みに同県綾瀬市の県立綾瀬高校に忍び込んだ女子1人を含む同校の2年生3人(いずれも17歳)を建造物侵入と窃盗未遂の現行犯で逮捕した。
 調べによると、3人は5日午後11時25分ごろ、校舎(4階建て)壁面を雨どい伝いに登り、2階の美術室の窓から侵入。同校1階の職員室で英語の期末試験の問題用紙を携帯電話の明かりを頼りに探していたところ、警報機が作動し、駆けつけた署員に取り押さえられた。
 英語の試験は6日で、3人は「単位が欲しかった」などと供述しているという。
 読売新聞-3月6日22時35分更新

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

【建造物侵入容疑 試験問題盗もうとした高校生3人逮捕】
 通っている学校に深夜侵入し、試験問題を盗もうとしたとして、神奈川県警大和署は6日、同県立綾瀬高校(綾瀬市寺尾南1、真崎晶一校長)2年の男子生徒2人と女子生徒1人(いずれも17歳)を建造物侵入と窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕した。3人は「6日から始まる期末試験の英語の試験問題を盗もうと思った」と供述している。
 調べでは、3人は5日午後11時25分ごろ、校舎(4階建て)の雨どいをつたって、鍵のかかっていない2階の窓から侵入。1階の職員室から英語の期末試験問題を盗もうとした疑い。
 職員室では携帯電話の明かりを頼りに英語教諭の机で問題を探していたが、警報装置の作動で同署員が駆けつけたため逃げようとし、職員室と校庭で捕まった。3人は遊び仲間という。
 同校の期末試験は10日までで、6日は英語と国語の試験だった。3人は「英語が特に苦手で単位が危なかった」などと供述しているという。6日のテストは予定通り実施されたが、3人は同署での取り調べのため、試験は受けられなかった。【内橋寿明】
 毎日新聞 - 3月6日11時48分更新

*****

 朝日(朝)、読売(読)、毎日(毎)

 男子生徒2人と女子生徒1人(毎)、(朝)
 女子1人を含む同校2年生3人(読)

 試験に自信がないので試験問題を盗もうと思った(朝)
 単位がほしかった(読)
 英語が苦手で単位があぶなかった(毎)

*****

 雨樋をつたって校舎に入ることをもくろむなら、もうちょっと勉強しようよ。
 泥棒に入って首尾よく問題が手に入って、その上うまく逃げおおせると思ったのかな?
 泥棒の入った形跡があれば、必ず警察に通報される。調べれば何がなくなったか大体わかることなんか、想像できなかったのかな?
 仮に問題が手に入ったとしたら、答はどうするつもりだったのかな? 別の報道によれば、3人の成績は1、2学期とも芳しくなかったそうだ。問題がわかったとして、どれほど解答できたかわからないし、仮に「解答」しても、どの程度の正解がでるものだろうか。
 普段の成績が芳しくない生徒が100点分の解答を覚えられるとも思えないし、正解がわかって、それを覚えていい点数をとれば…明らかに異常な成績の伸びを示せば…疑われることは予測できてもいいはずなのにね...

 想像力不足なんだよね。
 短絡的で、困った風潮だ。


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なぜ辞退、駒大苫小牧高校

2006-03-04 08:18:53 | 気になる 学校の問題

 こんなばかげたことが許されるか ! ! !

 共同ニュースによれば、駒大苫小牧高校の野球部員ら14名が飲酒、喫煙で補導されたそうである。

 夏の甲子園で連覇を果たし、今春の選抜大会への出場が決まっている駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)の野球部員を含む14人が市内の居酒屋で飲酒や喫煙をして警察に補導されていたことが2日、分かった。
 同校では昨年夏の優勝後にも、当時の野球部長が部員に暴力を振るったことが発覚、部長が解任処分されている。
 1日の卒業式の後、野球部員を含む計14人が市内の居酒屋で飲酒、喫煙していた。野球部員の中には昨年夏の優勝のときのベンチ入りメンバー5人もいた。
 
 この件について、日本高校野球連盟の山口雅生事務局長は以下のように述べている。
 「北海道高野連からの正式な報告が届き次第、高野連としての対応を決めたい」
 
【ニュースからわかったこと、感じたこと】
 補導されたのは、
 ①3月1日に卒業式を終えた、駒大苫小牧高校の野球部員ら14名である。
 ②「野球部員をを含む14人」と言っているのに、野球部だけが部活動名称が表沙汰になっている。
【ニュースに対する疑問】
 ①昨年の夏の大会、場合によってはその後の国体、までは野球部員として現役選手登録をしていたかもしれないが、少なくとも卒業時後まで野球部員なのか。
 ②これは、①ともとも関連するが、今春の選抜大会への出場を決めたのは、今回補導された野球部員ではない。
 
 さて、今回のことで以下のことが懸念される。
 1.今春の選抜大会の出場を辞退させられるのではないか。
 2.野球部関係者が監督不行届などと譴責処分を受けるのではないか。

 ここまでは3日午前中にメモをしたことである。

*****

 ここからは、4日に書いたことである。

 3日午後から事態は急展開した。
 1.駒大苫小牧高校の野球部責任教諭(部長)と監督が辞任。
   …校長がこれを受理。
 2.校長も辞任を申し出た。
   …おそらく学校の法人のしかるべき方へであろう。
 3.同校は春の選抜大会出場辞退。
   …何で?

