1月24日(金)、今春の選抜高校野球出場校が決定し、発表された。25日(土)、例年通りスポニチを購入、データを調べてみた。
第97回大会の出場は32校である。
内訳は公立5、私立27。公立が15.6%である。昨春は5校出場。公立5(県立のみ)、私立27。
今春の公立は県立4、市立1である。下線の2校は21世紀枠。
橫浜青陵(神奈川)、市立和歌山(和歌山)
広島商(広島)、高松商(香川)
壱岐(長崎)
市和歌山の設置者は和歌山県和歌山市である。
学校名に専門学科名・総合を含む高校
4校。下線は私立高校。昨年は2校。
浦和実業(埼玉)、早稲田実業(東京)
広島商業(広島)、高松商業(香川)
浦和実業は普通科・商業科併置校。早稲田実業は正式名称早稲田実業学校(高等部)で、普通科のみの設置校。
私立高校のことはよくわからないが、県が設置の広島商業と高松商業ことを調べてみた。令和7年度入試、広島商は情報ビジネス科(320)、高松商は商業科(222)、情報数理科(33)、英語実務科(40)の募集である。カッコ内は募集人数。クラス規模が県により若干違うかもしれないが、広島商は8クラス、高松商は6,1,1で8クラスだと思う。
私立高校のうち、大学の付属・係属・系列校
15校。昨年は15校。
運営法人が同一のものもあるが、そうでないものもある。
東海大札幌(北海道,東海大)
青森山田(青森,青森大●)
高崎健康福祉大高崎(群馬,高崎健康福祉大)
浦和実業(埼玉,浦和大)
山梨学院(山梨,山梨学院大)
二松学舎大学付(東京、二松学舎大)
早稲田実業(東京,早稲田大)
大垣日大(岐阜,日本大)
常葉大菊川(静岡,常葉大)
至学館(愛知,至学館大)
東洋大姫路(兵庫,東洋大)
天理(奈良、天理大)
滋賀学園(滋賀,びわこ学院大●)
滋賀短大付属(滋賀,滋賀短大)
西日本短大付属(福岡,西日本短大)
名前ですぐわかる(校名に含まれ、想像できる)例もあるが、埼玉県の野球ファンの感覚ではちょっとわからない大学もある。
●調べたから「そうなんだぁ」と思うレベルである。
生徒数の多い学校
全校生徒数1000人以上は10校である。昨年は13校。
全て私立高校。埼玉県の公立高校の基準(以下同じ)では、40人×9クラス×3学年でこれくらいの数字になる。
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3000人以上 該当なし 2000人以上 2校 浦和実業(埼玉,2762) 橫浜(神奈川,2503) |
生徒数最大:浦和実業高校
1000人以上
8校。昨年は10校。
至学館(愛知,1675)
高崎健康福祉大高崎(群馬,1270)
東洋大姫路(兵庫,1253)
山梨学院(山梨,1200)
天理(奈良,1187)
青森山田(青森,1100)
沖縄尚学(沖縄,1058)
早稲田実業(東京,1033)
生徒数の少ない学校
全校生徒数500人未満の学校が3校。昨年は1校。40人×4クラス×3学年でこれくらいの数字になる。下線が公立高校。
西日本短大付属(福岡,470)
隠岐(長崎,414)
エナジックスポーツ(沖縄,68)
エナジックスポーツについては、ホームページを見る限り、私立学校の特性を生かし、特定の競技に全集中という感じである。
生徒数最小:エナジックスポーツ高等学院
生徒数の平均値
平均値は956.75人。中央値は877.50人。参加校数が偶数なので、中央値の学校は存在しない。高松商(香川,901)と橫浜青陵(神奈川,854)の間である。
なお、設置者別の生徒数の平均は、県立769.75人、市立752人、私立992人である。私立の平均1000人未満は、記憶がない。
男子生徒の中で、野球部の生徒が多い学校
野球部員の数を男子生徒数で割り、割合を算出した。ただし、スポニチの集計は、マネージャー数は別掲である。性別は不明。(一般的にマネージャーは「部員」だが選手ではない。従って数字はやや不正確である。)
男子生徒の10%以上とみなせるのは18校である。昨年は16校。下線は公立高校。
エナジックスポーツ(沖縄,66.10%)
西日本短大付属(福岡,22.16%)
広島商(広島,20.98%)
柳ヶ浦(大分,17.90%)
市立和歌山(和歌山,17.42%)
聖光学院(福島,17.27%)
日本航空高石川(石川,17.17%)
花巻東(岩手,16.24%)
滋賀短大付属(滋賀,16.03%)
敦賀気比(福井,15.76%)
高崎健康福祉大高崎(群馬,14.16%)
常葉大菊川(静岡,14.16%)
滋賀学園(滋賀,14.06%)
高松商(香川,13.35%)
明徳義塾(高知,12.83%)
壱岐(長崎,12.32%)
二松学舎大学付(東京,11.02%)
千葉黎明(千葉,10.37%)
なお、マネージャーがゼロの学校が14校。最多は常葉大菊川(静岡)の8人である。
32校の野球部員数の平均値
50.3人である。最大値は聖光学院(福島)と広島商(広島)の81人、最小値は、橫浜青陵(神奈川)、智弁和歌山(和歌山)と壱岐(長崎)の25人である。
全校生徒中女子率最大
常葉大菊川(静岡)の65.49%である。なお、最小はエナジックスポーツ(沖縄)13.24%である。
なお、人数だけで見れば、女子生徒数最大は横浜(神奈川)の1325人で、53.21%である。元男子校の橫浜、隔世の感がある。
男女人数差の小さいのは、二松学舎大付(東京)で381人、女子384人でほぼ同数。
男子生徒数最多・女子生徒数最多
浦和実業(埼玉)の1620人、女子生徒数が最も多いのは橫浜(神奈川)1385人である。
昨夏の甲子園出場校について
2024-08-07、「開場100周年 令和6年夏の甲子園出場校」
昨春の甲子園出場校について
2024-02-05、「令和6年春の選抜出場32校データ」