 3.に関してはおかしいと思う。1.2.についても行き過ぎだ。これは野球部関係者であるからではなく、同校とは何にも関係ない、埼玉県の高等学校教諭の感想である。
 
 まず、高野連の規則では、現役引退後も、卒業式日まで野球部員だそうだ。従って駒大苫小牧高校の「野球部員を含む14人」という表記は間違いではないらしい。まず彼らの行状を考えよう。彼らは不届きである。未成年の分際で、(自宅や友達の家でこそこそ飲酒をしたり喫煙をしたりしていることは、自分の教師としての経験でも、現在の高校生ならかなりあることはわかっている。これだって、法律違反。)堂々と居酒屋なんかで打ち上をするのは、だめである。
 法律に違反している。日本は法治国家である。
 いいたいことはいろいろあるだろう。世間には君たちよりもず~っとずるく、うまく立ち回っている高校生は山ほどいる。3年間頑張った君たちの努力は称賛に値する。だから、やっちゃったのだろう。でも、法律違反なのである。
 判断ミスである。想像力不足である。
 未成年の飲酒喫煙については別に社会が許しているわけではない。苦々しく思っていることを知らない、軽視したのは判断ミスだ。ばれないと思ったか、ばれたらどうなるか想像できなかったのだろう。ただ、これは野球部だからできないわけではなく、いまの高校生ならば、困ったことだが、普通である。
 これらを大人が注意しないのは、バカな未成年を注意して災いが自分にかかってくるのがいやだからであり、許しているわけではない。やってはダメっぽいのではなく、ダメなのだ。
 自分たちは自分たちが思っていた以上に顔がしれていることもわからなかったのかもしれない。ひょっとすると、居酒屋で盛り上がりすぎで他の客とトラブルになったのかもしれない。お店も未成年であればお酒を出したりしてはいけないわけだし、この点について居酒屋の店長が、「(未成年とはわからずに)お酒を出してしまった。申し訳なかった」と言っているように、規則上も、公になったら大人社会の建前上もダメなのである。

 大バカもん。

 しかしながら、、、、、

 バカは誰なのか。責めは誰が負うべきか。
 責められるべきは卒業生である野球部員らであって、その責めがどのような形であっても、現在の同校在校生諸君に不利益として降りかかることは断じてあってはいけない。法治国家は基本的には罪刑法治主義である。「個人の責任は個人に」である。

 なぜ、現在の生徒がいやな思いをしなければならないのか。

 高野連は法治国家の基本線を越えることが許されるはずがない。高野連の規則による処分であれ、現在の生徒諸君に不利益を被らせる権利など高野連にはないはずだ。また、存在そのものが出場辞退をさせるような圧力を感じさせるのであれば気味が悪い。
 まず、卒業生の非行であって、現役の学生でもましてや現役の野球部員の非行ではない。これは明確に区分するべきことだ。一度卒業したら、それが、1日前のであろうと、5年10年前であろうと、「卒業生」なのである。

 駒大苫小牧高校の野球部責任教師(部長)と監督が辞任。校長がこれを受理したそうであるが、こんなことをして何になるのか。何か解決するか?
 校長も辞任を申し出たそうだが、これは殺人事件や交通死亡事故事案なのか?たかが野球ではないか。高校野球が教育の一環との考えもあるがやり過ぎである。一環は所詮一環であり、全部ではない。この学校における野球部のプレゼンスがどの程度かはわからないが、こんなことで校長が辞めるのが当然のようになってはいけないだろう。高野連の存在そのものが校長に辞任を決断させたとしたら、おかしいのではないか。もちろんご本人がいやになっちゃったからやめるのは結構だが、やはりやり過ぎである。

 でも、まあ、ここまでは個人の判断である。
 3.はどう考えても間違いだ。
 文部科学省の見解では、児童生徒は卒業・修了の学年の最終日まではそれぞれ当該学校の児童・生徒である。幼稚園児は卒園の年度末、小学6年生、中学3年生、高校3年生もそれぞれ年度末までは、卒業・修了した学校の児童・生徒である。
 確かにそれはそうである。
 小中は義務教育であり、在籍がとぎれることは許されない。
 中高は義務教育~非義務教育ではあるが、身分保障が続いていないと、やはり不都合が出る。中学卒業後高校入学まで身分無しだと、JRも学割がきかないとか、映画が大人料金だとか世の中が当たり前のように思っていることが実は当たり前でなくなる。

 でも、これはあくまでも身分保障をしてあげるための見解であり、社会の優しさである。卒業式の後も高校生であると考えるものがいるか?いないだろう。
 卒業後も高校生だから、年度末までは卒業生の非行について、出身校に何らかの管理責任が及ぶのであれば問題である。法律上管理責任があるから責任を負えというのならそれを受けることを厭うわけではない。精神論として母校に迷惑をかけないとか、卒業生に誇りを持ってもらえるように教師が教育活動に勤しむのは当然でもある。だが、100歩、1000歩、10000歩譲っても、何で現在の生徒が不利益を被るのか。
 これでは負の連鎖ではないか。
 繰り返しになるが、責めを負うべきはバカをやった卒業生であり、現在の生徒ではない。こんなばかげた話はない。人権蹂躙である。駒大苫小牧高校野球部は出場辞退をする必要はない。
 高校野球において、野球が技術だけではない。全人格的なものであるとか恐ろしげな意見も聞くが、野球は野球である。そんなことをえらそうに要求できるほど大人も立派ではない。

 阿吽の呼吸、落としどころとして出場辞退では、どうしようもないだろう。高野連としても出場を取り消す決定を出して、自分が傷を負わずに済んで大助かりだろう。でも、こんなのおかしい。

 なによりも現在の生徒がかわいそうであり、不利益を被らせる権利は誰にもないはずだ。
 後輩が迷惑を受けることを知って、バカをやった卒業生に反省をさせるとでも言うのか。冗談ではない。関係ない生徒に責めを負わすな。

 非常に不快なことである。


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元教育監汚職2

2006-02-24 05:19:46 | 気になる 学校の問題

 前のエントリはこちらです。

*****

 続報がそろそろ続かなくなってきたようだ。この事件、どうも、別の元教育監が口添えしたらしい。
 逮捕された教育監の2代前の教育監(先任者の先任者)が、逮捕された元教育監に講師採用の口添えをしていた。
 この人は定年退職後、◆◆◆◆理事に就任(すでに退任)していた。

 その2代前の教育監の職歴も新聞にでていた。
 この人は昭和46年から6年間、上宮高校で化学教諭として勤務後、府教委に教員として採用された。教育次長などを経て平成10年4月から2年間、教育監を務めた後、〇〇容疑者の理事長時代に同学園に再就職した。
 何歳で上宮学園に就職したかわからないけど、公務員としては定年まで勤務していたようだ。公務員としての職歴年数は、大卒そのまま採用に比べれば6年も短いのに、教育監にまでなっている。結構な出世スピードである。
 何か、だんだん救いようがなくなっている。

 ◆◆◆◆元理事上の親族は理事長の孫娘(24)だった。

 ≪教育長が訓示≫
 大阪府立高校の講師採用をめぐる汚職事件を受けて、府教委の◎◎教育長は13日午前の定例課長会議で、「私の監督不行き届きで、おわびするとともに、府民からの厳しい批判を受け止めて適切に対応してほしい」と訓示した。
 また、◎◎教育長は同日、各府立学校長らにあてて「管理監督者として自らを厳しく律するとともに、所属職員の綱紀保持の徹底に努めてほしい」などと要望する通知を送付した。

*****

 続報。。。

 【大阪府教委汚職 教育長も接待受ける】
 大阪府教育委員会ナンバー2の前教育監による府立高校講師採用を巡る汚職事件はトップの教育長にまで波及していたようだ。
 ◎◎教育長も贈賄で逮捕された◆◆◆◆の前の理事長から、大阪市内の高級料亭で接待を受けていた。(あのねぇ~)
 会見した◎◎教育長
 「非常に軽率な行動だったと思ってます。そういった意味では、〇〇容疑者の人となりというものをきちっと見分けるだけの眼力を持ち合わせていなかったということについては、現時点では恥じるというのが正直なところです」
 大阪府の太田房江知事
 「捜査の状況、それからこれらの調査結果を見まして、教育委員会とも相談し、厳正な対処というものを考える必要があるというふうに考えている」

*****

 続報。。。

 【不合格の孫勤めさせたい 元理事長が動機供述】
 「教員志望の孫が採用試験に落ちたので、非常勤ででも勤めさせたかった」
 お孫さん、もう二度と受験できない制限年齢を超えてはいないだろう。まだ何回でも受験できるじゃないか。2年前ということは大学新卒の年齢だよ。何回でもチャレンジできるはずだ。
 この人は、今回のことで大阪府公立学校教諭採用試験は受験しにくい状況だろう。採用選考をする方も二の足を踏む-色メガネで見ることは容易に想像できる。なかなか厳しい未来である。おじいちゃんの気の迷い(狂い)が、孫娘の教員になるという夢を消し去る可能性がある。いずれにしても間違えた判断だ。
 元教育監〇〇容疑者(61)
 「◆◆◆◆に副学園長として天下った元上司に頼まれ、断れなかった」

*****

 縦社会なんだな。でも、ダメなことはダメである。口利きだけでも問題視される。物品の供与があってはやはりダメである。
 もう、ぐちゃぐちゃである。ため息も出ない。


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